カウンセラーに人生経験は必要ない | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

今日の記事は、昨日のつづきです。

 

ちょっと長いですよ。

 

 

 

↑こちらの記事では、「経験があるからこそ、わかることがある」という趣旨で書きました。

 

今日は反対の趣旨の記事を書きますね。

 

 


以前、有名なカウンセラーの講演会を聞きに行ったときに、印象に残る言葉が2つありました。

●すぐれたカウンセラーほど、クライアントに話させて、自分は話さない。

●カウンセラーに 人生経験は必要ない。かえって、人生経験がない方がいい。

なるほどー。

 

特に、「カウンセラー(やコーチ)に、人生経験は必要ない」というところに共感しました。


人生経験がない方がいい理由。

 

それは、体験が「フィルター」になってしまう場合があること。

 

クライアントさんの話に色を付けて聞いてしまう可能性がある、ということです。



●私だったら こう感じるから、あなたも そう思うだろう

●私はこうしてほしかったから、あなたも そうしてほしいはず

●私がつらかったから、あなたも つらいはず

 

これらは、クライアントに聞いてみないと、わからないことばかりですよね。


しかも、ついつい

 

「私も同じようなことがあったんだけども…」

 

と クライアントの時間を奪って、長々と思い出話を話し始めてしまったりします。

 

お金払って 武勇伝を聞かされるって、なんの拷問よ。

 

 

そんなわけで、カウンセラーだけでなく、子育て系の仕事をされている方は 気を付ける必要があります。

 

「自分がどんなフィルターを持っているのか」

 

についてです。

 

特に、子ども時代に暗い影を抱えている人は、そう。

 

「小さな自分」の声に振り回されて、独善的になってしまう可能性があります。

 

 

特に、

 

「私は こんなふうに育ててもらいたかった」

 

「こんなふうに育てられたから、こんな私になってしまった」

 

という思いが 心の中で渦を巻いていたら、要注意。

 

 

クライアントに

 

「こんなふうに 育てるべき!」

 

と 言いたくなるかもしれません。

 

 

クライアントが アドバイスを聞いてくれないと、

 

「あなたの子どもが、不幸になりますよ!」

 

などと 脅したくなる衝動にかられるかもしれません。

 

 

だって、こわいから。

 

私みたいな育ち方をする子がいたら、かわいそうだから。

 

これ以上、かわいそうな子を増やしたら いけないから。

 

 

 

読んでいて「んん?」と 違和感をおぼえた方、するどいです。

 

カウンセラーの心の中で「投影」が起きています。

 

●クライアント →自分の母親

 

●クライアントの子→自分

 

2つを重ねてしまっているのですね。

 

 

こういった場合、クライアントの話を聞いているようで ぜんぜん聞いていません。

 

聞いているのは、自分の中の「小さい子」の声。

 

「こわい、こわい、助けて、助けて」

 

 

救いたいのは、クライアントでもそのお子さんでもありません。

 

本当は、自分自身を救いたいのです。

 

誰かに助けてもらいたいのです。

 

 

 

相談業であるなら、まず、自分のそういった声に耳を傾けること。

 

人のこと うんぬんより、まず、自分。

 

まず、自分!

 

コーチングでは「自己基盤(ファウンデーション)」と言いますが、相談業は 自分の土台を整えることが肝。

 

 

 

自分と向き合わず、カウンセリングをするのは危険。

 

「正しさ」という道具で クライアントをがんじがらめにしてしまうかもしれません。

 

だから私は、

 

「仕事でコーチングやカウンセリングをするなら、自分も受けるようにしてね」

 

とお話しています。

 

自分を整えたいなら、やはり専門の人の力を借りることが 早いから。

 

私自身も、この仕事を始めてから17年、欠かさずコーチングやカウンセリングを受け続けています。

 

 

©paola rizzi

 


いいカウンセラーやコーチは、話を聞くときに、自分の考えや価値観のフィルターを なるべく排除します。


質問をするときも、返ってくる答えを予測しません

 

 

自分の中の「正解」と照らし合わせて、アドバイスをしません

 

自らの体験をシェアすることはあっても、それは 参考意見でしかない、とわかっています。

 

 


だから、いいカウンセラーやコーチが 人生経験豊富かどうかは、関係ないんですね。



これは 親にも 同じことが言えます。

子どもが 困っていると、ついつい 自分の人生を語ってしまう。

 

「お母さんもつらかったけど、がんばって今があるのよ!それでね…」

 

アドバイスという名のお説教をして、スッキリしたのは親だけ…とかね。

 

あるある(笑)。

 

親と先生あるある(笑)


というわけで、話を聞くって 奥が深いのですよ。

 

ええ。

 

 

 

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