こんにちは。和久田ミカです。
今日の記事は、昨日のつづきです。
ちょっと長いですよ。
↑こちらの記事では、「経験があるからこそ、わかることがある」という趣旨で書きました。
今日は反対の趣旨の記事を書きますね。
以前、有名なカウンセラーの講演会を聞きに行ったときに、印象に残る言葉が2つありました。


なるほどー。
特に、「カウンセラー(やコーチ)に、人生経験は必要ない」というところに共感しました。
人生経験がない方がいい理由。
それは、体験が「フィルター」になってしまう場合があること。
クライアントさんの話に色を付けて聞いてしまう可能性がある、ということです。
私だったら こう感じるから、あなたも そう思うだろう
私はこうしてほしかったから、あなたも そうしてほしいはず
私がつらかったから、あなたも つらいはず
これらは、クライアントに聞いてみないと、わからないことばかりですよね。
しかも、ついつい
「私も同じようなことがあったんだけども…」
と クライアントの時間を奪って、長々と思い出話を話し始めてしまったりします。
お金払って 武勇伝を聞かされるって、なんの拷問よ。
そんなわけで、カウンセラーだけでなく、子育て系の仕事をされている方は 気を付ける必要があります。
「自分がどんなフィルターを持っているのか」
についてです。
特に、子ども時代に暗い影を抱えている人は、そう。
「小さな自分」の声に振り回されて、独善的になってしまう可能性があります。
特に、
「私は こんなふうに育ててもらいたかった」
「こんなふうに育てられたから、こんな私になってしまった」
という思いが 心の中で渦を巻いていたら、要注意。
クライアントに
「こんなふうに 育てるべき!」
と 言いたくなるかもしれません。
クライアントが アドバイスを聞いてくれないと、
「あなたの子どもが、不幸になりますよ!」
などと 脅したくなる衝動にかられるかもしれません。
だって、こわいから。
私みたいな育ち方をする子がいたら、かわいそうだから。
これ以上、かわいそうな子を増やしたら いけないから。
読んでいて「んん?」と 違和感をおぼえた方、するどいです。
カウンセラーの心の中で「投影」が起きています。
クライアント →自分の母親
クライアントの子→自分
2つを重ねてしまっているのですね。
こういった場合、クライアントの話を聞いているようで ぜんぜん聞いていません。
聞いているのは、自分の中の「小さい子」の声。
「こわい、こわい、助けて、助けて」
救いたいのは、クライアントでもそのお子さんでもありません。
本当は、自分自身を救いたいのです。
誰かに助けてもらいたいのです。
相談業であるなら、まず、自分のそういった声に耳を傾けること。
人のこと うんぬんより、まず、自分。
まず、自分!
コーチングでは「自己基盤(ファウンデーション)」と言いますが、相談業は 自分の土台を整えることが肝。
自分と向き合わず、カウンセリングをするのは危険。
「正しさ」という道具で クライアントをがんじがらめにしてしまうかもしれません。
だから私は、
「仕事でコーチングやカウンセリングをするなら、自分も受けるようにしてね」
とお話しています。
自分を整えたいなら、やはり専門の人の力を借りることが 早いから。
私自身も、この仕事を始めてから17年、欠かさずコーチングやカウンセリングを受け続けています。
©paola rizzi
いいカウンセラーやコーチは、話を聞くときに、自分の考えや価値観のフィルターを なるべく排除します。
質問をするときも、返ってくる答えを予測しません。
自分の中の「正解」と照らし合わせて、アドバイスをしません。
自らの体験をシェアすることはあっても、それは 参考意見でしかない、とわかっています。
だから、いいカウンセラーやコーチが 人生経験豊富かどうかは、関係ないんですね。
これは 親にも 同じことが言えます。
子どもが 困っていると、ついつい 自分の人生を語ってしまう。
「お母さんもつらかったけど、がんばって今があるのよ!それでね…」
アドバイスという名のお説教をして、スッキリしたのは親だけ…とかね。
あるある(笑)。
親と先生あるある(笑)
というわけで、話を聞くって 奥が深いのですよ。
ええ。
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