「黒い感情を見つけるたびに落ち込む」という悩みについて | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

よく受ける質問のひとつに、こんなものがあります。

 

かいつまんで書くと、こんな感じ。

 

回答いたします(^^)

 

お悩み1

自分の中に、黒い感情を見つけるたびに落ち込みます。

 

自分に対して嫌悪感がわきます。

 

どうしたら、この黒い感情がなくせるでしょう?

 

答え:

 

”黒い”感情はなくなりません。

 

黒い感情がなくなることはありませんが、減らすことはできます。

 

本当は、感情は黒と白に分けるものでも ないんですけどね^^

 

 

お悩み1

黒い感情を認めたら、スーッと消えるということが よくわかりません。消えません。

 

答え:

 

まず、ブログに書いてあることを、最低1年は やり続けてみよう。

 

感情はわいて出てくるものだから、「ボタンを押したら止まる」みたいなものではありません。

 

感情のケアに一番いいのは、「自分の話を 受容的に聞く」ということ。

 

自分となかよくする、自分の味方になる、ということ。

 

話はそれから。または、こころのコーチング講座へおいで。

 

 


 

 

では、私の方からも質問。

 

そもそも「『黒い』感情」って、何?

 

 

たいてい、

 

ねたみ、そねみ、優越感、劣等感、くやしさ、不安…

 

そんな言葉が返ってきますよね。

 

確かに、そういった感情はない方が、「よい人」のイメージはあります。

 

でも、それらは本当に、「黒い」感情なんでしょうか?

 

 

よく言われることですが、感情によいも悪いもありません。

 

私たちの中に「ある」ものです。

 

「ある」というだけ。

 

それを「黒い」「悪いもの」と切り分けているのは、自分自身なのですね。

 

 

 

どちらかというと、感情は「良い・悪い」ではなく「快・不快」の仲間じゃないかな、と私は思っています。

 

快≠善

不快≠悪

 

 

たとえが、アレですが、昔からよくお話するのは

 

●腸が空っぽ=「善」

 

●腸にうんちがある=「悪」

 

ではないですよね。

 

 

「腸が空っぽなのが良いことなので食べません。(生きるための活動をしません)

 

「腸にうんちがあるなんて、私はなんて汚いのでしょう」

 

とは 思わないはず。

 

生きていれば うんちが生成される。

 

たまると不快なので、さっさと出す。それだけのこと。

 

 

 

感情も同じ。

 

生きていればわいてくるものなんだから、「ある」と認める。

 

その「認める」という行為が、トイレに行くのと同じことなんです。

 

なんとなく伝わるかしら。

 

 

 

悪だと思ってるうちは、認めたくないかもしれないけど、

 

「残念ながら、自分の中にも そんな思いがあるんだなあ」

 

と 受け入れててあげたら、流れていくんです。少しずつ。

 

 

こんな言い方もできるかな。

 

感情は、モノクロではありません。カラフル。いろんな色があるだけ。

 

赤はよい色で、青は悪い色…ではないですよね。

 

単に好みの色があるだけ。

 

 

感情も同じ。

 

人によって 快・不快のちがいがあるだけ。

 

好き嫌いがあるだけ。

 

 

たとえばだけど、「みじめ」という感情が大好きな人もいます。

 

「みじめ」だと、みんながやさしい言葉をかけてくれる。

 

だから、ずっと「みじめ」を 握りしめて生きていきます。

 

「かわいそうでしょ?私」とアピールしてこそ、存在価値を感じられる。

 

 

一般的に「みじめ」は、不快な感情だけど、みんながそう思っているわけではないのです。

 

「快」を感じる人もいるんですよね。

 

代理によるミュンヒハウゼン症候群なんかは、その一例です。

 

 

 

もしあなたが、

 

「”人を見下す”なんて、悪だと思うんですけどー…」

 

「人に対して怒りを覚えるのは良くないと思います」

 

と言ったなら、それもNO!と答えます。

 

 

その人の中に「見下したい」という思いがあるだけ。

 

心に怒りを呼び起こす地雷があるだけ。

 

それだけのこと。それ以上でもそれ以下でもない。

 

ただ、それらを他人に対して どう表現するのかは、変えられるよね

 

そもそも、誰にでもあるよね。

 

優越感も、劣等感も、怒りも、ねたみも。

 

どうしてそれを悪者にし、抑圧して、「なかったこと」にしてしまうのかな?

 

自分の中にさまざまな感情が「ある」ことを認めようとすると、あなたの中で 何が起きるのだろう?

 

そこを見ていくといいよね。

 

 

講座などでもお伝えしていますが、どんな感情も悪者にしないで 認めていくと、自分自身が統合されていくんです。

 

今まで隅っこに追いやってきた、”黒い”私に光を当てて 自分の中に戻していくこと。

 

それが、本当の意味で 成熟した大人になっていくということです(…と私は感じています)。

 

少しずつ統合が進んでいくと、そのままの自分でいられるようになります。

 

あー、楽ちん。

 

 

さらに、他人に過敏に反応しなくなっていきます。

 

自分の中に、いろんな感情がある。それでいい

 

つまり、あなたの中にも いろんな感じがあっていい。

 

そう思えるから。

 

 

人を見下す人を見ても、

 

「何か劣等感があるのかもしれないねえ」

 

と 腹が立たない。

 

嫉妬をしている人を見ても、

 

「くやしいのだね」

 

と共感できる。

 

 

繰り返しになるけど、自分の中にも 同じ感情があるから、

 

「ちょっと、わかる気がするわー」

 

って 受け止めることができるようになります。

 

言い方を変えると、人に対して批判的なひとは、自分に対しても批判的な人とも言えます。

 

 

そんなわけで 長くなったので、まとめ。

 

●感情はカラフル。それをどう思うのかは人による。

 

●どんな感情も認めていくと、抑圧された自分が統合されていく

 

●統合されると、自分との関係も、他人との関係もよくなる

 

ということなのです。

 

長くなっちゃった。最後までご覧いただけたかしら。

 

 

 

 

  

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