こんにちは。和久田ミカです。
教師をしていたとき、6年生の家庭科で ディベートをしたことがありました。
テーマは…なんだっけ?忘れた。
忘れちゃったので たとえば、仮に
「嫌いな食べ物を残すこと」
としましょう。
クラスの中で「賛成」と「反対」に分かれて、
「私は、残すのは良くないと思います。
作ってくれた人が嫌な思いをします。」
「オレは残してもいいと思います。
『気持ち悪い、おえ~』って思いながら食べて、作ってくれた人喜びますか?」
みたいな 討論をするわけです。
いやー、盛り上がった!!
ただ、やっていくうちに、だんだんウケ狙いや、屁理屈が多くなってきたので、立場を逆にしました。
「賛成の人は、『反対』の方へ。
反対の人は、『賛成』の方へ行ってください。」
つまり、自分が「まちがっている」と糾弾していた側へ行って、反対の意見を言うのです。
さっきまで、「全部食べるべき!」と言っていた子が、今度は
「残してもいいと思います。なぜなら…」
と 逆の立場で 理由を探しながら 発言しないといけない。
これ、おもしろかった。
ひとって、どこの見地から発言しても、それなりに 正当性を見出す。
いろんな見方から、「正しい意見」を口にしていくと、視野が広がるのです。
このディベートで感じたのは、2つ。
ひとつの意見に固執せずに、
「こういう考え方もあるかもね」
と 寛容になったり、
自分の価値観の逆の立場で 意見を言うことで、
「つまり、これは 何が問題になっているんだろう?」
その物事を すんごく観察するようになるということ。
6年生でも 結構、高度なこと言ってたよ。
何についてディベートしたかは、忘れたんですけどね…(笑)
これ、コーチングのセッションでも たまにやります。
リフレーミングって言います。
たとえば、
「私は、絶対 嫌われてると思うんですよ!」
と 断言される方がおられたとします。
「なるほど。では、それが『本当だ』と思う理由は?」
と聞くと、
「だって、よそよそしいし、なんか 私を避けているような…」
などと 話してくれます。
なので 今度は、
「じゃあ、逆も考えてみましょうか。
もしも…もしもだよ?あえて聞いてみるけど、
嫌われているのが『本当でない』としたら、どんな理由が挙げられる?」
思い切って、逆の立場から 話をしてもらう。
クライアントは、頭をひねって 嫌われていない理由を探します。
んで、
・嫌われている理由
・嫌わわれていない理由
を並べてみて、どう思うか聞いてみます。
別に、結論が
「やっぱり嫌われている」
でもいいんです。
考える前よりは、少しだけゆるんでいることが多いから。
選択肢を増やすって、とても大事なこと。
「嫌われている…」とネガティブになるのがで×、
「嫌われてないかも…」とポジティブになるのが〇
というわけじゃないし。
私が言いたいのは、
いろんな立場から 物事を見てみる
ということ。
いろんなものの見方を 並べてみて、何を感じるのかを、ただ一緒に見てみたいだけなんだ。
認知行動療法(←保険適用で治療にも使われる方法です)なんかでも、そうですよね。
読みやすいのは この辺かな。
入門編として、わかりやすいと思います。
余談だけど、
「逆の立場から見たとき、どう見える?」
と聞いた時に、
「あ、そうですよね。私、嫌われてないかも」
と すんなり言うクライアントは要注意。
ここで、「相手の喜ぶことを言わなくては」という 思い込みが発動している可能性が高いです。
感じてない人ってね、話のテンポがやたら速いの。
相手の顔色や期待に反応して、脊髄反射で話してしまう。
ちゃんと息を吸って、吐いて。
内面を感じてもらえるよう、待ちます。
またまた、話は変わりますが、「思い込み」で思い出したので、こちらの本もご紹介。
「賢い人ほど、世界についてとんでもない勘違いをしている」のだそう。
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」
―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」
―バラク・オバマ元アメリカ大統領
自分の目に映るものではなく、「事実」を見るという本です。
この本も、「ものの味方」を広くするひとつ。
そして、このサイトもおすすめ。
斜にかまえるのが、良いとか悪いとか 位置づけてないのが、いい感じです。
おもしろい。
シェア・リブログは大歓迎♡ご連絡は不要です。
自分ビジネスの公式ラインはじめました
無料メルマガ 「ママを楽にする魔法の言葉」
募集中・募集予定の講座