反省させると犯罪者になります | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

中学校の頃、よく「連帯責任」というものがありました。

ふざけていた人がいたら、先生から全員ビンタ。


「ビンタしても、まだダメなのか!

 俺の手が痛くなるのはイヤだから、今度はスリッパだ!」

トイレにも入るサンダルで、全員 顔を叩かれました。



誰もふざけてないんですけどね。

ただ、先生の思う基準に達していないというだけ。


合唱祭のときなんて、一生懸命歌ってるのに、

「高橋!(←旧姓)お前、ふざけてんのか!?」

とビンタされて、倒れました。

「反省しろ!みんなに謝れ!」

 

反省できるかっつーの


私、今でもそうなんですけど、行動がてれてれしてます。

 

がんばってても ダラダラやってるように見えるんですよね。

やる気なさそうに見える。

何度も殴られているうちに、完全に、先生への信頼はなくなりました。


(余談ですが、私が小学校で教師をしているとき、校長先生になっているとうわさで聞きました。

 

 きっと「体罰はいけません」なんて言ってるのでしょうねえ、ええ。)




「反省させると犯罪者になります」

こんな本があります。

 

何度かご紹介しているので、ご覧になった方も多いかな。

著者は元教員の方で、受刑者の更正プログラムに携わっておられました。

ショッキングなタイトルですね。

 

 

 

 

 


タイトルを見たとき、わたしは「そのとおりだ!」と思いました。

反省はさせられるものではなく、自らの心に湧き上がってくるもの。

ましてや、強制されるものではありません。



この本のタイトルを見て、娘が小さいときのことを思い出しました。

子どもがまだ2~3歳の頃、預けた先で、子どもが謝ることができないことを 叱られました。

「お母さん。お子さんは 反省することができないみたい。

 おうちでも『ごめんなさい。もうしません』と言えるように、しつけてください。」



私の中で、違和感でいっぱいでした。

同時に、小さな怒りを感じました。

この怒りは、現在の私ではなく、小さい頃の私が感じていたものです。



私自身、よく父から、

 

「ごめんなさい。もうしません。」

 

と言わされていました。

ただ、子どもですから、「反省」しても、また同じことを繰り返します。

くりかえし

 

「もうしません、と この前言ってただろう!!」

 

と、父から怒られます。



最終的に私は、

 

「もうしません」

 

の責任を負うのがイヤで、怒られてもそっぽをむくようになります。

殴られたり、蹴られたり、庭に放り出されたり、そりゃーもう、大変な事態になるのですが…。

でも、ぜったい負けるもんか、と思い、歯を食いしばりました。

幼稚園の頃にはすでに「反省」に意味がないことを知っていましたから。



 

では、どんな方法なら子どもたちを光へ導けるのでしょう?

この本では、たとえば

「なぜ このようなことをしたの?何がつらかったの?」

と問うことを 提案しています。


行動の目的を聞いているのですね。

子どもを理解し、子どもの目線まで下りて聞く姿勢は、相手の耳と心を開きます。


だってさ。

生まれつき悪い子などいないのです。

 

困らせる子は、困っている子。

子ども自身も、なぜこんなに ささくれた気持ちになるのかわからないのです。




そしてね。

親もそう。

なんで自分がこんなに怒りたくなるのか、わかんないんだと思う。


怒りが止まらないときには、自分に対して、

「なんでこんなに 子どもに怒りがわくの?何がつらかったの?」

って聞いてみてもいいかもね。

子どもと向き合う前に、自分と向き合うと、子どもの気持ちがもっとわかるようになります。

 

 

そうそう、余談だけどね。

 

昔、著者の岡本先生と AERA with Kidsの取材でご一緒してたみたい。

 

最近 本棚を整理してて気づきました。

 



取材日が別だったから お会いしてないけど。

 

岡本先生、亡くなられたんですよね。

 

一度、講演でお話をお聞きしてみたかったなあ。



<追記>

この記事に関して、抗議のメッセージがありました。

もし「反省は必要だと思います」という意見をお持ちの方がいらいらしたなら、それはそれでよいのだと思います。

信念を貫かれたらいい。


上に書いたことは、私の意見です。

いろいろな子育て法があってよいし、反省させたとしても 必ずしも悪影響があるとは限りません。


そしてね。

ちがう意見を 否定しているわけでも、責めているわけでもなく、ただ

「悲しかった」

ということを伝えたいだけ。

だから、「私はこういう子育てをしていきたい」と提案しています。


そして、仮にあなたが正しかったとしても、私がまちがっているとは限らないのです。

ご理解いただければ幸いです。

 

 

 

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