こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
「うちの子は我慢ができなくて」
というお話をよくお聞きします。
「これ買って!買って!」
などと、お店で騒がれたりすると困ってしまいますよね。
お子さんが3歳ぐらいまでは、なかなか我慢はむずかしいです。
「買ってー!!!」
と騒ぐパターンがあるなら、予防に力を入れた方が早いですね。
買い物に行く前に、
「騒いだら帰りますよ」
「ママと手をつないで歩きます」
と伝えておき、騒いだり、脱走したら 本当に帰ります。
泣こうがわめこうが帰ります。
我慢できない子は、騒げば思い通りになると知っているからです。
*発達特性がある場合は除きます
もう4~5歳になっているなら、聞いてみることもできますね。
「買い物に行くよ。どんなことに気を付けたらいい?」
こんな感じで。
おそらく、得意げに教えてくれると思います。
「手をつなぐ」「騒がない」とか、意外と子ども自身で ルールは知っているものです。
子どもが話してくれたら、
「そうだね!そんなふうにするといいよね。」
とほめたり、さらに
「もし、買いたいものがあったらどうする?」
と聞いてみたりします。
必要があれば、
「ママからのお願いをひとつ、付け加えてもいい?」
と話してもいいでしょう。
つまり何が言いたいか、
というと、癇癪を起こしている子に
「我慢しなさい!!」
と言ってもあんまり効果はないということ。
我慢ができないのが子どもだからです。
でも、4~5歳ぐらいになったら、だんだんと約束も守れるようになってきます。
「我慢」をさせる、というより「約束をいっしょに共有する」のがおすすめです。
守れたら必ず、
「守れたね!ありがとう!気持ちよく買い物できた」
とお礼を言うのも忘れずに。
有名な「マシュ
別に我慢ができる子は、えらい子なんかじゃないんです。
*マシュマロ実験
「15分間、目の前のマシュマロを食べないでいられたら、もうひとつあげるよ」
と4歳児に対して伝え、待てるかどうかを観察した実験
昔は、食べないで待てた子(=自制心がある子)を追跡調査したところ、社会的にも成功する子が多かった、という実験結果が有名でした。
我慢強い子は将来も明るい!…みたいな、クソ研究。
2018年に、再実験をしたところ、結果は違っていました。
「我慢できたのは、自制心があったからではない。
家
家に余裕がなく、
「目の前のマシュマロをもらっておかないと、次はいつもらえるかわからない」
状況に置かれた子は、待てなかったということでした。
つまり。
「家にお金がなく、普段から満たされていなかったので 待てなかった」
自制心の問題じゃないじゃん( ゚Д゚)
でも、じゃあ なんでも買ってあげたらいいのか、といったら ちがいますよね。
心の満たされ方でも変わってくるんじゃないかな。
ふだんから、子どもが待てたときに
「待てたね。ありがとう」
と伝える。
我慢ができずに 泣いてしまったら、
「これが欲しいんだね。そっかぁ。かっこいいもんね」
と 共感する。
気持ちはわかるよ、と子どもに安心感を与える。
(共感しても買わなくていいんですよ。「でも、買えないの」と伝えればいいだけ)
そんなふうに、お金はダメでも、心が満たされていれば 待てるときも増えてくると思うんだよね。
少しずつ、少しずつだけど。
大人てもそうだよね。
我慢したら、ほめてほしいじゃん。
願いが叶わなくても、気持ちだけでもわかってほしいじゃん。
夫に
「これほしい!」
って言って
「くだらない!我慢しろ。」
って言われたら 腹立つじゃん。
それと同じ。
マシュマロ実験についてはこちらを参考にしてね。
「マシュマロテスト」が再現失敗【いらすとやで図解解説してみた】 | パカログ
募集を見逃したくない方は、メルマガなどにご登録いただくと、お知らせが届きやすくなります。
無料メルマガ
「ママを楽にする魔法の言葉」(読者5千人超)
コーチ・カウンセラーの起業集客無料メルマガ「ミカbiz」(読者700人超)
公式LINE
子育てやブログ更新情報
募集中・募集予定の講座