スーパーのお菓子売り場やおもちゃ売り場に行くと、娘が不機嫌になります。
「ポケモンがどんどんなくなって来てる…」
娘は、3歳からずっと、ポケモンの大ファンなのです。
でも、最近は、
「クラス全員が見てるから」
という理由で、妖怪ウォッチも見ています。
私もたまにいっしょに見るのですが、意外とおもしろい。
アラフォー、アラフィフが喜びそうな小ネタが満載なのです。
こりゃー、はやるわ~、なんて思いながら見ました。

(テレビ東京 妖怪ウォッチHPより)
そして、心理学的な要素があることに驚きました。
それは、何か問題があったら「ん!?これは妖怪のせい?」と考える点です。
妖怪を見つけ、召喚したら(退治したら)、問題はなくなります。
これを心理学では「外在化」といいます。
簡単に言うと、
「あなたが問題なのではなく、問題が問題である」
という視点です。
身近な例でいうとね、「いたいのいたいの飛んで行け~」も外在化です。
「いたみ」というものを「もの」のようにとらえて、それを飛ばしちゃいます。
そうすると、あ~ら不思議、痛みが減ったりします。
つまり、
「痛み(問題)」=「私自身」
ではなく
「痛み(問題)」は自分とは切り離されたもの
ととらえるからなのね。
疳の虫のおまじないなんかも、そうだよね。
うちでは、
「宿題、やる気が出ない~」
と娘が言ったときに、
「どれどれ。あ!妖怪がとりついてる!」
とか言って、私が退治するお芝居をすると、娘も乗ってきて元気になる、なんてこともあります。
日本人は、妖怪やおまじないを使って、問題をうまく「外在化」してきました。
先人の知恵ですね。
セッションでも、私はよく使います。
妖怪ウォッチで「問題を起こしているのは 自分自身ではなく妖怪」ととらえるのと同じです。
私たちの中に、いろいろなものがある、ととらえるの。
そうすると、自分を客観的に見る視点ができ、自分とうまく付き合っていくマニュアルも作りやすくなるのです。
たとえば、「私は子どもを怒ってばかりなんです」とおっしゃる方がおられたとします。
「怒り」=「私」=「私はだめだ」
感情に良いも悪いもないのに、怒りを感じている私はよくない、と自分を責めてしまいます。
なのでね、
「私」=「感情」ではない、という視点を持てるように ワークなどをしていきます。
感情は、ただ単に 私の中に「ある」だけ。
取り出すこともできるし、手の上に乗せることもできるし、対話することもできる「もの」として扱います。
これができると、すごく楽なんです。
自分を責めるエネルギーって 膨大なの(/_;)
しかも、自分を責めているうちは、本当の意味で自分を変えることってむずかしいんですね。
自分の中にある「いろいろな問題( と感じているもの )」をただ否定し、おしこめるのではなく、
取り出し、陽の光にあてて、対話していくこと。
変わりたいと思ったら、まず「自分(の中にあるもの)と仲良くすること」が先なの。
自分をいじめ、否定して変われるのは、「行動」の部分だけじゃないかな。
自分自身はそんまんま。なーんも変わっていなかったりします。
土台から 本来の自分に生まれ変わりたいと思ったら、自分を受け入れることが 大事(*^_^*)
妖怪ウォッチについては、
「なんでも妖怪のせいにする子どもが増える」
という批判も多いみたいだけどね。
もう、何でもかんでも「反省」して「努力」すれば変われる、っていう時代は終わったように感じます。
*努力してはいけない、がんばってはいけない、という意味ではありません。
というわけで、今日も「妖怪ウォッチ」を娘と見ようと思います(*^_^*)
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