何度か書いてはいるのですが、私がコーチングを学び始めたきっかけについてお話しますね(*^_^*)

教員になって9年目。
私は保護者である Aさんと出会います。
Aさんは、毎日、毎日、要望と苦情( と感じられること )を連絡帳に書いてくるのです。
そのたびに私は、時間をかけ、誠意をもってお返事を書いていました。
休み時間がつぶれ、給食を5分間で食べ、学年主任や教務に相談し、抜けのないよう気を付けていました。
それでも、Aさんの要望・苦情は 続いていました。
連絡帳を見るだけで、吐き気を催すような気持ちがしました。
長い時間をかけ、3月には和解したのですが、私の何が悪かったのか 当時はよくわかりませんでした。
軽い対人恐怖症のようになり、妊娠したこともきっかけで、教職を辞めました。
退職後も、ず~~~っと 考えていました。
どうしたら わかってもらえたのだろう?どうしたら・・・
あるとき、ピン!!とひらめきました。
「私に 聞く力がなかったからだ!!」
つまり、Aさんの言っていることは 表面上は苦情なのだけど、本当に言いたかったことは、
「うちの子が、理想通り育っていないので不安なんです」
「夫の帰りが遅くて、子育てがとても大変なんです」
「私は家で、子どもたちのためにこんなにがんばっているんです」
といったこと。
私に、共感してもらい、ねぎらってもらいたかっただけだったのです。
雷が落ちたような衝撃を受けました。
それに気づいたわたしは、どうしても「聞く」勉強がしたくなりました。
「聞く」といば、教員時代から興味を持っていたコーチング。
スクラップしておいた雑誌の切れ端をみながら、
「コーチングを学びたいなあ…。でも60万円近い受講料…」
専業主婦である私が学ぶのはムリだ、とあきらめ、手の届く範囲で子育て講座に行ったり、本を読んだりしていました。
でも、何を学んでも しっくりこなかったのです。
私は
「○○のときは、△△しましょう」
という答えが決まっているメソッドが、あまり好きではなかったからだと思います。
やっぱり、自分で考える力を養う、コーチングを学びたい!!
ちょうど 独身時代の定期預金が満期になったので、夫に頼んで残りを出してもらい、コーチングを受講し始めました。
学んでいて感じたことは2つあります。
1つめは、話を聞く「コツ」はあなどれないということ。
ちょっとしたコツをつかむだけで、話し手の満足度が変わります。
学べば学ぶほど、「教員時代に知りたかった…」そう思いました。
2つめは、自分と向き合っていなかった、ということ。
私は苦情や要望を「私を責めている」と とらえていました。
だから、これ以上責められないように、自分を守ることで必死だったのです。
そういう状態になると、Aさんの本当に伝えたいことが 聞こえません。
Aさんの信頼を得ることができなかったのは、そういうわけだったのだと気づきました。
ああ、思い出すと今でも 胸が痛いです。
うぅ(/_;)
でも、あの1年は本当につらかったのだけど、Aさんのおかげで 今の私があります。
こんなとき やっぱり神様はいるのだなあと思うのだけど、試練の下には宝石が埋まっているのですね。
Aさん、ありがとうございます。至らなくてごめんなさい。
今、心からそう思います。
だから、私は 教師の方にも コーチングを伝えていきたいのです。
それは、教師だけでなく、保護者にとっても 子供たちにとっても ハッピーなことだと感じています。
11月22日(土)東京にて、教師向けの講座を行います。
保育士・教師のためのこころのコーチング1日講座(初級)
ふだん私の講座は女性が多いのですが、男性の方も歓迎です。
ぜひ、いらしてくださいね。
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