
「うちの子、あいさつができないんです(/_;)」よくお聞きする悩みです。
うちの娘は、とても あいさつがじょうずです。大きな声で はきはきと あいさつします。
でもね、昔は ぜ~んぜん あいさつをしない子だったの。
1歳の頃には、すでに 場所見知り、人見知り。
声をかけようとする人がいると、こわがって 私の後ろに隠れます。私を引っ張って逃げるほど…(笑)
そんな子でした。でも、怒ったことはないですよん。
「ごあいさつをしようね」とは言いますが、無理強いはしませんでした。
そんなとき「ほら、あいさつしなさい!」って言っても、するわけないのねん。
するわけないのに、無理強いするとしたら それは 子どものためでなくて 自分のため。
あいさつできない子は はずかしい、と思うからかも。
あいさつが 苦手な子には、3段階で 対応します。
まず、ぜんぜん ダメなときは、気持ちに共感します。
「はずかしいんだね」「こわいんだね」それだけで いいんです。
子どもの感じていることを 大切に 受け止めます。
ママがわかってくれたら、心が安心します。
「大丈夫。こわくなくなったら、しぜんに できるようになるから」と子どもにも伝えていきます。
次に、少しでも できるようになったら できるようになったことを ほめます。
「にっこりしながら お顔を見られたね」
「お辞儀ができたね」
「小さい声で、あいさつできたね」
完璧にできなくたって いいの。その子なりのがんばりを 見つけます。
宝物を拾うような気持ちで、できたことを 伝えます。
さらに、あいさつができるようになったら、ほかの視点も伝えます。
「元気にあいさつをすると、気持ちがいいね」
「あのおじいさん、あいさつをしてもらって うれしそうね」
あいさつを通して 社会に貢献している、という視点を 育てていきます。
そうやっていくうちに、娘は あいさつが 上手になりました。
コツを一言でいうなら、できていても できていなくても、「あいさつができる子」として 接することです。
だって、子どもは もともと なんでもできる種を持っているんだから(*^_^*)
こういう話をすると、
そんなことをしたら「それでいいんだ」と思って、ますます あいさつをしなくなるのでは?
そんな 質問が多く出ます。
いえいえ、そんなことないですよ(*^_^*)
あいさつが 苦手な子は、たいてい あいさつができなくて 叱られてきた子です。
「もう!あいさつが できないんだから!」
「もっと大きな声で言いなさい!」
いっぱい「あいさつができない子」というメッセージが 送られたので、すっかり そう思い込んでしまったのです。
「どうせ、僕はあいさつが 下手だよ、ふんっ」
「あいさつのことを考えると ドキドキする…。知っている人に会いませんように」
そんな風にして どんどん あいさつが苦手になっていきます。
本当に 子どもを伸ばしたいなら、子どもの中の宝物を たくさん拾ってあげること。
「ほら、あなたには こんなにたくさん 宝物があるんだよ」と伝えてあげること。
「親の期待に応えなかったら 認めてあげない!」って 思ってたら、たくさんの宝物が 埋もれてしまいます。
すでに 子どもは 宝物を持っている
と 考えるか
子どもは 何も 持っていないから、宝物を授けなくちゃ
と思っているかで、子どもへの 対応が変わってきます。
