
あちこちで「強み」という言葉を見かけるようになりました。
コーチングでも「強み」というものを 見ていきます。
コーチングでいう「強み」というのは、長所という意味ではなく「行動や思考のパターン」です。
よい・悪いではなく、もっと ニュートラルに 見ていきます。
たとえば「興味があると すぐ飛びつき、あきっぽくて、長続きしない」と おっしゃる方。
お話を聞いていると、たいてい「行動する」「体験する」「直観力」という強みがあるんですね。
触覚系でプロモーターの方に多いです。
つまり、
頭より先に、体が動く

情報を集めるのではなく、まず 体感してみる

体感したうえで、直感的に 自分に必要なものかどうかを 判断している

合わないと思ったら「行動」という強みが出て、すぐに やめる

ということなのねん。
本人から見ると、それが「あきっぽい」という言葉に 集約されてしまいます。
強みはね、自分を生かすために 使ってこそ。
こういう強みを持っている人は、長続きさせることを 目標にすると うまくいきませんデス。
「長続きできたか出来なかったか」という成果に目がむいてしまいます。
「あぁ、またダメだった」という失敗体験に つながり、ますます ダウン

ほんとは、体験を通して 自分に合うものを探している、ということだから、飽きっぽくても いいのにねん。
体と感覚で感じていった先に「自分に合うもの」「自分が求めているもの」が わかってくるのだと思います。
また、「やめる」パターを見ていくと、思考のパターンが見えてくるときもあります。
根っこを 感じていくと、



などなど、自分の中のニーズ(ココロの欲求)に振り回されている場合もあるのねん。
で、さらに その根っこの先にある 根っこは…と 見ていきます。
「やめる」ことを「良いか悪いか」という視点だけで 見てしまったら、もったいない。
自分と どう付き合っていくのかを 考える場にもなりますね。
でも、たまに 自分の枠を破って「やめたいけど、もう少しがんばってみよう」と 思うことも すてきだなあ、と思います。
普段の行動パターンとは ちがうことをすることで、何かを得ることもあります。
意外と「自分で自分を枠に押しこめていた」「できないと思い込んでいただけ」なんてことも ありますから。
自分の「強み」を知っておくと、自分らしくいられますし、自分を生かすことにつながります。
自分とはちがう誰かになろうと、必死になることも 減ります。
自己肯定感にも つながるのねん。
それと、よく「どうしてわかるんですか?」と聞かれるんですが、これは 直感としかいいようがないですね。
たくさんの人をセッションしている人は わかると思うのだけど、話を聞いてると 伝わってくるのねん。
コーチングでは「伝わってきたものを 伝える」という「フィードバック」というものがあります。
だから、まちがっているかどうかは 抜きにして 感じたことを そのまんま伝えます。
ちがっていたら「ちがいます」と 言っていただけば、いいので☆
コーチングでも カウンセリングでも セラピーでも、同じ。
スキルや方法論で人を見ず、その人自身を見ることが 大事なのだと、私は 思っています。