
今日の記事は、ちょっと長くなるかも…。お時間がある方、お付き合いくださいませ。
昨日、娘が 学校に行きたくない、とぐずりました。
「体育がイヤなの

出てくる、出てくる。あれもイヤ、これもイヤ。でも、登校時間は迫る~

こういうとき、私のココロの色眼鏡が出てきます。
今回の眼鏡は「怠けるな~

私は 話を聞いていて「娘は 努力が足りない、もっとがんばるべきだ」と思ったのねん。
だって「足が痛いから 走るのいや」とか「マラソンのとき、なんで歩いたらダメなの?」とか…(自由人ですから

ついつい「体育は、足が痛くたって 気持ち悪くたって走るんだよ~

・・・失敗

娘は怒られて 伸びるタイプではないんですね。ますます 泣き出しました。
しょうがないので「登校班のお友達に、先に行くように 言っておいで」と言って トーキングタイムとしました。

(c) aopika|写真素材 PIXTA
ランドセルをおろし、抱っこして、ゆっくり 話を聞きました。
娘のものさしに 合わせて 話を聞いていると、言葉の奥の思いが伝わってきます。
「こんなに がんばってるのに!!(娘のココロの声)」
それを そのままフィードバックしてみました。
「ママね。みっちゃんの心が『こんなに頑張ってるのに~』って言っているように感じたよ」
すると、そうそう、そうなの!と いう感じで、娘が 話しだしました。
休み時間が 2回しかなくても、身体測定で 休み時間が 無くなっても、カバンが重くて 肩が 痛くなっても
「がんばってるんだよ!」
足が痛く、気持ち悪くなって、つい歩いちゃうけど
「がんばってるんだよ!」
「ママ、でもね。学校は なんでも かんでも やって 当たり前なんだよ。」
私の色眼鏡が 外れました。娘は 娘なりに、がんばってるんだよね。
私や先生の期待に こたえては いないかもしれないけど、がんばっているんだよね。
半年前までは 幼稚園生。
一日中 遊んでいたのに、今は 固いイスにずっと座って 勉強して、体育では 自由に遊べなくて…
私の色眼鏡が外れたら、娘の顔も変わりました。ちょっと安心した顔。
「そろそろ 学校に行こうか。一緒に、手をつないでいこう」
二人で ゆっくりと 話しながら、学校に向かいました。
途中まで ランドセルなどの 荷物を持ってあげていたのですが、その重いこと、重いこと…
「みっちゃん、毎日 こんなに重い荷物を背負って 行ってたんだね。肩も痛くなるわけだ~」
娘は うれしそうに にっこりしました。
途中で 防犯パトロールのおじさんに ごあいさつ。すると、
「いいなぁ~。お母さんと一緒に学校に行けて、うれしいね」
にこにこ笑顔で 見送ってくださいました。

(c) YsPhoto|ストック写真 PIXTA
そうだなあ、幸せだなあと思いました。
今も教師をしていたら、こんな時間取れなかったなあ。
娘は 人一倍 緊張しいで、ひそかに負けず嫌い。話をよーく聞いてあげることが 特効薬の子です。
コーチの仕事に転職できてよかった。
教室の前で、
「きっと、みっちゃんなら できると思うよ。やってみてごらん。
ママは みっちゃんが がんばってること、よくわかってるからね」
と 言って、別れました。
そして、放課後。
娘が帰ってきたので、さて 今日は どうだったかな~と 聞いてみたところ、
「リレーでね、一人抜かしたよ!」
朝「走るのが苦手だから 体育はきらい」と言っていたときの顔と 大違い。
マラソンは 走れたのかな~と思ったら、「今日は短い長さだったから、走れた」とのこと。
よかったね、と お菓子食べながら ゆったりと話をしました。
私は、娘の話を聞くとき、ちょっぴり 不安になることがあります。
娘の気持ちを 受け入れてあげることって 甘やかしになるんじゃないかな~って。
甘えてしまって、何もしない子に なっちゃうんじゃないか、って。
でも、7年間育ててきて感じるのは、
気持ちを受け入れてあげると 子どもは もっと強くなるということ。
甘えさせてあげるほど、自立していくこと。
今日も ベタベタ甘え、ちょっとぐずりながら 学校へ登校していきました。