その中で、加藤被告の弁護士は
「不適切な教育を受けて 感情をまひさせてしまい、掲示板に依存したことも考慮すべきだ」
と 母親の養育との関わりを 持ち出していました。
それを聞くと、すこし フクザツな気分です。
加藤被告の子どもの頃の話を耳にすると、たぶん それは 真実なのだと思います。
「しつけ」という「体罰」で、体もココロも 傷つけられたのだと。
でもさ。それって 刑を軽減する要素になるのかな?
私のクライアントさんの中には、子どもの頃 もっと大変で 理不尽な目にあってきた人も たくさんいます。
今 殺人を犯しているかというと、そんなことは まったく ありません。
自分と向き合いながら、みな 胸を張って まっとうに 気高く生きています。
子どもの成長と 母親の子育てのかかわりは 大きいけれど、私たちは 自分の人生を 選ぶことができるのねん。
ほんとは。
たまに、
「うちの子が、将来 加害者になったらどうしよう」
「私の子育てが 失敗だったらどうしよう」
という声を聞きます。
大丈夫

子どもは 自分で 自分の人生を切り開く力があるはずだから。
たとえ、人生 まちがった方向に行く時期があったとしても、どこかで気づいて 自分で 軌道修正する力が あるはずだから。
親として、私たちは 今 できることを 精一杯やるしかないのねん。
それで いいのねん。
というわけで、弁護士の主張には ケッて思いましたですよ。