魔法のような出来事 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

4月…と聞くと、思い出します。

十年以上前、はじめて 担任したクラス。

新学期に、声をつぶしました。


40人近い子どもたちを まとめるのに、

「静かにしなさーい!」

と 怒鳴っていたからです。


子どもたちとは いい関係で、うれし涙が出るほど 私を 慕ってくれていましたが、

この授業中の けじめのなさには、ほとほと 参っていました。


いつだったかな~。

きっかけは 忘れてしまったのですが、あるとき 子どもに対する 意識を変えました。


子どもたちは「できるんだ」と 思うことにしました。

私の心のどこかで、

「子どもとは 騒ぐもの」、

「静かだなんて かえって 気持ち悪い」、

「ストレスが たまっちゃうんじゃないの?」

という 変な先入観がありました。


今思うと、子どもたちは しっかりと それを 見抜いていたんですね~。


「うるさい授業の方が ストレスがたまる。

 本当は、この子たちは、静かにすることが できるんだ。」

見方を変えたら、自分の行動が 変わりました


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(c) macha写真素材 PIXTA



まず、待つようになりました

子どもたちが 静まるまで、じーっと 待ちます。

見切り発車で 「静かに~!」と 怒鳴ることは、しなくなりました。


次に、感謝するようになりました

な~んにも言わず、教壇に立つだけで、

何人かの子が その様子に気づき、周りの子にも 教えてくれます。


「先生が お話しするみたいだよ、静かにしよう」


私は、心の中で

「ありがとう」

と 思いながら、にっこりと うなづきます。


「ありがとう」を 5回ぐらい 繰り返した頃、クラスは 静かになっています。


そして、信じるようになりました

子どもたちには、無限の力が あります。

私が それを 信じているか、いないかで、私の行動も 子どもたちの行動も 変わります。

大丈夫、あなたたたちは できるんだよ、

と 思い、伝えることで、子どもたちは どんどん 伸びていきました。



私が 見方を変えただけで、魔法のように クラスの雰囲気は 変わりました。

それ以後、私が 受け持ったクラスが 騒がしかったり、

落ち着きがなかったりしたことは ありません。


4月の声を聞くと、「また クラスを受け持ちたいな~」という思いがわいてきます。

ひとつひとつ クラスを作り上げていく 楽しさ。

子どもたちとの 信頼関係が 生まれていく 喜び。

胸にこみあげてくるものが あります。


たくさんの感動を 与えてくれた 子どもたちに、今でも 感謝しています。