物ではなく 言葉で満たす 1 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

昨日、あちこちのブログを フラフラと 見ていたら、

偶然、物ではなく 言葉で満たす、という 文字を 二回、目にしました。

(どなたのブログなのか、失念しました…)。


ふと、十年以上前の 教員時代のことを 思い出しました。

当時、ホームページに書いていたことを そのまま 転載します。

(ブログなんて 便利なものは 昔 なかったので、ホームページを作って つれづれを書いてました)。

ちょっと、長いんですけどねあせる



(プライバシー保護のため,名前や環境について 多少 架空の設定をしています。)

カツヤは,小学1年生。

両親とも ガリガリに 痩せているのに,小太り。

しゃべり方は,クレヨンしんちゃんにそっくりである。

しんちゃんの真似をして,自分のことを”おら”と呼んだりする。


カツヤは,「ねぇねぇ。ちんちんって知ってる?」

というようなことを 女の子に聞くのが 大好きである。

「うんこ」「おしっこ」「エッチする」等、汚い言葉や 性的な言葉をよく口にしている。


モーツァルトにも 同じような傾向が あったらしい。

幼少時から 父と二人で ピアノ演奏の巡業を しており,

そのストレスを 発散するための 彼なりの方法だったとも 言われる。


こういった傾向は,「汚言症」とも言われ、4~5歳頃の 正常な発達においても 見られるが,

カツヤの場合は ちょっと度が過ぎる。


「なんで、そんなことばっかり 言っちゃうのかな?」と聞くと,

「だって,好きなの!言った後に スッキリするんだもん。

 なんで 言っちゃダメなの?なんで なんで~?」

と うれしそうに答える。


そんな顔を見ていると,私も笑ってしまって 怒る気が失せてしまう。

カツヤは、本当に 憎めない子なのだ。


カツヤの家には,祖父母や親戚が 同居している。

カツヤは 家中のアイドルだ。

学校に来てしまうと,注目度がガクンとダウンしてしまうから,

カツヤは 汚い言葉を口にして,人の目を引いているのかもしれない。


両親は,金融機関に 勤めており 大変忙しい。

カツヤの面倒は,主に祖父母が見ている。

母親は几帳面で 教育熱心。

また,大変な心配性だ。


会社の 昼休みを 利用して学校を 訪ねてきたり,私の家へ 電話をかけてきたりする。

「明日持たせる 折り紙のサイズなんですが,大きさは?色は 12色入りでいいでしょうか。」

「うちで カツヤにやらせている ドリルなんですが,この模範解答 間違っていませんか?」

「この算数の問題は,どうやって教えたら いいんですか?」

たいていは,こういった相談だ。


そのあとは決まって,

「先生,私のことあきれてるでしょ。

 でもねー,確認しないと不安なんですよぉ。

 わかりますー?」

とまじめな顔で言い,ちょっと照れ笑いをする。



長いので つづきます★