私の講座に来てくださる方は、なぜか 医療関係の方が多いのですが、
聞くと みなさん とっくに コーチングをご存知とのこと。
普通に 活用されているんですね。
夫は会社員ですが、同じです。
ここ数年で、もう3回も コーチングの研修を受けたのだそう。
この前の研修費は、2日で 17万円

企業は、それだけの お金を出しても 必要なものと考えているんですね。
でも、教育業界には あまり 浸透していない気がします。
コーチングを仕事にしている、と 娘の担任の先生に話したら
「コーチング?話し方教室か お作法か なんかですか?」
と 言われました

(娘の言葉づかいが丁寧だから そう思ったとこのことでした…)。
私は、コーチングが 教育に生かされていったらいいな、と 常々思っています。
実は、私が コーチングを学び始めたのは 保護者とのトラブルが 原点なのです。
私は、退職する年 保護者からの苦情に悩まされました。
教職9年、それまで保護者と もめるなんて 一度もなかったので 「なぜ?」の連続でした。
当時は、主任や 管理職に
「保護者に 文句を言わせるようでは ダメ(もっと威圧的になれ!)」
などと言われ、自分の評価が下がったような 悲しさもありました。
威圧的になれば、それで 解決するの?という 疑問もありました。
退職後も、軽い対人恐怖症に悩まされるほど だったのですが、
ふと 気づいたのは
「私は いつも アドバイスを考えたり、自分の身を守ったりすることを 優先にしていて、
保護者の 本当の声を 聞いていなかったのではないか?」
と ということです。
きっと 毎日 毎日、苦情を書き連ねてくる 保護者自身も
相当 いっぱいいっぱいの日々を 送っていたのだろうと 思いました。
もっと 聞く技術があったならば、いちゃもんの裏にある「心」を 聞き取ることができ、
相互理解に 役立ったはずです。
とっくに 退職し、もう 教育業界には戻らないと 決めていた私でしたが、
どうしても コーチングというものを 知りたくて、高い受講料(60万円!)を 払い、学び始めました。
あのとき、保護者とどう対応したらよかったのかを 知りたかったのです。
それが、私のコーチングを学び始めた きっかけです。
何回かに分けて、教師のためのコーチングについて 書いていこうと思います。