神曲揃いの『HEARTSTOPPER ハートストッパー』サントラを徹底解説
初めまして!通りすがりの腐男子です。今回はネットフリックスで配信中のドラマ『HEARTSTOPPER ハートストッパー』のサントラをご紹介します。『ハートストッパー』の物語を彩る挿入歌たちはその楽曲ひとつひとつがただ単に良曲であるだけじゃなく、それぞれの歌詞が物語や登場人物たちの心情ともリンクしていて胸熱。まさに『ハートストッパー』は神曲の宝庫なんです!というわけで今回は『ハートストッパー』に使用されている挿入歌を、さすがに全曲とはいかないのですが、特に印象的に物語を彩っている、また歌詞を理解することで解像度やエモさが何倍にもアップする、そんな曲たちをピックアップして歌詞の和訳と一緒に解説していきたいと思います!表記は「(歌手名)-(曲名)(話数)」となっています。気になる曲があればぜひYouTube等で聴いてみてくださいね。Spotify等の音楽サブスクサービスでも挿入歌を集めたプレイリストなどが公開されています。この記事には、ドラマ『ハートストッパー』のシーズン1のネタバレが含まれています。必ず本編を一度以上ご覧になった上で、その後に本記事を読んでいただけると嬉しいです。ちなみに動画も作ってみました。記事を読む前にお話を思い出したい方はぜひ見てみてください。消されるかも知れんけど。Baby Queen - Want Me(1)まず物語の幕開けを飾るのは、この人の存在なくして『ハートストッパー』のサントラは語れない、それほどに本作への貢献度が高くドラマファンの間でも今やお馴染みの人物となっている、イギリスを拠点に活躍する歌手のベイビー・クイーン(本名はアラベラ・ラサム)が歌った『Want Me』です。I wish I thought that I was pretty so that I could turn you on(自分を可愛いと思えたら あなたをその気にさせられるのに)I had a dream you called me pretty and I told you you were wrong(夢の中であなたに可愛いねって言われたでも私は「嘘つき」って返した)-そんな歌い出しから始まる同曲に綴られているのは、片思いの相手を一途に想う恋心。想うがあまりに少し重めとも言えるかも。そして上記のような自信なさげな歌詞も特徴的であり、それがまるで同曲が流れるドラマのオープニングシーンに映るチャーリーの性格を表しているよう。ちなみにベイビー・クイーンは自身のセクシュアリティーを公にはしていませんが、この曲の歌詞は彼女が『キリング・イヴ』などに出演する女優のジョディー・コマーのことを想って書いたものであると本人が明かしています。またジョディー・コマーもその事実を周知済みだとか。ベイビー・クイーンの楽曲はドラマ内の他のシーンでも使われていて、同じく第1話で流れる『Dover Beach』、第4話で流れる『Buzzkill』と、いずれもキャッチーなポップロックサウンドに若者が抱える様々な悩みや気鬱な感情を捉えたリリックが並ぶ『ハートストッパー』との親和性も高い楽曲となっています。Peace - Lovesick(1)I wanna get lovesick(恋煩いしたい)I wanna get lovesick with you(君と恋煩いしたいんだ)-体育の授業でチャーリーが校庭を颯爽と駆けるシーン。上記の歌詞と重なってチャーリーを見つめるニックの意味ありげな視線も印象的な同シーンで流れるのが、イギリスのロックバンドであるピースの『Lovesick』という楽曲。Wolf Alice - Don't Delete the Kisses(1)そして第1話のエンディングを飾るのが、イギリスのオルタナティブロックバンドであるウルフ・アリスの『Don't Delete the Kisses』です。日本語にすると「キスを消さないで」というタイトルが付けられた同曲が流れるのは、チャーリーがニックに「ありがとう」とメッセージを送るシーン。学校でベンに襲われたところをニックに助けてもらったチャーリー。そのお礼をニックにDMで伝えようとするチャーリーなんですが、どんな文章を送るのが適切かと悩んで、なかなかメッセージを送れずにいることが伺えます。勢いに任せて本当の気持ちを告白しちゃいそうにも...What if it's not meant for me?Love(もしこれが運命じゃなかったら?)-そう繰り返して歌われるサビ部分の歌詞も、なんだかチャーリーの心情を表しているよう。チャーリーは悩んだあげく「ありがとう、キスを」というメッセージをニックに送るのですが、この「キスを」という表現もまたチャーリーを悩ませたであろうことが想像できます。友人同士のDMでならカジュアルに送り合える表現。しかしチャーリーとニックはまだ知り合ってそう経っていない間柄であり、それに加えてゲイの同性の相手から「キス」なんてメッセージが届いたらニックは怯んでしまうかな、なんてチャーリーは深く考え込んでしまうのではないでしょうか。「キス」の部分は消してシンプルに「ありがとう」と伝える、そうもできたはずですが、チャーリーは結局「キス」と最後に付け足してメッセージを送ります。つまり楽曲のタイトルのように「キスを消さないで」送るんです!Me and you were meant to be(僕と君は運命だったんだ)In love(恋に落ちる運命だった)-2回目のサビでは、そんな風に歌詞が変わっているのにも注目。そして「キスを」のメッセージを受け取ったニックは車の窓から夕暮れの空を見上げチャーリーを想ってか優しく微笑みます。このニックのシーンは同曲のアウトロー部分とちょうど重なるのですが、その部分の歌詞がこちら。I see the signs of a lifetime, you till I die(未来が見えた気がしたんだ 君と死ぬまで一緒にいる未来が)同じ曲でも今度はニックの心情を表した歌詞のようにも聞こえませんか?さらに同シーンにはかもめのようなアニメーションが登場するんですが、これはシーズンフィナーレ(第8話)のチャーリーとニックのビーチへの小旅行を暗示しているようでもあり。もう演出がニクいぜ、ニックすぎますぜ!girl in red - girls(2)...突然のダジャレ、失礼致しました。気を取り直して第2話に参ります。トランスジェンダーをカムアウトして女子校へと転校したエル。しかし転校して最初のうちは友達が作れずに不安な学校生活を送ります。そんなエルの姿が伺える第2話のシーンで流れるのが、ノルウェー出身の歌手ガール・イン・レッド(本名はマリー・ウルヴェン・リングハイム)が歌った『girls』です。I've been hiding for so long(ずっと隠してきたけど)These feelings, they're not gone(この気持ちは 消えてなくならない)Can I tell anyone?(誰かに打ち明けてもいいのかな?)Afraid of what they'll say(周りに何て言われるのかが怖い)So I push them away(だから遠ざけてきた)I'm acting so strange(今の私って すごく変だよね)They're so pretty, it hurts(みんなすごく可愛くて ツラい)I'm not talking 'bout boys, I'm talking 'bout girls(男の子たちのことを言ってるんじゃないよ 女の子たちのこと)They're so pretty with their button-up shirts(ボタン留めのシャツを着ていて みんなすごく可愛いの)-そんな歌詞から察しがつくかな。こちらの曲は自身もクィアであることを公言する彼女が歌ったサフィック・アンセム。海外のレズビアンの若者を中心に広く親しみのある楽曲となっています。この曲のようにクィアなアーティストの楽曲を多く使用しているのも『ハートストッパー』のサントラの特徴です。ちなみに「ボタン留めのシャツ」と歌詞にありますが、英語圏では「レズビアンはチェック柄のネルシャツを着ている」というイメージがあるそう。beabadoobee - Dance with Me(2)シリーズ全体を通しても特に視聴者人気の高いシーンのひとつが、チャーリーとニック、そしてニックの愛犬のネリーがニックの家の裏庭で戯れるシーン。深々と雪が降るなか、そこには二人+一匹だけの誰にも邪魔されないロマンチックな世界が広がっていて幸せな空気を観ている側にもおすそ分けしてくれるような素敵なシーンとなっています。そこで流れるのがイギリスを拠点に活躍する歌手のビーバドゥービーの『Dance with Me』という楽曲です。可愛らしく儚げな歌声と共感を得る歌詞から若者に絶大な人気を誇るビーバドゥービー、本名はベアトリス・イレジェイ・ラウス。バイセクシュアルを公言するクィアアイコンでもある彼女が歌った同曲の歌詞がこちら。If you wanna dance then(ダンスがしたいなら)Dance with me(私と踊ってよ)It's pretty fast but(ちょっと速いけど)This is what you do at parties, right?(パーティーだと こうするんじゃないの?)And I know it's hard to tell(分かりにくいかもしれないけど)But I think I really like you(あなたのこと 私は大好きだよ)Orla Gartland - Why Am I Like This?(2)チャーリーに対して芽生え始めた気持ちに困惑し、グーグル検索に答えを求めるニック。現代のLGBTQ+の若者の自己探求の過程を巧みに描写し、このシーンも深く胸に残るシーンとして多くの視聴者の心を捕らえました。ここで流れるのがアイルランド出身の歌手オーラ・ガートランドの『Why Am I Like This?』。Why am I like this?Why am I like this?Why am I like this? Why am I?(なんで私って こうなんだろう)-そう繰り返し歌われるフックが「自分は何者なのか」と自身のアイデンティティーに葛藤するニックの心情と重なるようで涙を誘います。またニックとチャーリーが冗談交じりにお互いに問いかけ合う「Why are we like this?(なんで僕たち、こうなのかな?=僕たちって変だよね」という、これまたシリーズを通しての印象的な台詞を彷彿とさせるようでも。Ezra Williams - My Own Person(3)第2話のラストから続く第3話のオープニングシーン。自身のセクシュアリティーを初めて意識したニックは、同時にLGBTQ+コミュニティーが置かれる困難な現実を知ることとなり目に涙を浮かべます。第6話で語られるように、また人は誰しも時にそうであるように、「こうあるべき」とされるイメージに自分を近づけようと、周りから期待される自分を演じようとして、知らず知らずのうちに無理をしていた、そんな自分の姿に気づき始め、自己の在り方や対人関係にも疑問を覚え始めるニック。ハリーなどの友人の前ではチャーリーと一緒の時とは違った振る舞いを見せることを母親にも指摘されたニック。チャーリーの前では「素の自分」でいられる、そして、それがとても心地いいことだとも思うようになります。このシーンで流れるのがエズラ・ウィリアムズの『My Own Person』。I just feel like some other version of me(何か別バージョンの自分でいるみたい)-ニックの物鬱げな表情と重なってこのように歌われる同曲の歌詞は、ノンバイナリーを公言するエズラ・ウィリアムズが、自身のジェンダーアイデンティティーについて、また世間で一般的とされるジェンダー表現(服装、髪形、言葉遣い、しぐさ、行動などによって、人が自分のジェンダーを世間に示す方法。例えば、スカートを穿いて女性らしさを表現する、青い服を着て男性らしさを表現するといったこと)の在り方に居心地の悪さを感じる、そんな自身の気持ちを綴ったものであると本人が明かしています。Waterparks - Telephone(3)ハリーの誕生日パーティーに来たチャーリー。この時パーティー会場で流れているのが、アメリカのロックバンドであるウォーターパークスの『Telephone』です。その歌詞もまたチャーリーとニックの恋心を綴ったよう。I know we only just met, so why do I feel invested?(出会ったばかりなのに なんで僕はこんなにも夢中なんだろう?)Do you feel it too? Do you feel it too?(君も同じ気持ちかい?)Rina Sawayama - LUCID(3)洋楽DIVAやポップス好きという方には今さら説明する必要もないであろう、あのエルトン・ジョンやレディー・ガガもお墨付きを与えた次世代のポップアイコンであるリナ・サワヤマのヒット曲『LUCID』が、これまたハリーの誕生日パーティーのダンスフロアで流れています。日本の新潟県に生まれイギリスで育ち、パンセクシュアル(男女といったジェンダーの枠組みにとらわれず、またあらゆるジェンダーの人を好きになる)であることを公言していて、LGBTQ+に関する歌詞も楽曲に綴るリナ・サワヤマ。ハリーが彼女のファンだとは思えないけれど...CHVRCHES - Clearest Blue(3)ハリーの誕生日パーティーといえばタラとダーシーのキスシーンも忘れてはいけません。ふたりのキスを目撃したニックの何かひとつの確信を得たような表情もとても印象的。これまた多くのファンから愛される同シーンで流れるのは日本でも人気のエレクトロポップバンドであるチャーチズの『Clearest Blue』。Tell me, tell me you'll meet me(お願い 私に歩み寄って)Tell me, tell me you'll keep me(お願い 私を離さないで)Tell me, tell me you'll meet me(お願い 私に歩み寄って)Will you meet me more than halfway up?(あなたの方から もっと歩み寄ってくれないかな?)Shura - What's It Gonna Be?(4)そして私(ブログ筆者)がシーズン1の挿入歌で、これが流れるシーンも含めて一番に大好きな楽曲が、シュラ(本名はアレキサンドラ・ライラ・デントン)が歌ったアップビートな片思い応援ラブソング『What's It Gonna Be』です。パーティーで初めてキスをしたチャーリーとニック。しかしニックはお互いの気持ちをきちんと確かめ合う前にその場を去ってしまいます。ニックに嫌われてしまったと誤解するチャーリーですが、次の日、チャーリーの家を訪れたニックは、そこでチャーリーに自身の素直な気持ちを打ち明けます。この曲が流れるのは、どしゃ降りの雨のなか家路につくニックを、チャーリーが「忘れもの」を渡すために走って追いかけるシーン。そしてチャリーはニックと傘の下で三度目のキスを交わします。これも超絶キュンキュンシーン!ちなみにシュラも自身がレズビアンであることを公言するアーティスト。そんな彼女が歌った同曲のミュージックビデオもとってもキュートでハッピーでクィアな内容になっているので、ぜひ見てみてほしいです!Do I tell you I love you or not?(愛してるって伝えた方がいいのかな?)'Cause I can't really guess what you want(だってあなたがどうしてほしいのか分からない)If you let me down, let me down slow(もし断るなら 優しく言ってね)If you got feelings for me(私に気持ちがあるなら)You just gotta speak honestly(正直に言ってよ)If you let me down, let me down slow(でも断るなら 優しく言ってね)I'm on my own(私は独りぼっち)You're at the beach(あなたは遠くのビーチにいて)Hundreds of miles away(何万キロも離れてる)I don't wanna be that girl(そんな風には なりたくないの)I don't wanna give you up(あなたを諦めたくない)I don't wanna let you love somebody else but me(あなたに 私以外の人を愛してほしくない)So what's it gonna be?(これから どうなるの?)I don't wanna give you up(あなたを諦めたくない)I don't wanna make it out like it's no big deal(大したことないよって ごまかしたくない)So what's it gonna be?(だからあなたは どうするつもりなの?)flor - heart(4)ニックに誘われラグビー部に入部したチャーリーですが、練習についていけずにフラストレーションが溜まる日々を過ごします。それでも少しでもチームの力になろうと、またニックの足を引っ張らないようにと努力するチャーリー。そんなチャーリーの姿が映し出される第4話のシーンで流れるのが、アメリカのインディーズのシンセロックバンドであるフローの『heart』。ここで注目なのは同曲の歌い出しの部分の歌詞です。Call me by name(名前で僕を呼んで)-そんな風に歌い始まる同曲ですが、この一節を聴いただけでもうピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。さらに、この部分の歌詞とちょうど重なるようにチャーリーを下から見上げるようなアングルで撮られた画面の構図も特徴的であることから、これは近代の名作ゲイ映画『君の名前で僕を呼んで』にオマージュを捧げたシーンであるとファンの間では解釈されています。有名な映画ポスターのオマージュともMatilda Mann - Paper Mache World(5)ボーリング場でチャーリーの誕生日を祝った後、ゲーセンで思い思いに遊ぶ仲間たち。クレーンゲームの前でチャーリーとニックは再びキスを交わします。またタオとエルの間にも何やら恋の火花が散り始めた、そんなシーンで流れるのがマチルダ・マンの『Paper Mache World』という楽曲です。Cause I’d find you in any world(どんな世界でも あなたを探し出すよ)-なんてエモい歌詞が歌われる同曲。ちなみに楽曲のタイトルにあるのはペーパーマシェ(パペルマシェ)=紙で作られた人形ですが、チャーリーたちが通うトゥルハム校の美術室には、チャーリーとニックを模したペーパーマシェが棚に飾られています。よく目を凝らして探してみてくださいね。さらに作品を何度も見返しているファンが同シーンで注目したのが上の画像の背景にも映っているクレーンゲームの景品のドーナツのぬいぐるみ。シーズン1では惜しくも取り損ねたそのぬいぐるみですが、シーズン2ではチャーリーの部屋とニックの部屋にお揃いで1つづつ置いてあるのが確認できるんですよ。こちらはシーズン2の第8話のワンシーン左の棚の上にドーナツのぬいぐるみがSir Babygirl - Flirting with Her(6)第6話の演奏会のシーン、クラスメートに陰口を言われ、その場を飛び出してしまうタラ。そんなタラを呼び戻そうとダーシーも会場を飛び出しますが、ふたりは練習室に閉じ込められてしまいます。そこでタラはカミングアウト後の正直な胸中をダーシーに打ち明けることに。その後タラとダーシーはふたりを追いかけてきたチャーリーやニックのお陰で練習室を抜け出し無事に演奏会に間に合います。このシーンで流れるのがアメリカの歌手サー・ベイビーガールの『Flirting with Her』です。She left her name on my lips(彼女の名前が唇に残ってる)I don't think I'll ever get over her hips(あのお尻は もう忘れられない)Or ever feel like anything else exists(他のことも手につかない)When she texts me "hey"(彼女が「やあ」ってメールしてくると)-ドラマ内で流れるブリッジ部分の歌詞にはそんな風に綴られ、また「あの子(女子)とイチャつく」というタイトルが付けられた同曲を歌うサー・ベイビーガール(本名はケルシー・ホーグ)も、he/sheの代名詞を使うノンバイナリーとバイセクシュアルであることを公言するアーティストです。beabadoobee - Tired(7)第6話、映画館での出来事の後で暗く陰った表情を見せるチャーリーの姿に重なって流れるのが、第3話でも登場したビーバドゥービーの今度は『Tired』という楽曲。先ほどの『Dance with Me』とはうって変わった雰囲気で「もう疲れちゃったんだよね」と歌われ、それがチャーリーの心情ともリンクすることでより胸が苦しく締め付けられるようなシーンになっています。ちなみにビーバドゥービーは、第4話のボーリング場のシーンでも『If You Want To』という楽曲が使われています。You haven't been good for long(長いこと調子が良くなかったみたいだね)Is it the sound of your own thoughts(頭の中で考えがこだまするの?)That always keeps you up at night?(それで夜も眠れないの?)Maybe it's time to say goodbye(もう「さよなら」を告げる時なのかもね)'Cause I'm getting pretty tired(だってなんだか ちょっと私も疲れてきちゃった)Montaigne - Because I Love You(8)第8話の運動会(スポーツデイ)、タオに代わってかけっこに出場したチャーリー。レースの後でチャーリーはベンと対峙することになるのですが、このシーンで流れるのがモンテーニュの名前で活動するオーストラリアのアーティストでバイセクシュアルとノンバイナリーであることを公言する、本名ジェシカ・アリッサ・セロの『Because I Love You』です。My parents feel that(両親は感じてる)This is a waste of time(恋愛なんて時間の無駄だって)I tell them go away ‘cause(でも私は お節介はやめてって言う)Everything is just fine(すべて順調だから)My friends all feel that(友達は みんな感じてる)I’m different around you(あなたといる時の私は まるで別人だって)I tell them all that they are wrong(でも私は みんなは間違ってるよって言う)Because I love you(あなたを愛しているから)My friends all feel that(友だちは みんなが感じてる)I’m carrying us two(あなたは私のお荷物だって)I tell them all that they are wrong(でも私は みんなは間違ってるよって言う)Because I love you(あなたを愛しているから)-そう歌われる同曲。一見するとこのシーンには不釣り合いな歌詞であるようにも思えますが、モンテーニュ本人が語ったところによると、この曲は当時は自分が幸せだと思っていたものの後に不幸せだったと分かった過去の恋愛、また恋に盲目になるあまり、その関係が有害なものであると気づかなかった過去の自分について歌われたものなんだそう。そう聞くと納得ですよね。Sunflower Bean - Moment In The Sun(8)ニックはチャーリーを連れてラグビーの試合を途中で抜け出します。学校の廊下で「君と一緒にいたいんだ」と素直な気持ちをチャーリーに伝えるニック。それを聞いたチャーリーは「君の言葉を信じるよ」と答え、ふたりは廊下の窓から暖かく降り注ぐ太陽の光に照らされて、何度目かのキスを交わします。Winter, spring, summer, fall(冬、春、夏、秋)A moment is fine, but I wanna feel them all(ひとときもいいけれど 四季のすべてを感じたい)-と、好きな人と過ごすかけがえのないひとときを歌ったサンフラワー・ビーンの『Moment In The Sun』がここで流れます。その後、休日にチャーリーとニックは電車に乗って(この電車には原作者のアリス・オズマンも乗ってます)ビーチへと旅に出ます。そこで流れる同曲のサビ部分の歌詞がこちら。Everything I've dreamed about is coming on(ずっと夢見ていたものが 手に入りそう)Trade it for a moment in the sun(お日様の下のひとときのためなら すべてを差し出すよ)All that other noise is just a waste of time(他のノイズはどれも ただの時間の浪費)You're the only music on my mind(あなただけが 私にとっての音楽)I don't need money, I don't need to be cool(お金なんて要らない クールになれなくたっていい)I'd trade it for a moment in the sun with you(お日様の下のひとときを あなたと過ごすためなら何だって差し出すよ)Chairlift - I Belong In Your Arms(8)シーズン1のトリを飾るのは、ニューヨークを拠点に活躍するシンセポップデュオであるチェアリフトの『I Belong In Your Arms』。お母さんにバイセクシュアルをカムアウトするニック。優しい言葉と抱擁で受け止めてくれた母親の反応にニックはひとつ肩の荷が降りたよう。そこでニックの脳裏にはチャーリーと出会ってから過ごしてきた日々がフラッシュバックします。ニックとチャーリーの思い出を視聴者も一緒に振り返る、そんな胸熱なラストシーンで流れる『あなたの腕で抱かれたい』との邦題も付けられた同曲のサビ部分の歌詞がこちら。ちなみにこの曲は「日本語バージョン」なるものも公開されています。なんだかとっても可愛い仕上がりになっているので、そちらも気になる方はYouTubeで聴いてみてくださいね。'Cause the world goes on without us(私たちの存在に構わず 世界は回ってゆく)It doesn't matter what we do(私たちが何をしようと関係なく)All silhouettes with no regrets(すべての影に 後悔はなし)When I'm melting into you(あなたと溶けて ひとつになれるなら)'Cause I belong in your arms(だって あなたの腕の中が私の居場所だから)さて、いかがでしたでしょうか。かなりの長文記事になりましたが、ここまでお付き合いくださりありがとうございます。『HEARTSTOPPER ハートストッパー』のサントラが素晴らしい!ということをどうしてもどうしても叫びたかったのでこんな記事を書いてしまいました。ストーリーやキャラクターも魅力的な『ハートストッパー』ですが、劇中で流れる挿入歌やBGMにも注目して観てみると、同作が心を動かす作品であることにその音楽も大きく貢献していることを改めて実感できると思います。というわけで最後に、シーズン1の挿入歌として使われた楽曲、全34曲を下にリスト化しました。(すべてこの耳で聞いて確認しました。聞き逃しがあれば教えてください!)また全曲ともYouTube等にMVや音源が上がっているので、印象に残っているシーンで流れていた曲を聴いて、思い出したりしながら楽しんでみてくださいね。それではまたシーズン2で会いましょう!第1話『出会い』Baby Queen - Want MePeace - LovesickBaby Queen - Dover BeachWolf Alice - Don’t Delete the Kisses第2話『恋心』Frankie Cosmos - Sapphogirl in red - girlsbeabadoobee - Dance With MeOrla Gartland - Why Am I Like This?第3話『キス』Smoothboi Ezra (Ezra Williams) - My Own PersonWaterparks - TelephoneRina Sawayama - LUCIDHMLTD - Don’t Leave Me (Chapter 1: Despair)CHVRCHES - Clearest BlueMaggie Rogers - Alaska (Toby Green Remix)第4話『秘密』Shura - What’s It Gonna Be?flor - heart第5話『友達』ella jane - nothing else i could doThomas Headon - UrbanAngel1999beabadoobee - If You Want ToBaby Queen - Buzzkilllmxmtoon - fever dreamMatilda Mann - Paper Mache Worldchloe moriondo - I Want To Be With You第6話『女の子』SOAK - Knock Me Off My FeetSir Babygirl - Flirting With Her第7話『いじめ』Lauran Hibbert - Bang Bang Bangbeabadoobee - TiredTomberlin - Any Other WayLincoln - Smokey Eyes第8話『恋人』Noah and the Whale - Our WindowMontaigne - Because I Love YouDayglow - Close To YouSunflower Bean - Moment In The SunChairlift - I Belong In Your Arms (Photek Remix)