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化粧品における (旧) 指定成分とは? 成分表もまとめてみた

化粧品に配合される成分は、その性質や用途によって、厚生労働省によって「表示指定成分」と「その他の成分」に分類されています。

表示指定成分とは、過去にアレルギー反応や刺激などの副作用が報告された成分のことで、化粧品に配合する場合は、商品のラベルに必ず表示することが義務付けられています。2023年10月現在、表示指定成分は102種類に、香料を加えた103種類が指定されています。

(旧) 指定成分とは、表示指定成分の旧称です。1980年に厚生省(現 厚生労働省)によって指定され、2001年4月以降は廃止されました。

(旧) 指定成分は、使う人の体質によってはアレルギーや肌トラブルを引き起こす可能性があります。具体的には、かゆみ、赤み、かぶれなどの症状が現れることがあります。

(旧) 指定成分が配合されていない化粧品を選ぶことで、アレルギーや肌トラブルのリスクを低減することができます。

(旧) 指定成分は、さまざまな化粧品に配合されています。特に、香料や着色料、防腐剤、合成界面活性剤が配合されている化粧品に配合される傾向があります。

(旧) 指定成分が配合されていない化粧品を選ぶには、以下の方法があります。

化粧品の全成分表示をチェックする
メーカーに問い合わせる
無添加化粧品を選ぶ
化粧品を選ぶ際には、(旧) 指定成分が配合されていない化粧品を選ぶことも一つの選択肢です。

旧表示指定成分とは、2001年4月に化粧品の全成分表示が義務づけられる以前に、アレルギーや皮膚トラブルを起こす可能性があるとされた102種類の成分と香料のことです。

以下の表に、旧表示指定成分の名称と主な用途を分かりやすくまとめました。ご参考にしてください。

旧表示指定成分での表示名 全成分表示での表示名 主な用途
安息香酸及びその塩類 安息香酸及び安息香酸○ 防腐殺菌剤
イクタモール イクタモール 収れん剤
ウンデシレン酸及びその塩類 ウンデシレン酸及びウンデシレン酸○ 防腐殺菌剤
ウンデシレン酸モノエタノールアミド ウンデシレナミドMEA 防腐殺菌剤
エデト酸及びその塩類 EDTA及びEDTA-○ 金属イオン封鎖剤
塩化アルキルトリメチルアンモニウム ベヘントリモニウムクロリド 界面活性剤 (帯電防止剤)
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム ジステアリルジモニウムクロリド 界面活性剤 (帯電防止剤)
塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム ステアラルコニウムクロリド 界面活性剤 (帯電防止剤)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム ステアルトリモニウムクロリド 界面活性剤 (帯電防止剤)
塩化セチルトリメチルアンモニウム セトリモニウムクロリド 界面活性剤など
塩化セチルピリジニウム セチルピリジニウムクロリド 界面活性剤 (防腐殺菌剤)
塩化ベンザルコニウム ベンザルコニウムクロリド 界面活性剤 (防腐殺菌剤)
塩化ベンゼトニウム ベンゼトニウムクロリド 界面活性剤 (防腐殺菌剤)
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム ラウリルトリモニウムクロリド 界面活性剤
塩化リゾチーム 塩化リゾチーム 酵素類
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン アルキル (C12-14)ジアミノエチルグリシンHCl 界面活性剤 (防腐殺菌剤)
塩酸クロルヘキシジン クロルヘキシジン2HCl 防腐殺菌剤
塩酸ジフェンヒドラミン ジフェンヒドラミンHCl 消炎剤
オキシベンゾン オキシベンゾン-3 紫外線吸収剤、 安定化剤
オルトフェニルフェノール フェニルフェノール 防腐殺菌剤
カテコール カテコール 抗酸化剤など
カンタリスチンキ カンタリスチンキ 血行促進剤