こんにちは。

アダルトチルドレン人生好転カウンセラー

平井智美です。

 

 

 

アダルトチルドレン研究者の一人であるクラウディア・ブラックは以下のようにアダルトチルドレンタイプを分類しています。

機能不全家族の中で、心理的役割を以下のタイプの内容にあるような行動パターンを子どもの頃から演じるようになると言われています。

 

私は、12年アダルトチルドレンのカウンセリングをしていますが、アダルトチルドレンを考える時にこの行動パターンに当てはめることが一番分かりやすいと思っています。

 

自分はどのタイプか(どのタイプと、どのタイプが当てはまっているか、2つ以上当てはまる場合が多い)を知って、そのタイプに合う改善方法をとっていくことが大切です。

 

以下の6つのタイプが、私のカウンセリングを受けた方に多かったタイプ(行動パターン)になります。

 

 

  ①ヒーロー(英雄)

 

親の過剰な期待に応えようと、親の期待すること(例えば勉強や、スポーツ、金銭的要求)を必死に頑張って生きてきた人

私のカウンセリングでは、勉強やスポーツよりも、子どもの頃から主に料理をさせられたり、病気の家族のお世話をさせられたり、お金を家に入れることを強く要求され、それが凄いこと、良い事だと言われていたため、自分のために時間を使うのではなく人のために動くことが英雄的だと思い込んでいる人が多くいます。学校では生徒会や学級委員になったり、クラスの役に立つために動き、自分のことは後回しにするような学生時代を送っています。

 

 

  ②スケープゴート(生贄)

 

両親の成長過程で生まれたトラウマなどから、自分の子どもなのに、特定の子どもだけを日々精神的に追い詰めていくような子育てしている。そのため他の兄弟姉妹からも親の手前、その子どもに対して同じように追い詰めるように接してしまう。家族の中でその子どもが犠牲になることで親や、親同士の関係、家族の関係が保たれている場合が多い。誰にも知ってもらうことができないが、本当は追い詰められる方の子どもがまともで、当たり前のことを言い、当たり前の行動をしているのだけど、誰にも承認してもらえないため「自分はおかしい人間だ、自分さえいなければ」と自分を追い詰めてしまい、うつになったり、働けなくなっている。本人以外の家族は、自分たちのほうこそ正しいのだという証拠を得たいためにその子どもを生贄にし、親が子どもの頃に得た親(兄弟姉妹)に対する恨みをその子どもで解消している。

 

 

 

  ③ロストワン(いない子)

 

「いない子」としての役割をする子ども。けして本人が望んだ状態ではないのですよね、子育ての過程で親が話を聞かなかったり、その子どもに興味がなく接する機会が少なかったり、その子どもを無意識に避けることなどで、子どものほうが親を諦めて「いない」ように振る舞うようになっただけです。

そして、中には、家庭の中だけでなく学校や社会の中でも同じように「いるかいないか分からない」ように行動する人もいます。

 

 

  ④プラケーター(慰め役)

 

慰め役の子どものこと。娘が母親を、娘が父親を、息子が母親を慰めることが多い。勝手にする、相手の立場や気持ちを思えない父親(母親)のため、いつも暗い顔をしていたり、ため息をついたりしている母親(父親)を慰める。本当は親を慰めることもしたくないし、そのような母親(父親)が嫌いなのに、「自分が母親(父親)の味方でいなければ、どうにかしてあげなければ」となっていることが多い。慰め役は、親の兄弟姉妹順位や育てられ方で、長男長女なのか、末っ子になるか変わる。親を慰めなければならない子どもは、とても優しく明るく振る舞い、相手を褒めることが多いが、心の底は暗く寂しいと思っているし、誰か私のことも褒めてよと思っている。

 

 

  ⑤イネイブラー(世話役、支え役)

 

親の世話をし、支えなければならない子どものこと。最初は、家庭の中で親や祖父母、兄弟姉妹のお世話をするように親から言われて世話をするようになる。それが普通のことと育つため、家庭以外でも誰かの世話をしたり、子どもなのに先生の世話、部下なのに上司の世話をするようになる。父親が父親の役割をしていない、母親が母親の役割ができない家庭に多く、身体的、精神的、金銭的に親を支えている子どももいる。

親子の精神的、経済的立場が逆になる場合もあり、結婚してからも、妻が夫を支え、世話をするような関係になることも多い。

 

 

  ⑥リトルナース(他人のお世話をしてしまう)

 

プラケーターやイネイブラーが家族の世話をするのに対し、リトルナースは家族以外の他人の世話をする人のこと。自分のことよりも、一生懸命に問題を解決しようとする。本人はそれが当たり前のこととして他人と問題に向き合って、他人のために役に立とうとしているが、本当は本人も気づかないところで「自分のことを解決してほしい、助けてほしい」と思っている。そして、女性で自分で経済的に自立している人は男性を甘やかし共依存になっているし、女性が経済的に自立できていない場合、男性の世話をする役に立とうとすることで共依存関係を作る場合もある。

 

 

  ⑦プリンス・プリンセス(優等生、期待に応える)

 

王子、王女と言っても良い意味ではなく、誰も見ていないところで淡々と周りの期待に応えようと努力し続けている意味になります。親の期待(期待の種類は親のタイプによる)に応えようとして自分をなくしていき、八方美人になり流されやすい人になっていることが多いです。また、人に頼まれたら断れないため人に都合よく使われてしまっています。

 

 

 

他にも、

 

⑧ピエロ(道化役)

⑨ロンリー(ひとりぼっち)

 

などがあります。

 

 

これ以外にも色々なパターンがありますが、上記の9パターンが主にアダルトチルドレンのタイプとして使われているようです。

 

アダルトチルドレンのタイプは、どれか1つだけの行動パターンではなく、例えば、①ヒーローと⑧ピエロの要素が混ざっていたり、どのタイプにもスケープゴートの要素が必ず入っていたりします。

 

上記のように分類をする意味は、アダルトチルドレンの意味が「偽りの自分を生きている人たち」という共通の意味があるのですが、親や、そのまた親、家庭環境などにおいて、

 

例えば、

 

・いじめをする人

・いじめられる人

・おしゃべりな人

・無口な人

・なにかいつも怒っている人

・お世話をしてしまう人

・甘えてばかりの人

・働きすぎな人

 

などのように、どのような行動パターンとして出るか、アダルトチルドレンタイプ分類は、その出方を認識しやすくするためのものでしかありません。

 

とにかく、子どもは産まれたその瞬間から親の無意識の影響を受けながら成長します、その中で、どんどん本来の自分を忘れ、アダルトチルドレンとして偽りの自分をつくり続けていくのです。

 

どこかでそのことに気づき、自分を取り戻していかない限り、親との関係でつくられた偽りの自分で永遠に生きていくことになり、自分も周りにいる人も、仕事も人生も偽りのもので終わるのです。

 

 

 

■次の項目にいくつ当てはまりますか?■

・母親、または父親に怒っている

・子どもは可愛いけれどどうしても子どもに感情的に怒ってしまうことがある

・子どもとたくさん遊んであげたいけれど、子どもと遊ぶのが辛い

・子どもの頃から人間関係に悩んできた

・どうしても許せない人がいて苦しい

・母親が厳しかった、認めてもらったり褒めてもらうことがほとんどなかった

・母親と会話がほとんどなかった、愛されたという実感がない

・母親をかわいそうと思ってきた、頻繁に会ったり連絡を取らないといけないと思っていた

・父親との会話がない、父親のことがよくわからない

・親は甘えたり頼っていい存在だと知らなかった

・実家に帰っても、すぐに自分の家に帰りたくなってしまう

・弟や妹(兄弟姉妹)が嫌い、恨んでいる

・外出先で人のことが気になったり、仕事先で人の顔色を気にしてしまう

・自分は人に迷惑をかけないようにしているが、人(夫や友人など)から迷惑をかけられる関係性を作ってしまう

・本音を誰にも言えなくて苦しい

・頑張っても頑張っても現実が変わらない

・自分のことを好きになって人生を好転したい