ボルダリングの保持力のトレーニングとピアニストの指のトレーニングは似ている⁉️
子供の頃にピアノを10年くらいやっていましたが、
ボルダリングに役立っているか?と言われたら、意外と役に立っていると思います。
クライマーにとって指は命。
私がガングリオンという、固いできものが手のひらや指の関節にできたことが何回もあって、
通常は針を刺して潰したり、手術になるらしいのですが、
その時もピアニストが通う指の専門医にいったり、アクティベータというカイロプラクティックで手に針もメスも入れることなく治しました。
どんな指の状態や開き具合でも、同じ強弱で音が出せる力
ピアニストは、指がパンパンの状態でも狭い状態でも、
ピアニッシモやフォルテ、フォルティッシモなど、
おんなじ強さで弾けるようにならなければなりません。
指がパンパンの時は大きい音を出しづらいからと言って、強めに弾くべきところを弱く弾いてはダメだし、逆に指が狭い時には大きい音が出しやすいからといって、小さく弾くべきところを大きく弾いてはダメ。
ということです。
クライマーも同じですよね。
ファットピンチは、指がパンパンで力が入れづらいからといって、思った通りの力を入れられなかったら保持できません。
つまり、指をひらいていようが、狭かろうが、
これくらいの力で持つぞ、これくらいの力で弾くぞ、と決めたら思った通りに力を出せないといけないわけです。
ただ、ホールドって、強く持てばいいでしょ!外れなかったらいいんでしょ!
と思われがちですが、強く持てばいいわけでもありません。
次の手が出しやすいように、弱く持つべきところだってあるわけです。
ホールドの保持に、強弱がきちんとつけられているクライマーがトップクライマーだと思います。
⬛︎柔らかいものを潰さないように持つトレーニングも取り入れてみる
クライマーは、どうしてもトレーニングすると、強い強度ばかりを追い求めがちです。
強度が強ければ、強くなるだろうと。
強く持つだけが保持力ではありません!
足りないのは、弱く持つ練習も取り入れることです。
ピアニストは弱く弾くべきところもあるので、そういったトレーニングは取り入れやすいと思います。
上にも書きましたが、トップのクライマーは、次の一手のことを考えて、出しやすいように前のホールドを弱く持つ時もあります。
それができるのです。
ホールドは全部強い力で持っていたら疲れますよね。
保持力のトレーニングで、重たいものを持ち上げるトレーニングだけでなく、
柔らかいものを潰さないで持つトレーニングも取り入れてみましょう。
保持力で大切なのは、指先の力だけではありません。
保持力とは、手のひらも含めて手全体のありとあらゆる筋肉を弱くも強くも使いこなせる力です。
重たい本を持ち上げるトレーニングと
柔らかい風船を凹ませずに持ち上げるトレーニング