⬛︎ボルダリング要素って?


リードの解説などで、

「最近のリードもボルダー要素がかなりと入りれられてきた」


とよく耳にしますが‥。



実はそれは、私がコンペに出ていた15年も前からずーっと言われていることで😅


最近って‥いつから最近よ💦


って思ったりするわけです😅


リードのコンペの時は

「リードにもボルダリング要素が入ってきたからボルダリング専門の選手も侮れない」


一方ボルダリングのコンペでは

「リードにもボルダリングの要素が含まれるようになったから、リード専門選手も侮れない」


と言われ‥😅 

結局どっちやねん❗️と思うわけです。



要は、「自分の骨格にあったカラダの使い方をトレーニングして、ムダのない登りをしている人が、リードだろうがボルダリングだろうが強いのです❗️」



⬛︎ボルダリング要素の定義


私なりのイメージですが、

ボルダリング要素ってどんな定義か考えてみました。


足が完全に離れたり、キャンパシングになったり、

大きくはランジ、ダブルダイノかな?と思います。


だいぶ前ですが、どこかの大会でマントルを返して終了なんでリードの大会もありました。

マントルもボルダリング要素でしょうか??


リードでもちょっとしたコーディネーションの場面も出てくることもありますが、

これもボルダリング要素?


そうすると、リード要素はスタティックなのムーブのみのことを指すことになります。つまり、次のホールドを取りに行くのに足を離すことなく取りに行けるムーブが連続したものと言えるのかもしれません。



(2019リードジャパンカップ。当たり前のごとくランジや足ブラが出てきます。)




⬛︎サルカニーから見るボルダリング要素とは


往年のリードクライミング界の女王

ベルギーのミュリエル・サルカニーをご存知だろうか?

彼女は現在おそらく45歳。1997-2004年にW杯で活躍して年間女王に5度輝きその記録は未だ抜かれることなく、圧倒的強さを私も直に目の当たりにしていました。


彼女が出た2005年の世界選手権で、それは起こりました。


準決勝でルートの中盤でランジが出たのです。


今だったらそんなに難しくないちょっとした両足が離れるランジです。他の下位選手はスイスイ行く中、

サルカニーだけ、今までのリズムが完全に止まり、何回も何回も助走のために体を振り、とうとう制限時間間際になって一か八か飛んで、止まらず‥。

それまで粘ったものスゴイのですが。




私はこの時、あ、サルカニーの時代が終わったんだ、ルートにとうとうランジが入るようになった💦


と衝撃だった記憶が残ってます。


つまり、ボルダー要素がランジだとすればですよ、

この2005年が

「リードにボルダリング要素が入ってきた」と言えるかもしれません。


なので、最近ではないのかな😅と感じる私。


ランジの距離や強度の問題なら、最近と言えるかもしれません。😅




⬛︎時代によって定義が異なる?


しかも、これ以前のクライミングシーンは私も始める前のことなので、わからないことがありますが、


もしかして、平山さんなど私よりも先輩方に聞いたら


「いやいや、199○年までのリードはボルトホールドしかなかったけど、ビス留めのカチが出てきたときには、いよいよリードにもボルダリング要素が入ってきたと思ったわ!」


など、おっしゃるかもしれません。


(木ネジで留めるホールド、通称ビス留め)


(ボルトで留めるホールド、通称ボルトホールド)





きっともう10年したら、現在のボルダリングのワールドカップの予選くらいの課題が、4.5個積み上がったレベルだったりムーブの強度だったりのルートを登るリードの大会になったりするのでしょうかね😅














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