リードジャパンカップ2019を取材🙌

尾川とも子の辛口解説の時間〜



3月2日

千葉県印西市 松山下公園総合体育館の常設壁にて、32回リードジャパンカップの予選が行われました。



本日、予選を取材に行きました!


取材する側として予選のいいところ。

全出場選手が観れる‼️


フラッシュ方式といって、別室に隔離されることなく、

自身が出場する前の選手登りを観戦できるので、会場でウロウロしている順番待ちの選手を観察できる‼️

(準決勝、決勝は、前の選手の登りは見れません💦)


(選手が観客席でウロウロしてる)



実は‥

報道人尾川は、明日は自身の仕事があるため、準決勝、決勝は、取材できません💦


(マラソン祭りに出演しますので、観戦に行かない方は、都立芝公園にぜひ遊びに来てくださいね!https://ameblo.jp/heartful1978-life/entry-12443702287.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=ffe86fa0b5ce454396569d7da9cd1853)



ですので、皆様には、


明日の準決勝、決勝を楽しむための、本日のピックアップ選手をご紹介します!



そして、公式動画にて、後ほどしっかりと拝見して、解説をしていきたいと思います!



全選手を観戦して、そのうち準決勝(25位まで通過)に進出した選手で

尾川&トレーナー山下目線で注目した選手を紹介、解説していきます!



ピックアップ男子


予選1位  清水裕登

ダントツの安定した登りを見せてくれました!この会場では、アップする選手を上から見ることができるのですが、

どの選手より、ダントツで的確なアップができていて、すでに、壁に向かう歩き方からして出来上がっていました!


2ルートのうち、1本は完登しましたが、2本目のルートで落ちてしまい、しかし、その落ちたところを見ながら、本当はこう行けばよかったのに!と、そのためのストレッチをクールダウンでやっている‥という!!

そんなクールダウンまでやってる選手は、彼しかいませんでした。

ココロとカラダがかなり揃ってパフォーマンスできていて、

このままの状態で明日に持っていけば決勝で表彰台は確実では!と予想します!

しかーし

喫煙者ですので、ここぞ!というとき、肺の活動、酸素量なんとかクリアできればと願ってます。



予選2位 原田海


原田選手の武器は下半身!女子選手のようにとにかく股関節をうまく連動させて柔軟に登れるのが原田選手。

その武器を生かした登りが明日も発揮できるか注目!



予選3位 楢崎智亜

楢崎選手は、とても強いですが、今日のインタビューで、水泳が不得意と聞いて、納得しました。他の選手より突出したあの肩周りの筋肉。おそらく浮いてられないし、また、クロールなど、肩の丸まった筋肉が邪魔して息継ぎもやりづらいでしょう。肩の筋肉は素晴らしいです!しかし、それが故に猫背になって胸が縮こまった登りになっています。だからいつもパツパツになった時の登りが弱い。残念なのです。楢崎選手は、これを直さない限り、現状の壁が越えられない!なんとか気づいて欲しいところです。



予選5位 中上太斗

すごくスタミナのある登りをします。とてもうまいです。点で捉えて面にして小さいところから大きいところにカラダを連動させていってます。なかなか習得できることではなく、天性的な持ち合わせてがあるように感じられます。準決勝もこの調子でいけば通るでしょう。


予選7位  藤井快

藤井選手は、喜怒哀楽は激しいというものの、登りはものすごく淡々としています。つまり、そこだけに瞑想的に集中できる。集中するために呼吸を使ったルーティーンをやっているといっていたので、なにか、ヨガ的な感じがします。もしかして登ると周りの声が聞こえなくなるタイプかもしれません。これも藤井選手の武器であります。


予選9位  樋口純裕

神様がくれたかなりバランスの良いカラダをもち合わせている樋口選手。しかも、それをきちんと使いこなせているのが、樋口選手の強みです。例えば、右足、左足と置いた高さが違えば、どちからかに荷重が多くなったり少なくなったりしますが、樋口選手は均等に力を配分できた登りをしています。とにかく何がいいかというとムダな負荷がなく、怪我しにくい。安定した登りが可能。ブレにくい。いいことだらけ😅

ミスなくいけば上位は狙えます。






予選17位  是永 敬一郎

昨年優勝の是永選手。今年は怪我からの復帰戦でした。ボルトを入れた左足がまだ使えていませんでしたが、しかし、是永選手の武器は、手首なんです!

これまた、後日、詳しく解説したいところでもあります。

手首の動きが素晴らしいので、ブレずに保持できているのが、他の選手と差です。

これは、私も習得したい。

例えば悪いスローパーホールドから悪いスローパーホールドへクロスで取るときに、取りづらいですよね、普通‥。

他の選手は、絶対しゃくり直したり、指先だけでクロスしてカラダが返っと後、親指を添えたりしてた場面を、是永選手は、一切しない!!

カラダが返った後の持ち方をすでにでき、また、そこから上にカラダを押し上げる時も、手首の柔軟をいかして、保持した指を一切ブラすことなくカラダも持ち上げという、テクニックを知ってか?知らずか使いこなせています。

これが、トップたる所以なので、後日改めて、皆さんにこの是永トレーニングをご紹介したいです!




(左足を痛めてヒールフックができないのでトウフックでこなそうとする是永選手左)


ピックアップ女子


予選1位  谷井菜月

今日は驚異の強さを見せていただきました。しかし!とにかくめちゃくちゃカラダが柔らかい。そこに足上げるかー!?みんな下の足で登ってるぞ!ってなところまで、にょ~んとできたのが、今日は、メリットに変わってました。つまり、柔らかいけど柔らかさをコントロールしきれてないのです。

とにかく谷井選手は、足が2つホールドに乗ってる時はどこに乗ってようとその柔らかさを持って乗せられるので乗ったら強い!!

しかし、カウンターバランス、つまり、片足しか無い局面の時は、頑張らないとどうだろうという登りです。

谷井選手の対極の登りが、中村真緒選手(ボルダリングジャパカップ準決勝で1位。スラブにおいては今のところ選手の中で一番登れる)。

中村選手は、スラブが得意とあって、今回は予選落ちしましたが、カウンターバランスになった時がものすごく強い。片足の5.6キロを味方につけて、バランスよく登っていく。

ですので、明日、そう言った片足しか乗れずにカウンターバランスをとるような局面の核心部分が出てきた場合は、要注意です。



予選2位  平野夏海

ボルダリングジャパンカップでは、野口選手と比べて保持力の解説をしましたが、

相変わらず、指先持ちな平野選手で小指がよく外れるパートが多かったです。しかし、今回はそれを上回る武器がありました。

これまた、別枠でじっくりトレーニングの紹介をしたいところです💦

みなさん、ペットボトルの蓋を開けてみてください。ほら、普通手の先だけで開けますよね?

平野選手は、なんと!肩の筋肉まで使って大げさまでに開けてました❗️指先だけで足りるのに、指先の負荷を肩まで使うことで軽くしてるのです。


 かたいジャムの蓋をあけるのに、小手先だけでは開かないので肩まで筋肉つかいますよね?


この日常の小さな無意識の積み重ねが、小さい指先から大きい肩の筋肉の連動をクライミングにおいてこれまた無意識に発揮させているのです!


つまり、私も含め指先だけでペットボトルをあける人は、小手先だけで登るのでパンプしやすいです。


このままいけば、上位に食い込みそうです。



予選5位 森秋彩

森選手の自己納得しながらの意志の強い登り。迷いがなく、例え迷ったても、選択した方を信じて納得した上でこなしていく、そんな、一手一手に意志のこもったムーブをしていきます。私もよくあるのですが

「うー、迷ったけどこっちでやっとけー!」が一切ない。

登るスタイルは似ていないですが、筋肉のつき方は、女版楢崎智亜選手といっても良いでしょう。

登りは背が低めが故に、固めて確実にとるタイプの森選手。そのための背中にものすごく筋肉が付いていて、歩き方から猫背になってるのが、楢崎選手と同様、もったいない!(理想は野口選手のような、スラッとしてるけど絞られた筋肉がベストで、怪我しにくい)しかし!森選手は、常にパツパツの登りをしているがため、

楢崎選手の違いは

パツパツになるとうまくカラダごと壁の中に入り込んで密着する登りができているという、デメリットをメリットに変えているところが森選手強み。

楢崎選手は、パツパツになると大体壁から剥がれてしまいます。


順当にいけば表彰台はかたいでしょう。



予選6位  田嶋あいか

田嶋選手の武器は、もう、体重です!やはり、軽いと登れるの代表選手だと思います。思春期の太りやすい時代をうまく余分な肉をつけずに着実にここまでキープしてこれたのも日常からきた賜物でしょう。ただ、スタミナはやはり少ないです。壁にぶつかった時にになかなか持ち直せなくなる可能性があります。そこが乗り越えられれば上位に食い込んで来るでしょう。



予選14位  石井秀佳

中学生版野口選手といっていいでしょう。石井選手は、12歳の時に外の岩場で、鳳来のバチュラレット四段➕を成功させています。保持力は野口選手の引けを取りません。ただまだ、登りはだいぶ荒削りです。がっつん、がっつんといってます。作用反作用の振り幅が大きい登りなので、成長した時の怪我が心配ですが、ここから注目したい選手です。


予選19位  森奈央

これから注目の選手です。上手いものは全て揃ってます。第二の伊藤ふたば選手の感じがします。

ただ、まだ、上半身だけで登っていて、フリのムーブとはまた違う、膝がくねくねと内側に入った登りをしてしまいます。これがうまくメリットになっていけば良いのですが、これしか武器がないときついところです。スタミナもある登りをするので、今後の森選手の活躍に大注目です!



(予選は言うことないです。安定した登りを見せた予選3位の野口選手)











 


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