注目の選手の登りを解説しながら

憧れの選手の登りを手に入れたい!を叶えるトレーニングシリーズ。

今回は原田海選手!

 

●原田海選手ってどんなん選手?

●世界選手権ってどんな大会?

●ライバル、 チョン・ジョンウォン選手って?

●下から積み上げていく原田、上から積み上げていくチョン。

●原田選手の登りを手に入れる!トレーニング

●原田選手の弱点??

 

 

 

●原田海選手ってどんなん選手?

今回は世界選手権初出場初優勝を成し遂げた原田海選手を解説していきます。

先日のボルダリングジャパンカップでは残念ながら成績が振るいませんでしたが、

そこも併せて解説していきます。

 

原田選手は、現在19歳、身長168センチ 背はそんなに高いほうではありませんが、

キレのあるダイナミックな登りがとても印象的な選手です。

お顔立ちがはっきりとしたソース顔のイケメンなので、女性ファンもたくさんいそうですね!

 

 

●世界選手権ってどんな大会?

まず、そもそも世界選手権とワールドカップの違いですが、

ワールドカップは各種目(ボルダリング、リード、スピード、コンバインド)が年に何戦も開催されていて年間チャンピオンを決めていくシリーズ戦になっていますが

世界選手権は2年に1度しか開催されず、10日間ほどかけて、上記の全4種目を行い、ワールドカップには参戦しない大小様々な国がこぞって参加する、まさに本物の世界一を決める最高峰の大会なのです。

 

ワールドカップの個々の試合は優勝できても、世界選手権だけはなかなか優勝できない、なんて選手がたくさんいるわけで、

そのなかで原田選手が優勝を手にしたのは本当に快挙なのです。

 

 

ライバル、 チョン・ジョンウォンって?

さて、今回の比較選手(勝手に比べてごめんなさい~)は、原田選手に次ぐ2位のチョン・ジョンウォン選手

韓国ソウル出身の22歳。過去の大会では5度ボルダリングのワールドカップで優勝。ユース時代には世界ユース選手権ボルダリング優勝という素晴らしい成績。176センチの高身長で、無駄なものがついていない鍛えあげられた筋肉が目を引きます。

お顔立ちは一重の目がきりっとして、さわやかな印象で、原田選手と対極のしょうゆ顔イケメンですね!

 

 

●下から積み上げていく原田、上から積み上げていくチョン。

さて、さっそく登りを見ていきましょう。いろんな動画を数日観ましたが、一番みなさんにわかりやすいのがこの課題だと思って選ばせていただきました。

 

注目箇所は

★右手の青いカチから左手黄色の張りぼてにプッシュするときの足の蹴りと肩甲骨

★カメラが上アングルになった時の青に乗せた左足の蹴り

★ゴールを取りに行くときの蹴り足

 

まずは原田選手

 

https://youtu.be/k58gE90npsI?t=3873

 

そしてチョン選手

https://youtu.be/k58gE90npsI?t=4369

 

原田選手の武器は何といっても、足の蹴りの強さ、タイミングの取り方のうまさです。

彼の登りをスローで見ると、足首の蹴りだけどの選手よりも早く、必ずかかとが上に向くまで蹴っているんです!

そうすることで、まず、カラダが楽に浮くし、腕の負担が少ない。また、原田選手はきっと肩の故障とかないでしょうね。

 

 

一方チョン選手は、足よりも腕の力でカラダを持ち上げていくことが多く、足の蹴りはカラダが持ち上がったタイミングで蹴り上げているんですよね。

だから、腕に非常に負担がかかる。

 

逆にチョン選手の武器は肩甲骨の柔らかさ。彼のほかの登りを見ても、十字懸垂のようになって壁の中に入れ込むようなそんな動きがとてもうまい。壁に入り込めるので凹壁やプッシュなどスムーズにこなしています。

 

一方原田選手は登りを見ていると、どうも、そういった動きが苦手のようです。

それができないからこそ、足の蹴り上げで素早くその場を処理してしまう、そういったことで課題をこなしていってます。

 

ということで、原田選手は下から積み上げて、チョン選手は上から積み上げている選手といえます。

 

 

●原田選手の登りを手に入れる!トレーニング

原田選手の世界一のフットワーク手に入れたいですよね!

 

というわけで、この足首バレリーナトレーニング!

 

①足を交差させて膝を曲げてカラダを沈めていきます。

②かかとを天井に上げうように蹴り上げながらカラダを持ち上げます。

③カラダを持ち上げるときお尻の穴を締め上げる

 

 





これがまず、地上で出来ないと、壁でやるのなんかよっぽど難しいです。地味だけど確実に効きます。

 

足首の連動が悪いとこんな感じ。

これが極端なチョン選手の登りと同じ。

 






この足の蹴り上げをマスターできれば、

届かなかったホールドが?

 



届く!

 


 

 

●原田選手の弱点??

こんな素晴らしい足の原田選手にも、一つ弱点があります。

蹴り上げた足のキープがおそらく不得意。

なので、スラブなどで、ぎゅーっと体勢を維持する場面などあると急に弱くなります。今回のジャパンカップで出てしまいましたね・・・。

張りぼてなど面を使った足で蹴り上げていく課題は本当にすごい!

 

 

ということで、

足首バレリーナトレーニングに、さらに、蹴り上げたらつま先立ちのままキープを入れてください。

 





 

ぶれない、ぶれない、ぶれないでねー!

 

 

ぜひやってみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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