忍者岩のチッピングについて〜


遅ればせながら、今日知りました‥。

新年早々、非常に悲しく憤りを感じる事件です。


もう、チク坊にもちとちゃんも大人になって私が想いを込めて登ってきた、忍者返しや虫など、登らせてあげる夢ができなくなりました。


チッピングとは、ホールドを人為的に工具で破壊したりヤスリやワイヤーブラシで削ったりすることです。

岩のトゲトゲが痛いからといって、滑らかにヤスリをかけるのもチッピングです。


特に忍者返しは日本の1級を代表する課題で、多くのクライマーの目標となり、その想い、歴史、夢、憧れ、を壊されてしまいました。


これは、すでに忍者岩を登り尽くしてしまったクライマーでさえ、とても悲しく憤りを感じさせる事件となります。


チッピングされた課題を登らないことが犯人への唯一の抵抗であるという意見、

強制はしない、登るかどうかは各々の自由など、

それぞれ、その後どうするか?の見解があり意見が分かれますが。


犯人探しをして、ボッコボコにしたいクライマーの気持ちもわかります。


でも、殺人と同じで、どんなに泣いても、なくなった課題は二度と戻ってきません。


だからこそ、


私から言えることは、ひとつ。



二度とこのようなことが繰り返されないよう、



チッピングはしてはダメ!と

ホールドは工具など使って人為的に破壊してはダメ!


もし、自分が大切にしているものを奪われたら

どんな気持ちになるか?どれだけの人の想いが詰まっているか?


ということを

これから外岩にチャレンジしていくクライマーやビギナーなど、

次の世代にきちんと伝えていくことが


この事件を風化させないために

大切なのことではないのかな?思っています。