成美堂出版

「誰でもはじめられるボルダリング」

尾川とも子著、

発売中です!


昨日のつづき〜

購入していただいた方により深く理解していただけるよう、補足説明ができればとおもいます思います。

保持力のページ。体幹のページ。


C持ちに関して、昨日のピックアップで、


「ビギナーがどっしん、どっしん、体を持ち上げて登るのも、このC持ちが、生まれ持った持ち方なので、とっさの時に出やすいという特徴からというのも要因のひとつとしてありえます。だから大きい筋肉ばかり動かし、重心が常に移動し、メリハリのない平面登りになりやすい。」


C持ちは、超強力ガムテープなどに、指の腹をつけて、いっせーのせ、で取ろうとすれば、すっぽーんと、体に負荷がかかる、また、より大きな負荷を全身にかけなければ取れない。

一方、U持ちでガムテープに指の腹をくっつければ、指の腹の圧が均一でないので、負荷が少なく取れる。

これが、登る時にも同様に起こっているわけです。



しかし、とっさに手を出すビギナーがC持ちになりやすいのと、世界のトップである

「野口選手がC持ち」であるということに、矛盾を感じるかもしれません。


ここは、やはり、以前のアジア大会の解説のブログにも書きましたが、野口選手がC持ちの保持力にも増す、狙ったホールドから決して目を離さない強さや、本にも書きましたが、ヘソの目で体幹で登れる強さ、などなど、保持力を補うその他の要因があげられると思います。また、ずば抜けた握力がC持ちの威力を存分に発揮させていたり。


野口選手がピークでは70キロあったと本人が言っていましたが、なかなか、そこまで、一般の人がトレーニングしたところであげるのが大変です。


どうすればよいか?

重いのは体幹や脚の重さなどです。これをまず、内臓上げやヘソの目爪の目(両方とも本にも書いてあります)など、以前のブログのスメアリングやトウフックのクイズにも書きましたが、それらを持ち上げ味方につける力が保持力に増す、1番の強さになってると思います。


どんなに強いクライマーでも、小指一本の保持力だけでまともに60キロもあるカラダを持ち上げるのは不可能です。

小指から力を集約(集約についても保持のページに解説してあります)させ、関節ごとひねり上げたりする事で変換させて、60キロの体重を持ち上げるから、小指一本懸垂ができるというわけです。そうする事で実際小指にかかる負荷は60キロより小さくなる。


また、体幹で登るとは?どういうことか?(こちらも本に書いてあります)

インナーマッスルとの違いとは?

そもそも体幹とは?


体幹は胴体です。丸太のようなものです。

人間は丸太(体幹)に、頭、腕、脚が付いていて、体幹の丸太も、中身の芯がしっかりしていなければ丈夫でないのと同様、その丸太の芯はインナーマッスルになるイメージです。

インナーマッスルは、深層筋といわれ、その名の通り、体の奥深くにあり、自分の手で触ったりすることはできません。

インナーマッスルは内臓を動かしてあげることで鍛えることができます。


体幹を鍛えると言いますが、呼吸トレなど、内臓を動かしてインナーマッスルも鍛えなければ、丈夫な幹は出来上がりません。


体幹で登るとは、身体の全て、なんなら、細胞全てまでを次のホールドに意識させて登るということになります。











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