東京マラソン制限時間ギリギリ7時間で完走!?(完歩‼︎)記録〜その3東京マラソン20キロからゴール
その1はスタート前の準備
その1はスタート前の準備
前の記事をご覧ください。
マラソンをやってる方には、なんの参考にもなりませんが😅
せっかくなので、初マラソンで制限時間ギリギリ7時間(6時間58分)で完走、というか完歩できたので、記録しておこうかと思います。
初マラソンで、練習不足で、5キロもまともに走れなくて、5キロ練習ですら足が痛んで、本番は足切りギリギリかも?で、幼子持ちのママさんランナーで、遠方から参加‥
そんな方の参考になればな、と思います😅
○東京マラソン〜20キロから25キロ
キロ9:40ペース
25キロのスピリット3:51:14 ラップ49:17 通過時間13:01
関門25.7キロ13:20
いよいよハーフ地点!を通過。
これからはようやく後半戦、もうちょっと!ではないが‥そんな思いが湧きました。
「尾川さん、足がハの字になってます!気をつけて、痛みが出やすくなります!親指を意識してください」とサポートランナーの方にアドバイスされて、なるべく真っ直ぐに走るように。
かなり足がつりそうな感覚になってきました。
ここからは、テレビ中継。
木村アナウンサーの質疑などに答えて、あとは、頑張るぞ!と奮起。
クライマーの方が
「尾川さーん!頑張って〜応援に来ました〜と」クライミングシューズ片手にわざわざまで応援に来てくれて励まされる!
そして、奮起。
この区間は折り返しで、通過してきた橋を再度渡り直すので、またアップダウンが始まります‥。
少しまた、下りでスキップしたり、そして、いよいよ足が止まってしまい、ガードレールで足を延ばすストレッチを数回しました。
その後、放送も終わり、テレビの方が帰ると、なんか、少し寂しくなった感覚で気の紛れていた疲労も蘇る。
そして、この区間の反対車線をみると、沢山の、はとバスと「完走サポートランナー」と言って、黄色のユニフォームをきた5人くらいのランナーが、まさに津波のように迫ってきていて、彼等に抜かされると完走が厳しくなるという、目に見えた制限時間なのです。
私がその反対車線を走っていた時は、ランナーで圧巻だった風景も、こうして折り返してきた今、ランナーも少なく、応援もまばらで少なく、寂しい風景となってました。すこしめげそう。
はとバスと彼等だけにはお世話になりたくない〜
○東京マラソン〜25キロから30キロ
キロ10:20ペース
スピリット4:43:14 ラップ52:00 通過時間13:53:14
関門30.1キロ 13:55
私はスタートからひたすら抜かされてきてきましたが、ハーフ過ぎても、湧いてくるように抜かされてると、後ろにいったい何人の人がまだ走っているんだ!
という感覚でしたが、いよいよ、みんなおんなじペースになってきて、平行移動のような感じになってきました。
ストレッチするのに止まる回数も増えてきました。
水天宮まで来ると、浅草から屋形船に乗って来た上の子チク坊が、ハートのクッキーを持って応援に来てくれました!
それを食べて、また!奮起。
そして、いよいよ特設の巨大スクリーンが見えてきて、大きく左に曲がると銀座〜!!
「尾川さん、われわれランナーが東京マラソンにお金を払ってでも走りたいと思う場所にきましたよ!むしろ、この銀座を走るために東京マラソンに出るようなもんです!楽しみましょう!」
とサポートランナーの方に言われて、
そっか!と、足が痛いのを押して頑張る。
そして、その頑張りのせいか?その後銀座を抜けると、ちょっといつもより長い時間ストレッチして、さあ、行くぞ!と前を見ると、なんと、完走制限時間ランナーに抜かれてしまった!彼等の帽子に風船が付いているのだけど、もう、200メートルは先にいる!
(あー、やばい、やばい!この200メートルがなかなか追いつけない!ここでリタイヤか!)
かなり、焦ったし、めげました。
「尾川さん、少しだけ走って急ぎましょう!とりあえず、彼等の風船の中に入ってしまえば、安心ですから。」
まじかぁ!この足で、走れるのか!?と思いながら、
痛む足を押して走ってみる。
でも、なかなかその200メートルが追いつかない。
「尾川さん、制限時間は?」
手に書いた制限時間を見て
「30.1キロで13時55分です!」
サポートランナーの方が、私の今のキロペースと残り時間、距離を計算してくれて、
「大丈夫、このままでペースを落とさなければ間に合いますよ。大丈夫。彼等の風船が見える範囲にいましょう!大丈夫、あの風船がいい目標になりましたよ。あれを目指しましょう!」
と、励ましてくれて、よーし、ここで諦めてたまるか!と奮起して走る!
周りのランナーも焦って走る!
結局、制限時間ランナーは、実際の制限時間より、3分くらい早く関門について止まって時間まで待機していて、私もギリギリ1分前に通過!
「間に合ったー!」
関門を通過すると、周りの走っていたランナーもみんな一気にホッとして歩き出す、その光景が、ちょっと面白かったりしました。
その後は容赦なく、ロープを張られてリタイヤ組にされます。
サポートランナーの方も
「頑張りましたね!ドラマですね、ドラマ(笑)」
と、冷や笑い😅
○東京マラソン〜30キロから35キロ
キロ9:30ペース
35キロのスピリット5:31:55 ラップ48:41 通過時間14:41
関門 34.2キロ 14:35
ビギナーには30キロの壁は存在しないと言いますが、私にとってもこの区間はかなりの壁でした。
制限時間が一番短くて厳しい!つまり、ここにきて、ギリギリランナーはペースを上げないといけなくなります。
30.1キロの関門で待機中の制限時間ランナーを追い越したお陰で、彼等は後ろになったわけですが、常に200メートルくらい後ろのすぐ見える位置にいるんです!迫って来るんです。彼等に抜かれて焦るのだけは、もう嫌だ!!
なので、足のストレッチしたくても、この区間は全然する暇がありませんでした。ほんと10秒くらい。
ましてや、トイレに行こうもんなら、もう、アウト‥。
サポートランナーの方は3時間ランナーですが、やはり、さすがにこの付近でトイレに行ってました。
私はお水結構飲んでいましたが、
カリウム調整が効いたのか、全然行かなくて平気。
「僕も、前回のフルで制限時間がかなり厳しくて、30キロ付近でリタイヤになって、悔しかったですよ〜」
とか、
「東京マラソンで、はとバス乗るのも、いい記念かもなぁ」
とか、サポートランナーの方のそんな励ましも多くなりました😅
また、東京タワーをみて、少し気を紛らわしたり。
この区間半分まできて、左膝の痛みがまだ強くなり、マネージャーさんに薬局でサポーターを買ってきてもらうよう頼み、急遽装着。
すると、サポーターの保温と圧迫で、左膝が少しだけ復活!!
「尾川さん、いいペースですよ!このままならギリギリ間に合いますよ!」と。
しかし、ほんと、給食が食べ尽くされて全くなくて、サポートランナーの方も
「この先、あんぱんとかバナナがあるはずなのに、何もないじゃないかー!腹が減るのは距離じゃなくて時間だぞー!」
とずっと何も食べずにきているので、さすがに少しピリピリとした感じに。
そこに!沿道応援の方のお味噌汁とおしるこが!
もう、天使にしか見えません!
急いで補給して、あとは、マネージャーさんに、ラインで、
食料ありません!お願いします!
と連絡。
33キロくらいになって、関門に間に合うか?間に合わないか?
って会話をしてたら、
となりにいたお姉さんが、
「え!?そんなに、やばいんですか?私たち!」
と、びっくりらされてたので、
「ここの区間だけ4キロ40分で厳しいんですよ!ここを超えたら5キロ70分あるんで、頑張りましょう!」
と制限時間を教えてあげると、やばいやばいと言って突然走り出しました。
えー!そんな体力残ってるのー!この人!
負けてられん。ついていくぞ!
と、なんとか走ってついていく。
「ちょうどいい仲間ができて、よかったですよ、このまま頑張りましょう!」
とサポートランナーの方に言われ、頑張ってついて行くことに。
34キロでマネージャーさんがパンなど持ってきてくれたのですが、
「すみません!関門34.2キロなんです!あと200メートルの関門まで、急ぎます!」
と言って、その200メートルがなっかなかつかない、どこだ?どかだ?まだか?まだか?と言いながら、
なんとか3分前に通過して、その後パンをみんなで食べてこの区間はこのなきを得ました。
○東京マラソン〜35キロから40キロ
キロ11:30ペース
40キロのスピリット6:29:40ラップ57:45通過時間15:39
関門 39.8キロ 15:45
前の区間で頑張ったので、ここの区間は少しゆっくり歩くことに。
ただ、ペースも落ちて、海も近いので風が出てきて、寒い!かなりの寒気が!
捨てなかった雨カッパが役に立って、ここで着ることに。
それでも寒い‥。
それにしても両足がパンパンすぎて、ほとんど気力のみで歩いていました。
やめろと言ったら、もう、二度と動かなくなる、そんな感じ。
とりあえず、36キロの品川の折り返しに下の子ちとちゃんが待っているので、
頑張る!
なんとか会えて、写真をパチリ。
折り返すと、あれ?意外と離れてるだろうと思った制限時間ランナーが、近くにいて、またまた焦る。
沿道の応援も、もはやわずかしかいませんでしたが、
「足が痛いのは気のせいだー」
とか、
「走った方が意外と楽かもよー」
とか、
「間に合うよー!大丈夫!」
かと思ったら
「急げ!急げ!間に合んぞ!」
と、叱咤激励😅
とにかく、寒い。寒かったです。
でも、どんどんカウントダウンが始まってワクワクする気持ちも湧いてきました。
そしてここに来て、ずっとリアルタイムアップしてたので、iphoneの電源が残り3パーセントとなっていました。
ああ!しまったぁ。バッテリーまで頭が回らなかったなぁ。
帰り、連絡が取れないと何かとまずいと思って
仕方なく飛行機モードにして、写真もアップもやめる。
そしたら、写真を撮ってたこと、何撮ろっかなぁと思ってたことが意外と気が紛れてたようで、撮らなくなってから一気に、体に意識がいって、きつい〜!しんどい〜!と感じるように。
しばらくして、折り返し後の東京タワーを撮ろうとして、私が写真撮らなかったので、
サポートランナーの方が、
「撮らないんですか?」
というので、
「電池がないんです、あと3パーセントしか‥」
と言ったら、
「バッテリー持ってるんで、貸しますよ!」
とリュックから出してくれる!
まさに神からのプレゼント!
ただ、バッテリー繋ぎながらだと、ウエストポーチに入らないので、手で持ちながら充電して、さずがに疲れて来たので、
30パーセントまで充電して終了。
そのついでに、ウエストポーチを骨盤位置に移動。というのは、ここに来て出産の後遺症の恥骨痛がかなり激しくなって痛みました!
ウエストポーチを骨盤ベルトがわりにして、開きそうな骨盤を締めてやる。少しだけだけど楽に。
38キロ地点になると、急にものすごい眠気がやって来ました!
やばい!止まったら寝てしまう!頭をぶるぶるっとして、目を覚ます。
意味のわからない独り言もつぶやくようになってました。
意外と長いと思った5キロ70分の関門も、痛みと眠気でゆっくり歩きすぎて、結果制限時間残り5分でやっぱりギリギリだったのでした。
○東京マラソン〜40キロからゴール
キロ14:00ペース
スピリット6:50:00ラップ28:20 通過時間16:08
関門 42.195キロ 16:10
ここまでくると、残りわずか!
なんだか、自然と涙が溢れてくる。
「いろんな感情や今までのコースが脳裏に浮かぶんでしょうね〜」
と、サポートランナーも方も、わかる、わかる、といった感じでした。
もう少し、もう少し!
「制限時間2.4キロで20分だから、意外と急がないとですよね‥」
と聞くと、
「5分くらい貯金があるから大丈夫!少し抑えて最後走る力を残しましょう!その方が映えますよ〜。むしろ、逆にこうなったらビリッケツの方が都知事にインタビューされて目立ちます(笑)」
と言われてそのままのペースで。
フジテレビの方も合流して、もう、写真を撮るのに腕も上がらない私の代わりに、
写真を撮ってくださいました。
最後1キロの石畳の道‥
まあ、これがめちゃくちゃガタガタで40キロ走って来た足にかなり響く!
足が空回りして前に進まない感じ。
でも、一歩一歩歩いて‥。
「ここの1キロが長いですが、あと信号3つですから!」
とサポートランナーの方も励ましてくれる。
と、そこに、有森裕子さんが!有森さんと同じマネジメント会社のですので、
「有森さーん!クライマーの尾川ですー!」
「おお!尾川ちゃん、頑張ってー!」
最後の振り絞り!
石段を抜け、左に曲がると、真っ白な広場!
で、最後195メートル走るつもりが、足が動かなくて、結局歩く、歩く!
そして、ようやく6時間58分でゴール!
ゴールで写真なんて撮ってたら、制限時間ランナーがすぐにやって来て、
こんなに、迫ってたのか!と。
というわけで、なんとか、ギリギリゴールできたわけです。
ゴールした瞬間、涙が溢れて、サポートランナーの田口さんと遠塚谷さんにお礼を言い、インタビューを終えたあと、控室までなんとか歩いていきました。
ものすごい寒気と、そして、足があまりにも動かなくて、
「尾川さん、そんなに足ひどかったんですか!?今のペースなら、絶対間に合いませんでしたね(笑)気力で走ってたんですね〜!」
と言われてしまいました。
東京マラソンを振り返ってみて、
ほんと、多くの方のサポートあってこその完走でした。
サポートランナーのお二人、子供達、メンテナンスの先生、遠隔気療の先生、マネージャーさん、ベビーシッターさん、わざわざ応援に来てくれた方、SNSやテレビで応援してくださった方、フジテレビのスタッフさん、ボランティアの方や沿道の方、
本当にありがとうございました。
そして、42.195キロの間、体力的にきついことはありましたが、おしゃべりできたり、写真撮ったり、リアルタイムアップしたり、いろんなことがあって、間延びがなかった分、精神的にきついことが少なかったように感じます。
ゴール後のボロボロ具合は、
「分娩よりはマシだった」
という感想😅でも、分娩後3日目のようなボロボロ具合です。
翌日は膝と腰のサポーターが必須。あと、シッターさんなり、もう一人大人が絶対必要。
ホテルもレイトチェックアウトにしないと午前は動けませんでした。
そして、結局、私のようなギリギリランナーが制限時間時間7時間以内で完走、完歩しようと思うなら、
「レース中トイレに一度も行かないこと」
「プラスアルファの運が伴わなければ
完走、完歩できないということ」
がわかりました。
つまり‥、
きちんと15キロは走る練習して、臨みましょう。
また、走るかなぁ?と思うと、もう数年して子供達が自力でも新幹線で帰れるくらいになったら、挑戦してみるなぁ😅
マラソンをやってる方には、なんの参考にもなりませんが😅
せっかくなので、初マラソンで制限時間ギリギリ7時間(6時間58分)で完走、というか完歩できたので、記録しておこうかと思います。
初マラソンで、練習不足で、5キロもまともに走れなくて、5キロ練習ですら足が痛んで、本番は足切りギリギリかも?で、幼子持ちのママさんランナーで、遠方から参加‥
そんな方の参考になればな、と思います😅
○東京マラソン〜20キロから25キロ
キロ9:40ペース
25キロのスピリット3:51:14 ラップ49:17 通過時間13:01
関門25.7キロ13:20
いよいよハーフ地点!を通過。
これからはようやく後半戦、もうちょっと!ではないが‥そんな思いが湧きました。
「尾川さん、足がハの字になってます!気をつけて、痛みが出やすくなります!親指を意識してください」とサポートランナーの方にアドバイスされて、なるべく真っ直ぐに走るように。
かなり足がつりそうな感覚になってきました。
ここからは、テレビ中継。
木村アナウンサーの質疑などに答えて、あとは、頑張るぞ!と奮起。
クライマーの方が
「尾川さーん!頑張って〜応援に来ました〜と」クライミングシューズ片手にわざわざまで応援に来てくれて励まされる!
そして、奮起。
この区間は折り返しで、通過してきた橋を再度渡り直すので、またアップダウンが始まります‥。
少しまた、下りでスキップしたり、そして、いよいよ足が止まってしまい、ガードレールで足を延ばすストレッチを数回しました。
その後、放送も終わり、テレビの方が帰ると、なんか、少し寂しくなった感覚で気の紛れていた疲労も蘇る。
そして、この区間の反対車線をみると、沢山の、はとバスと「完走サポートランナー」と言って、黄色のユニフォームをきた5人くらいのランナーが、まさに津波のように迫ってきていて、彼等に抜かされると完走が厳しくなるという、目に見えた制限時間なのです。
私がその反対車線を走っていた時は、ランナーで圧巻だった風景も、こうして折り返してきた今、ランナーも少なく、応援もまばらで少なく、寂しい風景となってました。すこしめげそう。
はとバスと彼等だけにはお世話になりたくない〜
○東京マラソン〜25キロから30キロ
キロ10:20ペース
スピリット4:43:14 ラップ52:00 通過時間13:53:14
関門30.1キロ 13:55
私はスタートからひたすら抜かされてきてきましたが、ハーフ過ぎても、湧いてくるように抜かされてると、後ろにいったい何人の人がまだ走っているんだ!
という感覚でしたが、いよいよ、みんなおんなじペースになってきて、平行移動のような感じになってきました。
ストレッチするのに止まる回数も増えてきました。
水天宮まで来ると、浅草から屋形船に乗って来た上の子チク坊が、ハートのクッキーを持って応援に来てくれました!
それを食べて、また!奮起。
そして、いよいよ特設の巨大スクリーンが見えてきて、大きく左に曲がると銀座〜!!
「尾川さん、われわれランナーが東京マラソンにお金を払ってでも走りたいと思う場所にきましたよ!むしろ、この銀座を走るために東京マラソンに出るようなもんです!楽しみましょう!」
とサポートランナーの方に言われて、
そっか!と、足が痛いのを押して頑張る。
そして、その頑張りのせいか?その後銀座を抜けると、ちょっといつもより長い時間ストレッチして、さあ、行くぞ!と前を見ると、なんと、完走制限時間ランナーに抜かれてしまった!彼等の帽子に風船が付いているのだけど、もう、200メートルは先にいる!
(あー、やばい、やばい!この200メートルがなかなか追いつけない!ここでリタイヤか!)
かなり、焦ったし、めげました。
「尾川さん、少しだけ走って急ぎましょう!とりあえず、彼等の風船の中に入ってしまえば、安心ですから。」
まじかぁ!この足で、走れるのか!?と思いながら、
痛む足を押して走ってみる。
でも、なかなかその200メートルが追いつかない。
「尾川さん、制限時間は?」
手に書いた制限時間を見て
「30.1キロで13時55分です!」
サポートランナーの方が、私の今のキロペースと残り時間、距離を計算してくれて、
「大丈夫、このままでペースを落とさなければ間に合いますよ。大丈夫。彼等の風船が見える範囲にいましょう!大丈夫、あの風船がいい目標になりましたよ。あれを目指しましょう!」
と、励ましてくれて、よーし、ここで諦めてたまるか!と奮起して走る!
周りのランナーも焦って走る!
結局、制限時間ランナーは、実際の制限時間より、3分くらい早く関門について止まって時間まで待機していて、私もギリギリ1分前に通過!
「間に合ったー!」
関門を通過すると、周りの走っていたランナーもみんな一気にホッとして歩き出す、その光景が、ちょっと面白かったりしました。
その後は容赦なく、ロープを張られてリタイヤ組にされます。
サポートランナーの方も
「頑張りましたね!ドラマですね、ドラマ(笑)」
と、冷や笑い😅
○東京マラソン〜30キロから35キロ
キロ9:30ペース
35キロのスピリット5:31:55 ラップ48:41 通過時間14:41
関門 34.2キロ 14:35
ビギナーには30キロの壁は存在しないと言いますが、私にとってもこの区間はかなりの壁でした。
制限時間が一番短くて厳しい!つまり、ここにきて、ギリギリランナーはペースを上げないといけなくなります。
30.1キロの関門で待機中の制限時間ランナーを追い越したお陰で、彼等は後ろになったわけですが、常に200メートルくらい後ろのすぐ見える位置にいるんです!迫って来るんです。彼等に抜かれて焦るのだけは、もう嫌だ!!
なので、足のストレッチしたくても、この区間は全然する暇がありませんでした。ほんと10秒くらい。
ましてや、トイレに行こうもんなら、もう、アウト‥。
サポートランナーの方は3時間ランナーですが、やはり、さすがにこの付近でトイレに行ってました。
私はお水結構飲んでいましたが、
カリウム調整が効いたのか、全然行かなくて平気。
「僕も、前回のフルで制限時間がかなり厳しくて、30キロ付近でリタイヤになって、悔しかったですよ〜」
とか、
「東京マラソンで、はとバス乗るのも、いい記念かもなぁ」
とか、サポートランナーの方のそんな励ましも多くなりました😅
また、東京タワーをみて、少し気を紛らわしたり。
この区間半分まできて、左膝の痛みがまだ強くなり、マネージャーさんに薬局でサポーターを買ってきてもらうよう頼み、急遽装着。
すると、サポーターの保温と圧迫で、左膝が少しだけ復活!!
「尾川さん、いいペースですよ!このままならギリギリ間に合いますよ!」と。
しかし、ほんと、給食が食べ尽くされて全くなくて、サポートランナーの方も
「この先、あんぱんとかバナナがあるはずなのに、何もないじゃないかー!腹が減るのは距離じゃなくて時間だぞー!」
とずっと何も食べずにきているので、さすがに少しピリピリとした感じに。
そこに!沿道応援の方のお味噌汁とおしるこが!
もう、天使にしか見えません!
急いで補給して、あとは、マネージャーさんに、ラインで、
食料ありません!お願いします!
と連絡。
33キロくらいになって、関門に間に合うか?間に合わないか?
って会話をしてたら、
となりにいたお姉さんが、
「え!?そんなに、やばいんですか?私たち!」
と、びっくりらされてたので、
「ここの区間だけ4キロ40分で厳しいんですよ!ここを超えたら5キロ70分あるんで、頑張りましょう!」
と制限時間を教えてあげると、やばいやばいと言って突然走り出しました。
えー!そんな体力残ってるのー!この人!
負けてられん。ついていくぞ!
と、なんとか走ってついていく。
「ちょうどいい仲間ができて、よかったですよ、このまま頑張りましょう!」
とサポートランナーの方に言われ、頑張ってついて行くことに。
34キロでマネージャーさんがパンなど持ってきてくれたのですが、
「すみません!関門34.2キロなんです!あと200メートルの関門まで、急ぎます!」
と言って、その200メートルがなっかなかつかない、どこだ?どかだ?まだか?まだか?と言いながら、
なんとか3分前に通過して、その後パンをみんなで食べてこの区間はこのなきを得ました。
○東京マラソン〜35キロから40キロ
キロ11:30ペース
40キロのスピリット6:29:40ラップ57:45通過時間15:39
関門 39.8キロ 15:45
前の区間で頑張ったので、ここの区間は少しゆっくり歩くことに。
ただ、ペースも落ちて、海も近いので風が出てきて、寒い!かなりの寒気が!
捨てなかった雨カッパが役に立って、ここで着ることに。
それでも寒い‥。
それにしても両足がパンパンすぎて、ほとんど気力のみで歩いていました。
やめろと言ったら、もう、二度と動かなくなる、そんな感じ。
とりあえず、36キロの品川の折り返しに下の子ちとちゃんが待っているので、
頑張る!
なんとか会えて、写真をパチリ。
折り返すと、あれ?意外と離れてるだろうと思った制限時間ランナーが、近くにいて、またまた焦る。
沿道の応援も、もはやわずかしかいませんでしたが、
「足が痛いのは気のせいだー」
とか、
「走った方が意外と楽かもよー」
とか、
「間に合うよー!大丈夫!」
かと思ったら
「急げ!急げ!間に合んぞ!」
と、叱咤激励😅
とにかく、寒い。寒かったです。
でも、どんどんカウントダウンが始まってワクワクする気持ちも湧いてきました。
そしてここに来て、ずっとリアルタイムアップしてたので、iphoneの電源が残り3パーセントとなっていました。
ああ!しまったぁ。バッテリーまで頭が回らなかったなぁ。
帰り、連絡が取れないと何かとまずいと思って
仕方なく飛行機モードにして、写真もアップもやめる。
そしたら、写真を撮ってたこと、何撮ろっかなぁと思ってたことが意外と気が紛れてたようで、撮らなくなってから一気に、体に意識がいって、きつい〜!しんどい〜!と感じるように。
しばらくして、折り返し後の東京タワーを撮ろうとして、私が写真撮らなかったので、
サポートランナーの方が、
「撮らないんですか?」
というので、
「電池がないんです、あと3パーセントしか‥」
と言ったら、
「バッテリー持ってるんで、貸しますよ!」
とリュックから出してくれる!
まさに神からのプレゼント!
ただ、バッテリー繋ぎながらだと、ウエストポーチに入らないので、手で持ちながら充電して、さずがに疲れて来たので、
30パーセントまで充電して終了。
そのついでに、ウエストポーチを骨盤位置に移動。というのは、ここに来て出産の後遺症の恥骨痛がかなり激しくなって痛みました!
ウエストポーチを骨盤ベルトがわりにして、開きそうな骨盤を締めてやる。少しだけだけど楽に。
38キロ地点になると、急にものすごい眠気がやって来ました!
やばい!止まったら寝てしまう!頭をぶるぶるっとして、目を覚ます。
意味のわからない独り言もつぶやくようになってました。
意外と長いと思った5キロ70分の関門も、痛みと眠気でゆっくり歩きすぎて、結果制限時間残り5分でやっぱりギリギリだったのでした。
○東京マラソン〜40キロからゴール
キロ14:00ペース
スピリット6:50:00ラップ28:20 通過時間16:08
関門 42.195キロ 16:10
ここまでくると、残りわずか!
なんだか、自然と涙が溢れてくる。
「いろんな感情や今までのコースが脳裏に浮かぶんでしょうね〜」
と、サポートランナーも方も、わかる、わかる、といった感じでした。
もう少し、もう少し!
「制限時間2.4キロで20分だから、意外と急がないとですよね‥」
と聞くと、
「5分くらい貯金があるから大丈夫!少し抑えて最後走る力を残しましょう!その方が映えますよ〜。むしろ、逆にこうなったらビリッケツの方が都知事にインタビューされて目立ちます(笑)」
と言われてそのままのペースで。
フジテレビの方も合流して、もう、写真を撮るのに腕も上がらない私の代わりに、
写真を撮ってくださいました。
最後1キロの石畳の道‥
まあ、これがめちゃくちゃガタガタで40キロ走って来た足にかなり響く!
足が空回りして前に進まない感じ。
でも、一歩一歩歩いて‥。
「ここの1キロが長いですが、あと信号3つですから!」
とサポートランナーの方も励ましてくれる。
と、そこに、有森裕子さんが!有森さんと同じマネジメント会社のですので、
「有森さーん!クライマーの尾川ですー!」
「おお!尾川ちゃん、頑張ってー!」
最後の振り絞り!
石段を抜け、左に曲がると、真っ白な広場!
で、最後195メートル走るつもりが、足が動かなくて、結局歩く、歩く!
そして、ようやく6時間58分でゴール!
ゴールで写真なんて撮ってたら、制限時間ランナーがすぐにやって来て、
こんなに、迫ってたのか!と。
というわけで、なんとか、ギリギリゴールできたわけです。
ゴールした瞬間、涙が溢れて、サポートランナーの田口さんと遠塚谷さんにお礼を言い、インタビューを終えたあと、控室までなんとか歩いていきました。
ものすごい寒気と、そして、足があまりにも動かなくて、
「尾川さん、そんなに足ひどかったんですか!?今のペースなら、絶対間に合いませんでしたね(笑)気力で走ってたんですね〜!」
と言われてしまいました。
東京マラソンを振り返ってみて、
ほんと、多くの方のサポートあってこその完走でした。
サポートランナーのお二人、子供達、メンテナンスの先生、遠隔気療の先生、マネージャーさん、ベビーシッターさん、わざわざ応援に来てくれた方、SNSやテレビで応援してくださった方、フジテレビのスタッフさん、ボランティアの方や沿道の方、
本当にありがとうございました。
そして、42.195キロの間、体力的にきついことはありましたが、おしゃべりできたり、写真撮ったり、リアルタイムアップしたり、いろんなことがあって、間延びがなかった分、精神的にきついことが少なかったように感じます。
ゴール後のボロボロ具合は、
「分娩よりはマシだった」
という感想😅でも、分娩後3日目のようなボロボロ具合です。
翌日は膝と腰のサポーターが必須。あと、シッターさんなり、もう一人大人が絶対必要。
ホテルもレイトチェックアウトにしないと午前は動けませんでした。
そして、結局、私のようなギリギリランナーが制限時間時間7時間以内で完走、完歩しようと思うなら、
「レース中トイレに一度も行かないこと」
「プラスアルファの運が伴わなければ
完走、完歩できないということ」
がわかりました。
つまり‥、
きちんと15キロは走る練習して、臨みましょう。
また、走るかなぁ?と思うと、もう数年して子供達が自力でも新幹線で帰れるくらいになったら、挑戦してみるなぁ😅