ボルダリングメンタルトレーニング〜
他人の登りと「比べ」て、「嫉妬」して苦しんでいたら?
正直申しまして、私は根っからの負けず嫌いですから、人と比べる、嫉妬する、で苦しむ、は、よーくあることです😅
で、自分の中の苦しんでいるひとつに、
「人と比べること、嫉妬=よくない、人として出来上がってない、みっともない」
みたいな公式ができてしまい、人と比べたり、嫉妬することをやめよう、やめよう、でも、捨てられん〜!と苦しんでしたりもしました。
でもね、
捨てられるわけがありませんよ、
だって‥
それこそチク坊と同じ、物心ついた園児の頃から「やったー今日保育園1番乗りだー!」「かけっこ◯ちゃんには負けたくない!」「私が保育園で1番お利口さん♪みんなより文字もかけるし、お片づけできるし、給食残さず早く食べるし、すごい」って、思っていた幼き自分がいて、そんな自分がそのまま大人になって、大人になったら大人な心になれるって思ってたのに、いつまでたっても幼い心の自分がずーっといて‥
それを今更それを捨てろって‥
無理でしょ!
お釈迦様にでもならなきゃ、悟りでも開かなきゃ、ムリムリ〜〜!!捨てようと苦しむ方が苦しいわけです。
三つ子の魂百までと、よく言ったものです。私は死ぬまで1番好きで負けず嫌いでしょう。
3歳のチク坊ですら、「いっちばーん!やったー!」と1番を喜ぶくらいだから、人間の本能的な遺伝子の中に、誰よりも勝ちたい、というのもがそもそも備わってるんじゃ?ただ、私はそれが大きいだけで、仕方ない。とも思える。
だったら、つまり、
人と比べたって、嫉妬しても別にいい!
まず、
「人と比べること、嫉妬=よくない、人として出来上がってない、みっともない」
という公式を
「人比べること、嫉妬→だから自分は強くなれた、登れた、勝てた」
と書き換えてみると、たしかに、人と比べて、勝てなかったら嫉妬して、頑張ってきたから結果が出たことがたくさんある。
で、ここで、問題なのは、人と比べて、嫉妬して、
どんな結果が出たか?どうか?である。
もし、
「あいつはいいなぁ、うらやましいなぁ、自分は負けてる、自分はダメだ」
と思ったまま、泣いて泣いて、ずーっと泣いてて、泣いてるままで17年のクライミング人生を過ごしていたならば、どうだろうか?
やはり、そこで、1歩でも、いや、1ミリでも立ち上がって行くこと。1ミリも自分で立ち上がれなければ助けを呼ぶ、呼ぶために自分が0.1ミリでも行動を起こす。そうすることで、人と比べて嫉妬する苦しみから解放されて、むしろ、それが自分のバネとなっていく。
泣いたままなのか?1ミリでも立ち上がったのか?の結果の違い。
ちなみに、「嫉妬」と「憧れ」って、方向的には同じ向きな関係ですが、
「嫉妬」は、自分との距離が近く
「憧れ」は、自分との距離が遠い
つまり、嫉妬する、ということは、
自分もアイツみたいにできるはずなのに!
自分のがすごいはずなのに!
と、自分の才能の可能性の圏内にいて、そこをチクチクされるから嫉妬するわけで、
憧れ、になってしまうと、
自分の可能性の圏外になっているので、悔しい感情すら全くわかない。
例えば、私なんか、
ビルゲイツのお金持ち具合にいいなぁと、たまに思いますが、圏外の金持ちすぎて、まーったく嫉妬しないようなもんです。いいなぁという憧れです。
恋愛の嫉妬だとわかりやすい?
もし、旦那さんが、そこいら辺の美人さんと言われる人と浮気でもしたっていったら、たしかに美人さんでも、
その人に「おい!私よりブスだろ!」って嫉妬するでしょうが、
相手が北川景子さんなら、しょうがねぇやって‥。どう頑張っても、可能性の圏外、北川さんのような顔にもスタイルにもなれませぬ‥。
あ、ボルダリングで例えればよかった‥^^;
ボルダリングのトップ選手なんか、憧れの選手いますか?って聞かれたら、ほとんど、いません、って答えてます。そりゃ、そうでしょ、自分が一番ですもん。目に見えてる生存したクライマー全てが、たとえ自分より今は実力が上でも、自分の可能性の圏内って思ってますもん。憧れになんてなりません。亡くなった方とか、自分より明らかに衰えて引退してしまった選手を引き出したり、両親を引き出したりするわけです。
話を戻すと、
ということは、嫉妬してる相手って、そのチクチク刺激される自分に不足している必要な課題を持ってきてくれてるわけです。
むしろ、嫉妬ありがたい!
どういうことかというと、
「アイツみたいにできるはずなのに、自分のがすごいはずなのに」
の続きに、
「でも‥私にはアイツみたいにお金もないからムリ、時間がないからムリ、体が柔らかくないからムリ、力がないからムリ、若くないからムリ、リーチがないからムリ‥」
とあって、
じゃあ!それを課題として、1ミリでも立ち上がれ!
ってこと。そうすれば、嫉妬する苦しみから解放されて、むしろ、嫉妬が自分のバネになるわけです。
じゃあ、具体的に、なにをどう1ミリ立ち上がればいいのか?
私は以前のブログで、
ユースの子たちのすごい登りを見て凹んだ、と書きました。
つまり、嫉妬したわけです。
私にもまだまだ、ああなる可能性があるの感じて、嫉妬するわけです。
掘り下げていくと、
「ひとりでたくさん登る時間があっていい、若くて体力あってうらやましい。
でも、私には彼女たちのような時間もない、若さもない。」
単純にそう思いました。
じゃあ、物理的に、時間を戻して若くなるなんて本当に無理はさておき、できることと言えば?
もちろん、なにくそ!負けてたまるか!とがむしゃらに1ミリでも立ち上がって、行動を起こすこともいい。
かつての若きころの私はそうでした。がむしゃらに練習して、ジムでバイトしてた時は鍵持ってるから、ちゃんと許可もらって、夜中3時、4時までトレーニング黙々として、仮眠して5キロジョギングしながら朝6時からマックでバイトして、授業行って、夕方から家庭教師とジムのバイトして、やってました。
この同じことをやるのは、今の自分には不可能というか、まず、ぶっ壊れて続きません。
しかも当時と人生のステージも違う。
アラフォーになって
母として1歳、3歳の2人の子育てと家事をしながら、
女性として子供連れて全国飛び回って仕事しながら、
クライマーとして、みんなに教えられる&パフォーマンスできるレベルにトレーニングしながら、
妻として大量のご飯と旦那さんも登れるようそれなりに気を遣って‥
と、
体力と心の疲労が蓄積されていく日常で、疲労を溜めず、クライミングのトレーニングの余力を残しておく。
10代、20代と同じことはまず続かない。
心の疲労って結構しぶといです。でも、心と体はつながっているから、体のエネルギーがたくさんあれば、疲れた心も引き上げてくる。
また、逆に心にエネルギーがたくさんあれば、疲れた体を引き上げてくれる(うちの旦那さんはこっちタイプかも?)
なので、私のような性格は
体の省エネした方が早くていいタイプだか、こっちから。
私の場合の立ち上がり方。(人によって違うけど)それは、
まず、免疫を高めて、体の疲労を溜めない!この時期インフルエンザになって、トレーニングできない時間を作らない。
免疫を高めるために、とにかく唾液をだす。
(私は舌の前癌病を患ってから、唾液が特に出にくいので。)
つまり、私の立ち上がる1ミリとは、
朝一、唾液を出して、粘ついた夜のうちにできた菌を吐き出し、うがいをした後、白湯をいっぱい。それだけで、余分な菌を体に入れず、白湯で体を温める。免疫アップ!
まぢですか!こんなんで、ボルダリング強くなるんですか?って言われそうですが、まず、1ミリですから。
誰だっていきなり8000のエベレストにのぼったら、死んでしまいますよ。
あれも、これもと付け加えて、1センチだと、これまた数週間しか続かないんです。
何年も変わらず続けること。それを見つけてやる。
努力しよう!と意気込むと、疲れたらやめてしまう。休んでしまう。
そして、いつか努力しなくなってしまう。
私も、5キロ痩せよう!とランニングからレベルを下げてウォーキングの努力にしても、できて半年ですわ‥。
強くなろう!って、キャンパトレやれば強くなる!と思って、
エベレスト並みに、いきなりキャンパトレやって、10年も全く同じように毎日続けられている人はいるでしょうか?多分その場のトレーニング限り。ダニエルウッズのダニエルキャンパス ですら、彼も結局指を壊すからって、その場限りですわ‥。
やめてしまって結局また、嫉妬に苦しむことになる。
だから、どんなに疲れてても、できること。で、10年もずっと続けられること。日常の中に組み込まれて、努力なんてもんじゃない、むしろ習慣。それが1ミリ。歯磨きと同じです。その1ミリが一年後には36.5センチ!10年後には3メートルを超える積み重ねになるんです。途中でやめたら、これが、0ですよ。
また、努力って、自己満も入ります。やったつもりになって満足して、中身がなく、進歩してない‥なんてよくあって、
だから、
「なんで!?できないんだ!?あんなに努力したのに!」
ってなって、それでまた、苦しむんです。
だから、日常の習慣に入れ込んだ方が、着実に着実に1ミリでも進歩していくんです。
(みなさんの嫉妬の解決の1ミリが、唾液とは限りませんよ。探して見てください。チクチクされる部分の、でも‥の裏に隠されている自分の課題を解決する1ミリの習慣を)
免疫強くなる→疲れにくい体になる→短い時間でも休みなく登れる→トレーニング時間の密度が上がる→レベルアップ!
リーチは物理的に伸びねぇぞ!って!?
その曲がった姿勢をシャキンと正して胸を開いて毎日毎日過ごせば、3センチは伸びますって。
見てらっしゃい!だったこれっぽっちで強くなりますから!
http://ogawatomoko.com