さて、クライミングのトレーニングに関して常々思っていることについて書こうかと思います。

今日はちょっと長いです。
本気でクライミング頑張ろうって人だけ読んでもらえればいいです。


以前、ブログにも書いたのだけれど、
自分が学んできたもの、実践してきて効果のあったものを
せっかくなので、取り上げて、
なるべくみなさんにご紹介できればと思ってます。

これは自分の記録にもなるし、自分にも言い聞かせられると思うので。


とにかく、舌の病気になってから、
健康、体の見直しをしてきました。
それがあったから、結果的に、体改善ができて、カタルシスも登れたと信じている。

毎日の0.01mmでの積み重ねで、体は変わっていくと思います。
ケアをしなくて後で涙するのは自分。


10代20代のクライマーなんて、ほっといたって、あほみたいに強くなる。
勢いさえあれば、何とかなったが、
30越すと、なかなかそうはいかない。
いきなりガクッと来る体験はみなさん少なからずしていると思う。
だから、30禁のトレーニング&ケアなんです。

40、50になったら、もっと、私の知らないガクッが来ると思う。

若い人と同じトレーニングやったって、体を壊すだけ。
ケガする時間が無駄です。

とにかく私のトレーニングモットーの1つとして、量より質、(以前はアホ見たいに量のみでした。そのせいで故障が多かったです。)
悪い姿勢で100回のトレーニングより、正しい姿勢で1回のトレーニング。
これをこの先1年、5年、10年続けた時には、大きな差がでると考えています。
悪い姿勢で100回のトレーニングは、自己満足だけの無駄な努力で怪我にもつながると思ってます。
私は、師匠(室井登喜男先生)に世界で1番強いクライマーは怪我しないやつだ、といって育てられました。
たしかに、イチローやカズや世界で活躍するアスリートは、引退に至るような大きな故障を聞いたことがありません。だから、あんなに長くできているのかな?と。
というのが、持論です。


20代の方でも、年を重ねたときに、無理を被った体にしたくない。
と、思われる方は実践してください。
その結果は、30になった時に必ず、結果として現れます。


では、まず、
私の体のことを紹介しておきたいのは、
体がとにかく固い、
だから、肩も腰もこりやすい、
高校のころは文化部で一切運動してない。
決して生まれ持った天才肌、みたいな体ではないということです。


私が実践してきた心得として

一、毎日0.01mmのチリの積み重ねが山となる。
一、体はすべてつながっている。
一、心が体を作って、体が心を作る。
一、人間、食べたもので体ができている。


ということです。


今日は、指のケアに関して。

クライミングを始めると、
ほとんどの人が指を痛めたことがあると思う。
もちろん、負荷がかかるからだけど、


指の手の平側が縮んで、手の甲側が伸びている状態。
だから、バランスが悪くて指に余計な負荷かかかって
指を痛める人は多い。


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では、指をそらすストレッチをすればいいのか?
もちろん効果はないことはないです。

しかし、細胞単位で考えたときに追いつかない。

というのは、
指に、マメなどの固くなった皮膚組織があるのに、
指をそらすストレッチをしても、それがある限り
すぐに元に戻ってしまい、あまり意味がないということです。


で、紙やすりなんかで、ケアして、マメや固くなった皮膚をケアしいる人もいますが
それでは、いい細胞までやられてしまって、本末転倒です。
紙やすりでケアしている人がいたら、やめてほうがいいと私は思います。

外岩で、皮膚の段差ができるから削る、とか、削らないとエッジで割れるからという理由だと思いますが
そうなる前にケアをもっとしていこうということです。
皮膚が固いから割れるのです。


猿の手などは、動物園で触るとわかるのですが、
あんなに登っていても、皮膚がとても弾力があって、意外とて柔らかい。


そういう皮膚を目指したら、皮膚もエッジで避けることもないし
あと、ホールドとのフリクションだって上がります。


そこで、私が使っているのは、

グリセリンカリ液(ベルツ水)です。
(グリセリン液というものありますが、それとは別です。)

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薬局で1000円くらいで売っていて、
これは、固くなった皮膚を軟化させて、かさつきを治してくれます。

言えば、皮膚をゆーっくりゆーくり削っていくのと同じ。
ちゃんと固くなったところだけ削っていきます。
副作用もなく安心安全です。


私の使い方

・グリセリンカリ液をポンプ式の容器に移して使いやすくする。
・ワンプッシュ指にまんべんなくつけ、少しぺとぺとするくらいまですり込む。
・洗い流す。
・マイクロファイバーのハンカチで、手を拭きながらかさつきをチェック。
・指の皮膚が削られた吹きさらしの状態なので、ハンドクリームで保湿補油をしっかりする
(ユースキンなどのビタミン入りや、尿素入りものなどがおすすめ)


これを、朝、お風呂の後、クライミングの前後、また、指がかさつくときやってみる。
(クライミングの直前はヌルヌルするので、なるべく1時間まえくらいに)


出かけるときなどは、
100均で売っている薬味用の小さいタッパーにコットンを入れて、
グリセリンカリ液をしみこませて持っていっったり
乳液用の容器に入れて持って行ったりしています。


この液が無くなるころには半年くらいかかりますが、かならず指が変わっています。
(一、毎日0.01mmのチリの積み重ねが山となる。)

始めはマイクロファイバーのハンカチやストッキングも触ると引っ掛かり感触がありましたが
今ではほとんどありません。


こんなんで?クライミング強くなる?
と思われるかもしれませんが、

いま、私の皮膚は、以前と比べて、かなり弾力があります。
ネコの肉球くらいがベストだと思います。


それに、
縮こまった皮膚、角質を補うためにどこかで負担がかかっているわけです。
その負荷は小さいかもしれませんが、
体がつながっているので、それがどんどん補い補い・・・としていくと、
それは、腰の痛みにつながっていく
ということだって、ないとは言い切れないのです。
(  一、体はすべてつながっている。)

指の角質が固まったせいで、指がまがる→上腕が縮む→脇があく→肩が前に入り込む
→猫背になる→腰にくる

みたいな感じ。


少なくとも、指の痛い人には、当てはまることがあるのでは?
地味な負荷が一番厄介な痛みになります。
きちんと、皮膚の手入れをしていますか?


と、こんな感じのことを実践しています。

なので、そんなこと~?しなくたって登れる。
と思われて当然ですよね。


でも、体はつながってますから。