旦那さまは朝5時に起床。
毎回こうやって時差ぼけ。
私は、7時までゆっくり寝る。
それでも、まだ窓の外は暗い。
ホテルの朝食を食べて、
8時にホテルを出発。
それでも、まだ、日が登っていない。
山あいの街なので、日も遅い。
でも、とってもいい天気♪
前日の雨のせいか
路面がまだ濡れていました。
8時半には岩場について
Crescianoに向かう。
前日キャンプしている人以外では
私たち1番乗り。
さーて、ここからが核心。
前日岩までたどり着けなかったので、
岩を探すのが大変・・・。
とりあえず、1のエリア(一番南のエリア)、Dream timeのエリアで
有名なDream time8b+とThe Dagger8b+を
空身で探しに。
そして、とにかく、見つかりにくい!トポ通りに歩いていくと、
ケルンがあるので、
それをたどっていくと、ルートエリアがあって、
そこに上がりついてしまう・・・。
「どこかなぁ・・・」
と、2時間ほど探して、ようやく
「あった~・・・はぁ・・・」
と旦那さま・・・。
それから
車にまた、戻ってマットを出すと、
「Dreamtimeはびしょ濡れだった。俺、Daggerやってるから。んじゃ!」
と、一人で行ってしまった・・・・。
「えー・・・、私、どうしようー。」
DaggerやDreamtimeも有名だから、
どうせ、難しすぎてできないけれど、
話のタネに見にでも行こうかと思って、
少しついていった。
しかし、
「ええ!こんなところ、歩いていくの・・・!?で、あの、斜面上がっていくの~!?」
なんだか、旦那さまはアプローチでないところらしき
怪しい道をかき分けずんずん歩いていく。
どんどん離れていて、
「おーい!この斜面の上の、尾根に、見えるでしょー!?ヒレみたいな岩~、これがDaggerだから~」
と、旦那さまが遠くから叫ぶ。
「あ、あれね・・・。もう、いっか・・・。写真や動画で散々見てるしね・・・。
自分ができる課題でもやりに行こう・・・
もういいや~!また、あとでね~!」
と、しんどくてあきらめてしまった。
で、途中で戻っていこうとすると、んん?
これは、確かな踏み跡では、ないか!?
おお!なんだ!こっちに、普通のしっかりとした踏み跡があるではないか!
旦那さまは、いつも我が道を行く・・・。だからやぶこぎがいつもしんどい。。。
結局。上のトポの図にも書きましたが、
キャンプ場から林道を登っていき、カーブのところでそのままトポのように上に行かないで、
実はそのまま下っていくハイキング道があります。
下るとすぐマリア様の絵があります。
少し下ると、右に電柱のような鉄塔が立っていて、
そこあたりに、エリアに入っていく、しっかりとした踏み跡がありました。
1番エリア周辺がその鉄塔から見ると、ちょうどカール状になっているのですが、
右手側の尾根沿いにDaggerがあります。
1番のエリアは、これだけわかっていないと、
2時間は時間がつぶれるくらい迷います・・・。
あとは、GPSがあれば、
Dreamtimeは46° 16′ 59.56″ N, 9° 0′ 33.81″ E にあります。
そこの岩には、The Daggerも裏に。
さて、一人ぼっちになって、
どーしよーかなぁ・・・。
後ろから、3,4人ほどのドイツ人らしいグルーブがきたので
彼らについていけば、メインエリアがわかるかも・・・とも思ってついていく。
すると、3番のエリアにたどり着いて、
居心地のいい、広場みたいになっている。
まだ、岩も濡れていて、あまり登れないが
かろうじて乾いている岩で、アップ。
すると、地元のクライマーが、なぜだか、
片言の日本語で
「こんにちは。日本人ですか~?」
とたずねてきて、新宿花園万頭のあまなっとうをくれた。
「一人で来てるんですか(英語)?」
そりゃ、外国の女の子一人で登ってれば、不審がられるよね。
「いやいや、ハズバンドがあっちでDaggerをやってるよ。」
「おお、お前の旦那は、ダイ コヤマダか?」
「NO !NO!NO!NO! 」
思わず強く否定してしまった(^_^;)
こんなところで大ちゃんの名前が出てくるとは、思わず、ぶーっと吹いてしまった(笑)
昼になって、大分岩が乾いてきた!
そこで、手ごろな7b+があって、
3,4人のクライマーがいたので、マットもあることだし、と思って
混ぜてもらう。
La Pioche 7b+
両手悪めのカチから、トウフックスタート
右にトラバースした後、リップを左にトラバース。
瑞牆のカラクリ初段に似ている。
得意系ですぐ登れると思ったのに、意外と初日で疲れているせいか
全く力が出なくて、ありえなくヨレてしまった・・・!
夕方、旦那さまがひょん、とやってきて
「どう~?Dagger難しいや~。」
「一人でマット一枚でやってたの?」
「いや、10年前にビショップ(アメリカ)で一緒に登ったやつが偶然いてさー!
そいつと登ってた。」
4時にはもう、薄暗くなってしまった・・・。
最後にもう一回やってみるが、
ありえないヨレおちして
「なんか、ともちゃんらしくないヨレ落ちだね~。もう、今日はかえろっかぁ。」
というわけで、日も暮れて4時半には上がる。
スイスの日は短い。