totoの助成事業である、
スポーツこころのプロジャクト
笑顔の教室

今回は、宮城県気仙沼市
中井小学校です。

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ここは、唐桑半島の真ん中あたりにある小学校で
小学校自体は高台にあって、建物の被害も
比較的少ないのですが

当初は、半島の付け根が分断されて
また、岬の方も甚大な被害を受けたそうです。

校庭は仮設住宅になっていました。


今では、まだ砂利道ですが、
半島の入り口の海沿いの道がようやく整備されてつつあります。

じつは、この小学校からすぐのところのユースホステルがあって
なんと、10年以上前に泊まりに来てたのを覚えていました。

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なつかしい場所なのです。
また、この地に来るとは思いもよりませんでした。


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今回も、5,6年生合同です。

子供たちがどんなに、つらくて、悲しい、すごい体験をしたかと思うと
自分の、「夢をあきらめないで・・・」なんて、
ちっぽけすぎやしないかと
思ってしまうのですが、

少しずつでも、
スポーツや勉強を頑張ろうっていう
いつも持ってた気持ちを取り戻して、
これからも精一杯学校生活を謳歌してもらいたいと
願うばかりです。

実は、気仙沼の宿泊施設は、ボランティアや
復興工事の方で埋め尽くされていて

私たちは、南三陸町のホテルに泊まっていました。

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ホテルからの海。

今見ると、こーんなにきれいな風景なのに・・・

深い悲しみや何千、何万もの人々の命を飲み込んかと思うと、
サイパンでみた、
バンザイクリフと重なる思いがしました。
災害と、戦争と状況は違えど・・・
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(バンザイクリフ・・・アメリカに追い詰められた日本人が天皇陛下万歳といって身を投げた場所。何万人もの人が飛び込み、青い海は血の色で真っ赤に染まった)


校長先生のお宅も
津波に流されてしまったそうです・・・。


道路がつながれば、物流もつながる、物流がつながれば、復興が進む。

南三陸から気仙沼まで、ようやく道もつながってきて
予算もようやくついて工事が始まった。
今まで、ボランティアや自分たちで手探りで道を整備してきた。
ようやくなんだ。

自分たちは、もう前しか向いていない。
どこに家をたて、どこに工場を建て・・・と
早く、町の復興計画を立ててくれさえすれば、
自分たちは前にどんどん進めるのに。

進みたいのに進めない。


と目に涙を浮かべておっしゃっていました。
それが忘れられません・・・。

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自分は、TVでしか見たことがない風景が広がっていて
TVしか聞いたことのない情報しか知らなかったわけですが、

やはり、現地の方の生の声を聴くのは、
心に、重く重く響いてきます。


本当に、自分が出来ることは限られていますが、

ああ、総理大臣にでもならない限り、
本当に、みんなを助けられないという思いにさえなります。
自分の無力さを痛感します。


ただ、自分がやってること、
笑顔の教室だったり、チャリティーだったりを通して、
少しでも、復興の力になっていれば・・・
と思い、そう願っています。