さて、先日、野口健さんの講演会に行く機会があって
いろいろ話を聞きました。

彼の登山歴云々・・・というより、
いろいろ、ゴミの事情をわかりやすく、ユーモラスに
話が聞けました。


取材などで、クライミング素人のインタビュアーさんだと、
登山もクライミングも、いっしょくたな感じを抱いているようですが
分野もずいぶん違います。


私、山にかかわることやっているのに、
高所登山も、行かなくなって久しいので
恥ずかしながら、知らないことだらけでした・・・。


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(講演中は撮影禁止なので、終わった後に、パシャリ)


特に、記憶に残っているのが、
富士山で言うと、
五合目でゴミの種類が分かれるといるんだそうです。

五合目よりしたの樹海には、
怪しい注射器から車まで不法投棄がすごいそうですね。

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五合目より上では、トイレの問題がやっぱりすごかったようです。
富士山って昔、トイレ垂れ流しだったんですね・・・。
(今は、バイオトイレを導入しているそうですが、
それでも、近年のブームでキャパを超えしないか心配です。)


富士山の白い川なんて、知ってますか?
私、知らなかったです・・。
垂れ流しだったころ、
尿は地面に吸収され
紙だけが溶けずに、白い川となってずっと残っているそうです。

特にポケットティッシュのような紙は最悪です。
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(うう、気持ち悪い・・・)


水溶性の紙も、売られてますしね。
(トイレットペーパーも水に溶けるというより
繊維がほぐれるだけで、完全に溶けないとも言われてますが)

一人一人が気を付けるのが大事かな、と。

数年前になりますが、私が大学で南アルプスに登った時
○○岳は、標高3000m近くなにに立派な水洗トイレである一方、
××岳は垂れ流しトイレだったりして

水が貴重な山で、水洗トイレ!?
きれいな谷間に垂れ流し!?

なんて、すごく驚いてしまったわけですが。
(いろんな事情があるのかもしれませんがね)

まあ、この垂れ流しがすごくて、
便器というか、床に開けられた単なる穴を覗くと、
はるかかなたの美しい谷に向かって、
一直線にきれいに、人々の糞尿が滝のように流れて残っているんです。
しかもその先には、天然の水場(飲み水が湧き出しているところ)が・・・

私も、ありがたく利用させてもらったので
何も言える立場で無いかもしれませんが・・・。

10年近くたった今は、どうなっているのやら。

糞尿を持ち帰るのが究極でしょうね。
それこそ、究極の携帯トイレができればいいのかも。
匂いもしないし、乾燥させて軽くなるとか。
今のトイレを便器をなくし
すべて携帯トイレ用に仕切りだけにしてしまうとか。

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実は、山のトイレの問題の話をしながらも、
実際携帯トイレを使ったこともないので、
買ってみようかな。
商品名だって、
今、はやりの
トイレの紙様なんてしたら、
意外に認知度も高まるかもしれません?

そう思うのは、私だけ?