●執着を手放すということ
こんにちは、大西望です。
今月、久々に
大人の生徒さんがご入会されました！！
その方は、
今から10年前に１～２年間ピアノを習い、
しばらくお休みされていらして、
今回再び習い始めたいとのことで、
体験レッスンでは
ベートーヴェン作曲の
『エリーゼのために』を
独学で学ばれてお越しいただきました。
お一人で学ばれたとは思えないほど、
正確な読譜力で、
ほとんどミスはなく、
ほんの少し、
32分音符の音価の数え方を
間違ってしまっていた程度で、
とてもお一人で仕上げたとは
思えませんでしたので、
ご質問させていただいたところ、
『You Tubeを見ながら学びました。』
とのことでした！！
先日行った第１回目のレッスンでは、
ペダルの踏み方や、
和声の響かせ方などを
ご指摘させていただいたところ、
『だから、弾いていてもいっこうに
綺麗なペダルにならずに、
濁ってばかりだったのですね！』
と、直ぐに問題点にお気付きになり、
しかも、
ささっとその場で修正してくださったので、
『何か運動を
されていらっしゃるのですか？』
と、お伺いしたところ、
様々な運動を日常的にしていらっしゃる
とのことでした。
反射神経が素晴らしかったので、
なるほど納得の瞬間でした。(^^♪
このような出来事を通じて、
実感したことは、
人は、
いくつになっても、
何歳からでも、
『これを上達したい！』
という意欲が強く、
それに対しての情熱と、
適切な行動が伴えば、
いつからでも
望む現実は手に入るのではないか、
ということでした。
ちょうど同じ時期に、
数年間ピアノを習っていた生徒さんが
お辞めになる、
ということがあり、
とても音楽性が豊かなお嬢さんでしたので、
残念な気持ちでいっぱいだったのですが、
このように、
大人から始めた人であっても、
幼い時から
長年弾いていた人と変わらないくらいに
『弾ける』
という事実を目の当たりにして、
『またいつでも弾きたくなったら
戻ってくれば良いよ☆』と、
明るい気持ちで
送り出してあげることが出来ました。
もちろん、
プロのピアニストを目指す、
音楽家として活躍したい、
という人は、
それなりの年齢から
適切な教育を受けなければ
ならないのかも知れませんが、
ほとんどの、
ピアノを習う人は、
教養として楽しみたい。
という方々だと思いますので、
そんなに焦って
引き留めなくても良いのではないか、
という気持ちになることが出来ました。
子供が突然、
『ピアノを辞めたい。』と言った時。
本当に様々な気持ちが湧き上がります。
ただ一つ、
今回の件で発見したことは、
『今辞めたらもう弾けなくなる。』
という焦りの気持ちは
持たなくても良いのかな、
ということでした。
もちろん、
長いブランクがあればあるほど、
ピアノは弾けなくなってしまうので、
その子が将来、
ピアノではないにしても、
何か他の楽器に取り組む可能性など、
音楽を選択する道もあるのかも知れない、
ということが想像出来る
お子さんに対しては、
引き留める、
ということもしますが、
一度ピアノから離れたとしても、
その時の本人の情熱次第で、
いくらでもまた、
弾けるようになっていくのかな、
ということを実感させていただけた、
貴重な出来事だったのでした。
大和市 つきみ野 下鶴間 上鶴間 中央林間 大西望 ピアノ教室
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