●若いピアニストたちに学んだこと
こんにちは、大西望です。
ショパン国際ピアノコンクールも、
本日よりいよいよファイナルとなり、
12名のファイナリストたちが、
ショパンのコンチェルトを演奏いたします。
今大会では、
2名の日本人コンテスタントが
ファイナルまで残っております。
ファイナルに残られた、
小林愛実さんも、反田恭平さんも、
既にピアニストとしてのキャリアを
積んでいらしていて、
お二人とも独自の表現方法を
お若くして確立されていらっしゃるように
思います。(^^♪
11名の世界中からお集まりいただいた、
審査員の先生方が、
どの演奏者を選ばれるのか、
ということは予想がつきにくく、
1~3位入賞者は
『運』で決まるとも言われていて、
最後まで目が離せません!!
さて、そんなコンテスタントの方々の
インタビューを、
直ぐに見ることが出来る時代になって
彼等の生の声を聞いているうちに、
大きな願望を叶えていく人達に
共通することを感じましたので、
シェアさせていただきます。
まず、一番に感じたことは、
とても謙虚で真っすぐでピュアである、
という透明感のある性格です。
自分の考えにとても正直であり、
何よりも、
自分自身を完全に信頼しているように
感じました。
自分の可能性を信じ切っていて、
それでいて、
1位を獲得したいという
願望以上に、
『自分は何故、ショパンコンクールを
受けに来ているのか。』というところを
とても大切にしていて、
人生の一つの通過点である
ショパン国際ピアノコンクールを、
心から楽しもうとしている姿と、
ショパンを心底敬愛し、
愛情深く作品と対峙している姿勢に
感銘を受けました。(涙)
特に、小林愛実さんのインタビューでは、
『第1次予選も第2次予選も、
楽しんで演奏することが出来なかった。
ソロで演奏出来る最後の機会である
第3次予選で、
ようやく楽しんで演奏することが出来、
自分の中での目標を達成することが
出来ました。』
という言葉には、本当に感動いたしました。
ファイナルに残りたいという気持ち以上に、
そこへ至るまでの過程を大切にし、
結果に強く執着し過ぎていない発言には、
ある種の、良い意味での軽さを感じました。
それでいて、
『自分はこういう姿になっていたい☆』
というイメージ力は抜群で、
なりたい姿を具体的に
イメージ出来ている人ほど、
良い結果を得ているようにも感じました。
一般的な人々から見れば、
苦労の連続であるということに対しても、
楽しみながら取り組み、
諦めずに挑戦し続け、
それに対する結果には執着せず、
そこで生じた感情や体験を、
丸ごと受け止め、
その出来事自体に
感謝し、感動している。
とてもとても精神性の高い方々だな、
と、感慨深い気持ちになりました。(涙)
素晴らしい未来を想像して、
そこから逆算して、
今を考える、
という視点も興味深く、
こういう未来が訪れるようにするには、
今、これをやらなければならない、
という意見も、とても印象深かったです。
この世代と同年代の教え子さんに対して
彼等が高校生時代に、
進路指導を行っていたことも思い出し、
『私の夢はこれです。
私はいずれ、
こういう姿になっています。』と、
明確なイメージをありありと描けている
生徒さんほど、
その夢を叶えていたことも
同時に思い出しました。
東宝の女優、
宝塚女優、
ハリウッド女優、
劇団四季の女優、
ジャズピアニストとして活躍すること、
アメリカやヨーロッパへの移住、
学校の先生(公務員)、
自衛隊の音楽隊員、
ピアノの先生、
CM曲等を作曲しつつ、
ボーカリストとしてのデビューなど、
『私は将来必ず成功します。』
と宣言した生徒さん達は、
高校在学中や卒業後に、
華々しい舞台で、
活躍していました。
現在も第一線で活躍している
生徒さんもいらっしゃいます。
彼等に共通していることは、
人生を心から楽しみ、
自分の可能性を信じて、
明るくポジティブに
成功するまで諦めずに
挑戦し続けているということ。
そして、
本人の努力もさることながら、
周りの大人たちが、
そんな彼らのピュアな夢を
全力で応援し、支え、信じ、
励まし続けていたからこそ、
大きな夢を掴むことが
出来たのかなとも感じています。
私も、子供達が
大きな夢を語り始めた時には、
頭ごなしに否定してしまうのではなく、
『それは素晴らしい夢だね!
では、
その夢を叶えるために、
今必要なことは何だろうね?』と、
一緒に考えていくことが出来る、
大人でありたいと思いました。
若い人々が、
将来への希望を持って
安心して生きていく社会が
訪れますように、
自分にサポート出来ることは
何だろうと、
模索する日々です。