桜の花弁が風に吹かれて舞っています。
昨日は東京で会議があり
帰宅の電車が通勤時間帯になりました。
近くにお兄ちゃん2人とベビーカーの赤ちゃんを連れた
お母さんがいました。
「〇〇が***したから、この電車になったのよ。
もっと早い電車に乗れたのに。〇〇、わかりますか。
***したから、この電車になったの。」
お母さんは不機嫌でした。
言われている○○くんは唇を噛みしめていました。
私の中には
”そんな怒り方しないで” と
”うん、うん、大変だよね” が同居していました。
自分ひとりだって混んだ電車は大変ですもの。
偶然同じ駅で降りました。
降りる前にお母さんはテキパキと言っていました。
「○○は、さっと降りる。降りたら動かないで。
△△は、足元よく見て歩いて。
降りたら、お兄ちゃんから離れないで。
お母さんはベビーカー降ろすんだから
○○は降りたら動かないで場所を確保するの。
二人とも、自分のやることをわかりましたか」
私は人に押されてよろよろしながら
何か手伝うことがあるかしら、と見守っていました。
お母さんと子どもたちは無事にホームに降り立ちました。
きっといつもこんなふうに目配りして
テキパキと指示して動かれる素晴らしいお母さんなのですね。
同時に、混んだ電車のすぐ隣に乗り合わせた約30分間
子どもたちの声が一度も聞こえなかったことが気にかかりました。
お母さん、あなたの素晴らしいテキパキさを
どうぞ、時には緩めてくださいますように、と願いました。
子どもたちのために
何よりお母さんご自身のために。