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私たちには3つの気づきの領域があるお話をしました。
思考に注意が集中してしまうときは
外界とのコンタクトがない状態といえます。
思考は私たちを過去や未来や空想の世界へ連れ出します。
言ってみれば非現実の世界ですね。
現実を経験する事を妨げてしまいます。
仏教の教えにこういう言葉があるそうです。
思考への耽溺は悟りへの最大の妨げのひとつだ。
毎日の生活の中でも
不安や恐れや罪悪感や悲嘆にくれている時
過去を思い起こしていたり
起こるかもしれない嫌な状況を想像をしていたり
・・・ああなるかもしれない
・・・こうなったらどうしょう
・・・きっとそうに違いない
今ここを経験せず幻想の中にいるようです。
と言っても私たちは考える存在ですね。
考えを止めることはできないでしょう。
そんな時に思い出して欲しいのは
からだに注意を向けるということです。
からだに注意を向ける=感覚=内界の気づき
からだは今ここの現実にしっかりと存在しています。
こころが過去や未来に漂っているときも
からだは今ここにいるのですね。
以前にリラックス方法で呼吸法
を紹介しましたが
まずは呼吸に注意を向けるのが一番簡単なように思います。
考えすぎたり堂々巡りをしているときに
考えるのをやめようとするのは効果的ではないのです。
眠る前に呼吸法を行うことで眠りやすくなるのは
思考に集中しているこころが
呼吸に注意を向けることで今ここに戻ってくるからです。
からだ=感覚に気づくのは今ここの現実を経験することなのですね。
感覚・感情が活発に動くようになると
本来持っている自己治癒力が高まるといわれます。
からだがラクな時こころもラクです。
こころがラクな時からだもラクです。