再決断療法について(3) | ハートフリースペースのSimple days

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心と体はひとつです。体が不調な時、心は何かを訴えている。 心が不調な時、体は何かを訴えている。
心と体に耳を澄ませて、ラクに、シンプルに生きることを大切にしませんか。

再決断療法について(1)   (2)   からお読み下さい。




前回はどんなふうに決断をするのかについて事例を書きました。

ずいぶん間が開いてしまいましたね。

ごめんなさい。

関心のある方のためにテーマを分けて保存する事にしました。


今日は現在の心の反応から、どのように決断を見つけるのか

について書いてみようと思います。


再決断療法では原則として感情からアプローチしていきます。

現在起こっている辛い状況、うまくいかない状況の中で

どんな感情・感覚があるのかを感じていきます。


今-ここ感情・感覚に気づくと

心(体)に記憶されている過去の同じ感情・感覚が浮上します。

これが決断した場面に結びつきます。


思い出そうとしてもわからないのです。

何故なら、決断した時とまったく同じ状況というのはあり得ないからです。

時が違う、相手が違う、状況が違う、私自身も変化しているのですから。

意識では結びつきようがないのですね。


感情というのは過去の記憶と結びついているといわれます。

そして記憶というのは、可塑性があるということがわかっています。

空気枕は指で押したらへこむけど

指を離したら元の形に戻りますよね。

そば殻枕は指を離してもへこんだままでしょう?

記憶というのはへこんだままなんですね。


前回書いたIさんの例で言うと

パパに話しかけた→怒鳴られた→怖かった

記憶されているわけです。


現在、誰かに話しかけようとすると

この記憶を引っ張り出すわけですね。

だから怖いわけです。


意識では現在の目の前の相手が怖いはずがないから

何故かわからないけど話しかけられない

人に話しかけるのが苦手

という行動パターンを繰り返します。


Iさんは怖いという感情気づくことで

その感情が結びついている記憶の場面(決断)

見つけることができるのです。


私たちの思考

(状況から考えて)怖いわけではない思い込んでしまいます。

ですから今-ここで感情・感覚に気づくことが

問題解決への大きな一歩になります。