再決断療法について(2) | ハートフリースペースのSimple days

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心と体はひとつです。体が不調な時、心は何かを訴えている。 心が不調な時、体は何かを訴えている。
心と体に耳を澄ませて、ラクに、シンプルに生きることを大切にしませんか。

前回は決断がどういうものかを簡単にお話しました。

今回はどんなふうに決断するのかをお話しましょう。


Iさんは人に話しかけることが苦手です。

話しかけたいことがあっても、最初の一声がなかなか出ません。

相手が話しかけてくれたらいいんですけど!


Iさんのお父さんはよく怒る人でした。

好きな野球チームが負けると、不機嫌になって怒ります。

何か気に入らないことがあると怒鳴ります。

人には手を上げませんが、物には当たります。


小さなIちゃんは、パパに話したいことがいっぱいあります。

ねぇねぇ、あのね・・・

でも不機嫌な時にうっかり話しかけたら怒鳴られます。

Iちゃんは怖くて怖くてどうしていいかわかりません

Iちゃんにはパパがなぜ機嫌が悪いのか、よくわかりません


Iちゃんはこう決断しました。

パパに近づくと怖い思いをする。危険だ。

人は危険だ。

人に近づいてはいけない

そして

話しかけるときは話しかけても大丈夫かどうか探ろう


Iさんはこの決断にしたがってきたのです。

だから、人に話しかけようとするとき

相手の様子を見ては

忙しいかな?話したいかな?嫌がらないかな?

心が身構えて、逡巡してしまうのですね。


決断の多くは幼少期にされるといわれています。

だいたい16歳ごろまでには

ほとんどの自分のやり方を決断をしているといわれます。


再決断療法では

決断した場面で我慢した本当の気持に気づいていきます。

過去を振り返るのではなく、今ここで体験します。

今こで本当の気持ちや欲求を表現することによって

心と体が一致して本来の自分らしさを取り戻します。

本当はどうしたいのか?

新しい決断を選んでいくことができるのですね。