「「奇妙な四字熟語」 杉岡幸徳 著 ポプラ社」 

変な四字熟語を集めた本です。笑ってしまう熟語があるし、皮肉な熟語も、なんのための言葉かわからない熟語もありました。

いくつか挙げてみましょう。

 

変態百出(へんたいひゃくしゅつ)

変態が100人出てくるのではなく、「次々に姿形を変えること(p.34)」です。

 

金亀換酒(きんきかんしゅ)

李白が友・賀知章を偲んで歌った詩に出てきます。「二人で金の亀を売り、酒に換えたあの頃を懐かしんでいる(p.40)」ということで、要は二人ともお酒が大好きだったのでしょう。「酒を深く愛することのたとえ」として使われます。

 

一斗百篇(いっとひゃっぺん)

大酒飲みだが、才能のある人のたとえです(p.155)。

唐の詩人・杜甫が、お大酒飲みの李白について表現した言葉です。

 

傾国/傾城(けいこくけいせい)

意味は、絶世の美女/遊女(p.66)です。絶世の美女/遊女に王が入れ込んで、国を傾けちゃったという事例は、たくさんありますからね。

 

三人成虎(さんにんせいこ)

デタラメでも多くの人が言えば事実になるたとえ(p.169)です。SNSでフェイクニュースが広がるのもこれですね。

 

已己巳己(いこみき)

たがいに似ているもののたとえ(p.189)です。「已」は「すでに」という意味、「己」は「おのれ」という意味、「巳」は十二支の六番目で、動物では蛇を指しますが、よく似た字ですねぇ。

 

徙宅忘妻(したくぼうさい)

大切なものを忘れるたとえ(p.228)です。引越しした時、奥様を連れてくるのを忘れたというホームアローンみたいなお話です。

 

猫鼠同眠(びょうそどうみん)

上役と下役が手を結んで悪事を働くこと(p.236)です。おぬしも悪よのう。

 

 

 

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