「「ムツゴロウ麻雀物語」 畑正憲 著 中公文庫」 

ムツゴロウこと畑正憲さんは、動物好きの優しいおじさん・・・だけではありません。

 

東大は出たけれど、作家になるために会社を辞めたものの、「死のうと思っていたし、死ぬしか道はないなと考えてもいた。 だが、気がつくと東京に舞い戻っていて、山谷に住みついてしまった。(p.142)」という人なのです。

 

そこから麻雀を打ち続けます。畑正憲さんは、長期戦には絶対負けないと言われた人でした。スロースターターなのですが、3日連続の徹夜麻雀などでは、結局畑さんの大勝ちになるのです。僕が麻雀に明け暮れていた大学生の頃、畑正憲さんは、神のような存在でした。

 

この本には名言がいっぱい。

「守ろうと思うな。要らないものはドシドシ捨てろ。そして、もういけない、これ以上やっても和れないと思ったら、ぴたりと攻撃をやめ、現物を選んで手を崩せ。ベタオリをしろ。(p.19)」・・・これは、大事ですね。中途半端が一番いけない。

 

「人間の行為を、常識でとらえ、裁定していくのほどつまらないことはない(p.21)」・・・「人間の行為を、常識でとらえ、裁定していく」と、ほぼ外れます。

 

「麻雀のような複雑なゲームでは、精妙な理屈よりも、打ちこんで得た実戦の勘の方が優先するものである。すぐれた理論家よりも、指紋がなくなるほど打っている男の方が強いのである。(p.95)」・・・人生も同じですね。人生ほど複雑なゲームはない。

 

「その人の体質に合った運が、存在するようにも思えた。(p.133)」・・・同感です。

 

「調子を崩している時には、動いてはいけないのである。(p.157)」・・・これは、鉄則ですね。動かない勇気が必要です。

 

「乱暴をして、相手のツキを殺してしまうのが勝負でもある。きわどいところを通してこそ、すぐ次に自分の和りがやってくる。(p.174)」・・・「兵は詭道なり」です。

 

「他のことでツク時には、麻雀の方のツキが落ちるのかなあ(p.194)」・・・多分そうなのでしょう。人のツキには、それぞれ分量があります。麻雀でツキまくったら、人生で負けるかもしれません。これが、僕が麻雀を辞めた理由です。

 

 

 

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