「「証言 落合博満」山本昌 和田一浩 他証言 宝島SUGO I文庫」 

落合は最高の打者でした。三度の三冠王、通算成績は、打率3割1分1厘 510本塁打 1564打点 2371安打。文句なしの成績です。

また、監督としてもすごい。中日の監督として8年間で4度のリーグ優勝、日本一1度。でも、最後のリーグ優勝の2011年、落合は、残り26試合の時点で今シーズン限りでの監督退任を言い渡されます。その時点で、ヤクルトに4.5ゲーム差をつけられて2位だった中日はその後快進撃をして優勝を勝ち取ります。

落合は、エライ人たちから理解されにくかった人なのでしょう。

 

球団の首脳部にとっては、リップサービスのない人気のない監督は必要ないと判断したのでしょう。

 

落合がこだわったのは、自分の頭で考えることでした。落合自身が、自分の頭で考えて神主だほうと呼ばれる独特の打法を作り出し、独自の猛練習でそれを自分のものとした「オレ流」の人です。

 

監督になってからも、オレ流です。

・春キャンプ初日から紅白戦。・・・最初に紅白戦をするチームはなかった。

・コーチへの心構えは、「絶対に手を出すな」p.144

・グランド以外でコーチや選手が何かを強制されることはなかった。監督が食事してても、「先に上がっていいよ」と選手に言っていた。p.110・・・モロに体育会系のチームでは、監督が食事を終えるまで、選手やコーチは席を立てなかったようです。

・マスコミを通しての選手批判は一切しない。p.111

・2007年に日本シリーズを制覇したときは、8回終了までパーフェクトの山井を守護神岩瀬に交代、パーフェクトリレーを実現。・・・普通は、山井に投げさせ日本シリーズで初のパーフェクト投手にしてあげようとするが、落合は価値を優先した。

 

結局、オレ流が勝利したのでしょう。中日は、落合が退任した後、中日が日本一になったこともリーグ優勝をしたこともありません。観客動員数も増えていません。落合を解任した首脳部は判断を誤ったのでしょう。

 

空気に支配されない選手や監督の方が、僕には魅力的に映ります。落合以降、野茂英雄、イチロー、大谷翔平など・・・彼ら傑出した選手たちは全て独自の考えを持っています。空気に盲目的に従うよりも自分の頭で考えろってことでしょうかね。

 

 

 

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