第4646回「「湖底の城 ９」 宮城谷昌光著 講談社文庫」
越は呉に破れ、越王句践は、呉に囚われますが、やがて許され越に帰されます。伍子胥は、句践を殺すことを進言しましたが受け入れられませんでした。越が呉の佞臣伯嚭に贈った賄賂の効果もあったのでしょう。
そのころの呉は、最も勢いのあった時期といえます。呉王夫差は、伍子胥の制止を振り切り、斉に戦争を仕掛けます。諫言を聞き入れてもらえなかった伍子胥は、子たちを斉に亡命させます。そのことが発覚し、伍子胥は夫差から自死を命じられます。
国の勢いとは、油断をすればすぐに衰えるものです。伍子胥亡き後、越は自滅するように范蠡と古くからの友人で軍事に優れた大夫種（だいふしょう）率いる越軍に敗れます。
呉が滅んだ後、范蠡は越を去ります。名君と言われた越王の暗部を知っているからです。例えば、越王は側室西施を、講和の条件の一つとして呉王夫差に捧げ、その西施が夫差の正夫人から疎まれて越に戻ってきたら殺そうとしました（実際に殺されたと言う説もあります）。范蠡は、越が呉に対し大勝利を収めたとき、越での仕事は終わったと感じたのです。残って戦勝の殊勲者と崇められた大夫種は、絶大な権力を持つようになりました。范蠡が心配して大夫種に贈った手紙の中に、有名な「狡兎死して走狗烹らる」と言う言葉があります。獲物がいなくなれば猟犬は煮て食われると言うことです。猟犬は、大夫種や范蠡のことです。
煮られないようにするためには、身を引くことです。身を引いた范蠡は、商人になり成功します。大夫種は、謀反の疑いをかけられ自死させられます。
同じような例は、後に劉邦が中国を統一し漢帝国を興したときの大殊勲者韓信と張良の例にも見られます。韓信は武功で最も功績のあった人ですが、やがて謀反を興さざるを得ないところに追い込まれ死刑になります。張良は、大参謀だったのですが、莫大な褒賞を辞退して仙人のような生活をして天寿を全うします。
僕も、大殊勲をあげたあとは、范蠡や張良のように、静かに第一線を去ろうと思うのですが、残念！いまだ殊勲なし！
＜対面カウンセリング再開＞
ハートコンシェルジュ（株）では、緊急事態宣言発令以降、原則電話・スカイプ・メールによるカウンセリングのみとしてきましたが、5月下旬より対面カウンセリングを再開しております。
対面カウンセリングの際は、
・マスクに着用をお願いします。お持ちでない場合は、受付よりお渡しします。
・カウンセラーもマスクを着用して、セッションを行います。
・セッション前に、体調や渡航歴などについて、簡単な問診票に記入をお願いします。
・飛沫防止対策をしております。
・セッション中でも、必要に応じ換気をさせていただきます。
＜電話・Skypeによる相談の価格引き下げ＞
コロナ感染症の状況によりなかなか外出が厳しい状況です。
ハートコンシェルジュでは、電話やSkypeによる相談について、4月７日より6月末まで、価格を引き下げさせていただきます。プログラムによりますが、1200〜4000円の値引きになります。
30分の電話・Skypeはお得です！ちょっとした相談にどうぞ！
■初回の相談者
初回 30分 ３,０００円（通常７,０００円）
初回 50分 ７,０００円（通常９,０００円）
初回 80分 １０,０００円（通常１３,５００円）
初回 110分 １６,０００円（通常１８,５００円）
■既存の相談者
既存 30分 ５,０００円（通常７,０００円）
既存 50分 １０,８００円（通常１２,０００円）
既存 80分 １６,０００円（通常１８,０００円）
既存 110分 ２０,０００円（通常２３,０００円）
カウンセリングのご相談は ハートコンシェルジュ（株）まで！
「心理カウンセラーのお仕事」UCHIDA TV の動画です。ご興味のある方は、御覧ください。
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