第3667回「ポリヴェーガル理論」

 

最近参加した「ポリヴェーガル理論」の勉強会、とても為になりました。クライアントの状態を理解するのにとても役立つ理論かと思います。
 

発展途上の理論であり、これからも進化していくでしょう。

 

ポリヴェーガル理論では、自律神経を3つの発達段階で示しています。
 

1、不動化システム;凍りつき反応に関係する。副交感神経系、背側迷走神経複合体。横隔膜より下位の器官・心筋・腺に投射(主に消化器官)。
2、可動化システム:闘争頭皮反応に関係する。交感神経系。横隔膜より上位の器官の横紋筋に投射(喉頭、咽頭、軟口蓋、食堂、気管支、心臓)。
3、社会的関与システム:社会的コミュニケーション、社会的行動に関係する。副交感神経系、腹側迷走神経複合体。
(「「ポリヴェーガル理論」を読む ベーシック版(第3版) 津田真人著」より、僕がまとめました)

 

3が最も進化した状態で、2は哺乳類、1は爬虫類時代からあるもののようです。

しかし、必ずしも「3が最も良い状態で、2、1はよろしくない反応である」と言うようなことはないとのことです。要は、2の反応も1の反応も危機に対処するには必要な反応であって、そうした反応をする必要のない安全な状況で、1、2の反応が出るのがよくないと言うことなのです。

 

さらに最近の発展型のポリヴェーガル理論では、1と3のブレンディング、2と3のブレンディングがあると主張されているのだそうです。これは、臨床の現場では言われてきたことです。

 

ポリヴェーガル理論の開発者ポージスによれば;

1+3=「恐怖なき不動化」=「愛」
2+3=「自由な社会的活性化」=「あそび」

 

ふむふむ。

僕は、

1+3=「恐怖なき不動化」=「マインドフルネス」「瞑想状態」
2+3=「自由な社会的活性化」=「アスリートなどのゾーンの状態」「冷静なディベートができる精神状態」「冷静な戦いや逃避ができる状態」

ってなこともあるのではないかと思っています。

 

つまり、セラピーのゴールは、ポリヴェーガル理論から考えれば、1ないし2を3とブレンディングすると言うことなのではないかと思いました。

 

これは、禅仏教などで言われる「自分を俯瞰的に見る」状態を生物学的見地から説明していると言うことかなと思いました。

 

 

 

 

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