第3296回「『うらおもて人生録』 色川武大著 新潮文庫」

 

「うらおもて人生録」 色川武大著 新潮文庫
 

阿佐田哲也の麻雀放浪記は、若い頃の僕のバイブルでした。大学生の時、このシリーズをスピンオフを含め全て、一気に読みました。学校の教科書なんか隅に置いちゃってね。坊や哲、ドサ健、女衒の達、上州虎、ガン牌の清水、出目徳、おりん・・・あ〜、興奮するなぁ。
 

この本は、その阿佐田哲也が色川武大の名で書いた人生録です。

 

これが、さえないし、だめなんだけど、限りなく優しく、しかも、世にも珍しい「下から目線の人生録」なんですね。

 

なんたって、

最初に申し上げます。私は不良少年の出で、どこから見ても劣等生であります。

・・っていうのが、この本の書き出しですからね。

 

不良と言っても、巷で喧嘩したり・・という輩ではありません。そういう輩は偉そうなことを言っても、体制には逆らわないと著者は言います。彼の言う「不良」は、「なびかない」ということでしょうね。しかも肩肘張らずに。

 

「子どもが、たくさんの生き物に気をとめるように、援助してやってください。いろんな生き物が、それぞれさまざまな思いを抱いて生きていることを、ひとりでに感じとるように、配慮してください。但し、その場合、人間のプライドを教える必要はありません。プライドは自然発生するもので、それでもう充分です。(pp.68-69)」
 

ね?いいでしょ?

 

劣等生は、人生での負けを何度も経験しています。そうした人たちに著者は語りかけます。「すくなくとも、負けるという点に関しては、図太くなっているだろう。(p.171)」
 

何度も負けていれば、柔道でいう受身も心得ているだろうと言うのです。確かに、これは、負けることのメリットですね。

 

しかし、流石ギャンブルの天才、こんな台詞もあります。
 

「ばくちは、当てることが大事なのではなく、張り方が大事なのだ(P.96)」

ギャンブルの確率は五分五分なんです。だから、どこでそれだけの金額をかけるかということが勝敗を決めるのです。つまり運をいかにつかみ不運をしのぐのかということですね。
 

元半端なギャンブラーとしては、目から鱗ですね。

 

そして、運とは・・・
「運(不運)というのは、実力以外のすべての要素、だ。(p.120)」
なのだそうです。

 

人生8勝7敗ぐらいでいけたら御の字。そのためのコツを教えてくれる本です。

 

 

 

 

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