第2350回「軍隊を強くするには」

さて、休み時間・・ということは、僕の場合、妄想時間です。

・・で、思ったのは、軍隊を強くするには、どうしたらいいかってことね。

日本の軍人は、強かった・・と言われるけど、強かったのは、前線の兵士達です。

前線の兵隊は、命がかかっているということもあるけれど、日本人の勇敢さと緻密さによって強くなったのだと思います。

でも、トップはそうはいかない。日露戦争の頃のトップの決断は、その後の軍事の見本になるようなものも多かったけれど、その後昭和に入り日中戦争~太平洋戦争の頃になると、目も当てられないような作戦を立てて実行してしまう人も数多く出てきてしまいました。

言うことばかりは勇ましいけれど、実は、臆病だったりしますし、大局観、戦略眼がなかったりします。

この差は、日中戦争~太平洋戦争のころは、トップの「前線での」実戦経験が少なかったことと、エリートになりすぎたことだとも言われています。

日露戦争の頃までは、幕末の戦火を「前線で」くぐりぬけてきた人達が、将校になっているわけですが、太平洋戦争の頃は、そうではないわけです。日露戦争後30年ほど、日本には大きな戦争はありませんでした。第一次世界大戦がありましたが、前線で戦火をくぐり抜けてきた経験が豊富な将校が少なかったというのです。

つまり、

「戦争をやり続けないと、軍人のトップたちの質は低下する」

ということです。

トップが、現場感覚のない机上の空論ばかりを勇ましく主張するようになると、その軍は、もうおしまいです。

軍人のトップを育てるためには、20年の歳月が必要として、その間、できれば、5年おきぐらいに戦争があると、実戦の勘がやしなわれるだろうと思います。エリートと言えども、前線に赴き、充分に経験を積んだらいい将校に育つかもしれません。

5年毎に戦争をやるとなると膨大な出費になるし、対戦国からは恨まれる。でも、将校の質は高まり、軍隊は強くなります。

僕は、戦争は、兵法だけじゃだめだと思うんですよ。その状況にあった兵法を適宜使っていく勘が、絶対必要だと思うのです。それは、大きなばくちです。

集団的自衛権を進めようとしている人達は、こういうことを考えた上で主張しているのだろうか?



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向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)
ハートコンシェルジュ

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