第1641回「ぼくは、ナルコレプシーではないのだが・・」
「おっといけない」と思って、僕は顔をあげた。すると、知らないうちに周囲の視野が大きく開けていたのだ。僕が座っていた席は、いつものように後ろの方。そのとき窓際だったのは、外の景色が見れるからだ。外の景色は、僕をリフレッシュさせ、想像力をかきたてる。早く帰ろうと思ったら、廊下側に座る。これは、40年以上続く自由席の場合の僕の習性だ。つまり、その日は、最後までいようとかたく決意していたのだ。
やがて、明晰になってきた僕の頭脳は、なぜ視野が開けたのか、その理由を理解することになった。ほとんどの人達の意識は「今ここ」になく、頭をうなだれていたのだ。そして、彼らがやっていることは、ついさっきまで僕がやっていたことだったのだ。
・・最近参加した、ある講演会でのできごと。
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向後善之（ハートコンシェルジュ・カウンセラー）
ハートコンシェルジュ
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