第430回「即興の大切さ(3)」

よいカウンセラーの多くは、セッションの前に、「今日は●▲手法を使おう」などとは、あまり考えないようです。

じゃあ、そうした手法を使わないでなにをしているのかと言うと、言ってみれば、ジャズの即興演奏をしているような感じです。クライアントさんの出方を見ながら、即興的にアプローチしていくということです。

クライアントさんのちょっとした表情の変化や声のトーンの変化を見逃さず、瞬間的に介入していくというようなやり方が多いと言えるでしょう。

介入の仕方については、その瞬間瞬間で、思い浮かんだことをやってみるわけです。そのプロセスは、あれやこれや考えての結果ではなく、直感的になされます。

優れたカウンセラーは、介入するその瞬間、自分が選んだ介入のやり方に確信を持っているとのことです。ある手法が浮かんだとしても、そこに躊躇があれば、その介入法は、おしげもなく却下します。

介入することによって、クライアントさんに変化が起きます。その変化にカウンセラーは、ついていけばよいのです。

また、カウンセラーの介入がうまくいかない場合でも、うまくいかなかった介入を受けたクライアントさんの反応に、非防衛的に対応すればいいわけです。

もちろん、クライアントさんが傷つくような介入は、避けなければならないのは言うまでもありませんが。

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

ハートコンシェルジュ


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