第146回「酸欠とネコパンチ」


小さいころから、僕はボクシングが大好きです。・・・と、言っても見るだけなのですが・・。


その頃の僕のヒーローは、当時のカシアス・クレイ、後のモハメッド・アリでした。クレイは、イスラム教に入信してからアリというイスラム名に変えました。アリの試合は、僕にとっては、魔術でした。どんなに目を凝らしても、あまりにパンチの速度が速いので、なんで対戦相手がKOされるのか、さっぱりわからりませんでした。アリがすっと動くと、対戦相手の大男が、膝を折って倒れて起き上がらないのです。


アリは、僕のヒーローでしたので、彼が、ベトナム戦争で徴兵拒否をして、ライセンスをはく奪された時は、本当に残念でした。・・・なんてことを話しはじめると止まらなくなっちゃう!


そんなわけで、僕は、ボクシングがあらゆる格闘技の中で一番大好きです。・・が、これまで、ボクシングを自分がやるという発想自体が、僕にはありませんでした。なにしろ、ボクシングは、プロの選手やプロをめざす天才たちがやるスポーツで、「カッコイー」と思いながら、運動が得意でもない僕が触れてはいけない世界だと思っていました。


しかし、しかし、ボクシングジムでは、まったくのズブの素人もトレーニングをさせてくれるわけで、しかも、最近では、女性もボクシングジムに通う時代なんですね。


・・それで、ついに、僕も去年の終わりからボクシングジムに通い始めました。これが、かなりキツイです。


ストレッチから始まり、シャドーボクシングを6ラウンド、サンドバッグを3ラウンド、リングでのミット打ちまたは、サンドバックを1ラウンド、パンチングボールを3ラウンド、縄跳びを2ラウンド、そして、最後のストレッチで、合計約1時間半程度のプログラムです。


いやはや、初日は、大変でした。最初は張り切っていたものの、すぐにジャブは猫パンチになり、パンチングボールは、僕からどんどん離れていき、ボールにパンチが当たる打率は1割打者で、縄跳びの時点では、酸欠になってしまうというなさけなさでした。ジムに行った後は、腕が上がらなくなるし・・。


しかし、「継続は力なり」です!!!さまにはなっていませんが、とりあえず、ひととおりのメニューは、酸欠にならずにこなせるようになりましたし、リングの上でミット打ちもやらせてもらえるようになりました。



向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

ハートコンシェルジュ


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