第61回「ボブ、ジュディー、マイケル(3)」・・留学日記-9


先生達も学生達も討論を楽しんでいて、その中から新しいアイデアを得ようと言う姿勢がありました。精神病理学を教えるパドマ・カーテルは、「心理学は、たかだか100年の歴史しか無く、まだまだ若い学問であり、どの理論も一長一短があるのだから、一つの理論に固執する必要は全く無い」と言い、自己心理学のマイケル・カーンは、「新しい理論を作るのは、君達だ」と言いきります。


先生達の間にも、学生達の間にも、「新しい方向性」を作っていこうと言う強い意志があり、それが、クラスの活力になっているように思います。また、この姿勢は、アメリカの学校の姿勢そのものなのかも知れません。


入学当初、僕は、このクラスのエネルギーに圧倒されっぱなしで、最初の2ケ月まったく授業中に発言できませんでした。多少なりとも議論に参加できる様になるまでには、だいぶ時間が必要でした。それまでは、「変な事を言ったらみっともない」と言った恥の意識あるいは、妙なプライドがあったのだと思います。


向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

ハートコンシェルジュ


向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)へのカウンセリングのご相談は... http://www.heartc.com/