「ボブ、ジュディー、マイケル(2)」・・留学日記-8



授業は、いわゆるレクチャーみたいなものはあまり無く、いきなり討論から始まります。毎週リーディング・アサインメントと言って、1科目につき50ページから100ページ位の文献購読の宿題が出るのですが、その概要説明なんて、ほとんどやらないのです。「学生達は教科書を読んできているのだから、細かく内容説明をする必要は無い」と言う事なのでしょうが、日本式のレクチャー主体の授業に慣れているこちらとしては、かなりとまどいました。テキストの中で分からない事があったら、こちらの方から質問しなければ、先生の方からはなんにも説明してくれないのです。


ですから、学生の方も授業の進行なんか気にせず、しつこく自分が分かるまで質問を続けたりします。中には、「なんで、こんな基礎的な質問するのかな?」と言ったたぐいの質問もあるのですが、彼らの中には「こんな質問して恥ずかしい」なんて気持ちは、まったく無いみたいで、平気な顔をして質問しています。たいていの場合、先生達はどんな単純な質問にもていねいに答えます。


さらに、先生の説に対する反対意見を言う学生もいます。この度胸には感心しますが、先生達も、反対意見に対し「なにを言っているんだ。そんな事を言うのは、10年早い!」なんて言う事は言わずに、まず「聞く」と言う態度をくずしません(内心は、頭にきてるのかもしれませんが・・)。


向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

ハートコンシェルジュ


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