赤ちゃんのヤモリがいたwww
大丈夫。この家、守るからね。ってヤモリが言ってくれてるような気がしてね。
とりあえず、
コーヒーを飲んで落ち着いたよ。うん。
本当、びっくりしたけど、とりあえずなんにもなくて本当によかった。
うちの島でも、結構不審者情報はあって、
子どもを連れて行こうとする人もいたりする。
怖いよね。
今回はたまたま大丈夫だったけど、また会った時どうなるか。。
念の為、外出時は防犯ブザーは持っておこうかな。
さて、前置きが長くなっちゃったんだけど、
今日は、福岡で聞いた不思議な話を書きたかったんだ。
もし、怖い話が苦手な人がいたら、この先は読まない方がいいかもしれない。
じゃあ、始めまーす。
〜七人ミサキ〜
私には小さい頃から霊感みたいなものがあり、
以前、私が福岡に住んでいた時、友達から
わたし、今、ちょっと気になってる人がいて、
べりぃちゃん、一緒に会ってくれない?
と言われて、友達とその人と私の3人でご飯を食べに行きました。
その方の名前を仮に神田さんとします。
神田さんは、当時、20代半ばくらいの大柄な男性で、優しそうな人でした。
その神田さんも昔から霊感があったそうで、
わたしを見て、
え....きみ、すごいね。
きみは、神様とのつながりが...
これからもっと力が強くなると思うし、
俺には敵わないかもw
何かあったら助けてほしいなw
と、意味不明なことを言ってました。
わたしも、
この人は、普通の人とは違うなぁ。
ん?何か後ろにいるなぁ、お坊さん?....と思いましたが、
特に何も言うこともなく、普通に雑談をしていました。
すると、話は次第に、神田さんの霊感の話へ…
いつ頃から霊が見えたか、祓えるようになったか…などと他愛もない話をしました。
すると、友達が、
「今まで一番怖かった体験は何?」
と、神田さんに言いました。
神田さんは、少し考え、口を開き、
「七人ミサキって知っとると?」
と言いました。
今から話す話は、その神田さんから聞いた話です。
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当時、神田さんは小学5年生で、当時から不思議な体験ばかりしていたらしい。
しかし、祓う力などなく、いつも怯えていた。
神田さんには、2つ年下の弟さんがいて、同じ部屋でいつも一緒にいた。
この弟さんは、神田さんよりも霊感が強かったらしい。
神田さんは、怖いものが見えても弟がいるから大丈夫だとどこかで安心していた。
そんなある日、両親が多忙で帰ってこない日もよくあり、その日も二人で留守番をすることになったらしい。
深夜、ふと神田さんが目を覚ますと、カーテンの向こうの外が異様に明るい事に気づく。
時計を見ると深夜2時。
おかしいなぁ。
そう思いながらも、普段から変なものばかりを見ているため、カーテンをあける勇気などなかった。
気のせいだ。寝よう。
寝ようとした時、
チリンチリンチリン…
遠くから金属がなる音がする。
静かな住宅街にその音がひたすら鳴り響いてる。
最初は遠くから聞こえる金属音が、次第に大きくなってる…つまり、近づいてる事に気づく。
神田さんは、布団の中で震えていた。
チリンチリンチリンチリン…
チリンチリン…
そして、神田さんは、
その金属音が、自分の部屋の窓の外から聞こえている事に気づいた。
ここは、二階なのに。
こんな時間になんだよ。どうしたらいいんだ。
神田さんは、一人で焦っていた。
隣のベッドには、自分よりも霊感の強い弟が寝ている。
神田さんは、弟を起こそうとした。
しかし、いつも弟に頼ってばかりいた神田さんは、思った。
外にいる奴は、分からないけど自分が今まで体験した奴らより遙かに怖くて危険な奴ってことを感じた。
弟を巻き込むわけにはいかない…
自分でなんとかしよう。
弟を想う一心で、震えながらベッドから出た。
一歩一歩一歩一歩
恐る恐る窓際へ近づく。
近づく度に
チリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリン…
音はずっと鳴り響いてる。
震えながらカーテンに手を伸ばす。
心臓の音が聞こえてるんじゃないかと思うほど鳴っている。
あ…開ける、開けるぞ!
神田さんは目をつぶりながら、カーテンを思いっきり開いた。
チリンチリン
カーテンを開けた瞬間、金属音は、鳴り止んだ。
神田さんは、恐る恐る目を開いた。
窓の外には、
六人の坊主が窓にべったり張り付いて目を見開き、
無表情で神田さんを見つめていたらしい。
「うわぁぁああああああああああああ。」
神田さんは、思いっきり叫んだ。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
神田さんは、土下座をし、何度も何度も何度も何度も謝った。
「兄ちゃんも僕も何も悪いことしてません。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
見てしまってごめんなさい。
連れて行かないで。
ごめんなさい。ごめんなさい。」
弟もいつから起きていたのか神田さんの横で、
ひたすら謝っていたらしい。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
気がつくと、兄弟の声だけが響いていた。
しばらくして神田さんは、恐る恐る頭をあげた。
六人の坊主は、いつの間にか後ろ向きになっており、
チリンチリンチリンチリン…
と鐘を鳴らしながら、去っていった。
神田さんと弟さんは、息を切らしながら顔を見合わせていた。
すると、弟さんが口を開き、
「兄ちゃん、よかったな。」
と、顔を見合わせてホッとしたらしい。
神田さんは、ここまで話して、ため息をつきました。
「後で調べたんだけど、奴らはどうも七人ミサキと言って、普段は七人で行動する妖怪のようなもんらしい。
いろんな所を旅して、仲間を見つけるんだ。
仲間が増える度に先頭を歩いてる奴が成仏できる。
だから、奴らは自分の番がきて早く成仏したくて旅を続ける。
俺が見たのは六人しかいなかったって事は、多分仲間を捜していたんだろうな。
子どもながらに謝って許してもらえたけど、
大人になった今でも、あいつらに会ったら勝てない気がする。できれば一生会いたくはない…」
神田さんは、煙草を口にくわえて、火をつけました。
「でも、兄弟無事でよかったですね…」
と、友達が言いました。
「俺はね、こうやって無事なんやけど、
弟が……。
ずっと行方不明なんよね。
探し続けてもう何年も経つんや…。」
そこまで話すと、神田さんは悲しい顔で言いました。
「弟、その後から、なんかずっと様子がおかしかったんよ。
やつらは、自分を迎えにきたんよとか言って。
わからんけど、もしさ。
弟が連れて行かれたんなら、見過ごすわけにはいかん。
また会わないかんわ。
弟の番が来たら…
それが兄として最後にできることかなって。。」
わたしは、ふと、神田さんの後ろに見えたものを伝えようとしましたが、
口を塞ぎました。
きっとわたしが言うまでもなく、
きっと神田さんはわかってるし、見えてるだろうと思ったからです。
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あれから長い年月が経ちました。
友達から久し振りに電話があり、
他愛もない話をして、すっかり昔のことなど忘れていましたが、
友達が、ふと言ったのです。
「そういえばさ、ねぇ、覚えてる?
ずっと前にあった、神田さんって人。
あの人、今、
...行方不明らしいよ。」