ド派手なアンパンマン奇跡見ゆ?! | 「彩どり師の仕業」今様の巫女的生き方の心得指南いたします

お読みくださりありがとうございます。
彩で心と体の衣替えをする彩どり師、関みゆ紀です。

サイトにアップすると半日でSOLD OUTになるという伝説のツアーがあります。

その名も沖縄マジカルツアー

正観塾師範代・高島亮氏の(株)ぷれし~ど主催、天才コピーライターひすいこたろう氏と行き、スピリチュアルフットセラピストF先生と沖縄を巡るツアーです。

今年で第六回を誇るこのツアーに、第一回目から三回目まで参加しておりました。

このツアーが人氣になったのは、このツアーに参加すると数々のミラクルが起こるからなのです。


私の名前は、関みゆ紀。

名前のアナグラム(組み替え)は、

奇跡見ゆ。



第二回「沖縄マジカルツアー開催」

2012年7月22日金曜日 ANA125便 羽田発7:45

AM7:00羽田空港・第2旅客ターミナル2F出発ロビー

北時計台1番前集合。




AM7:00集合。

そう、7:00。




え?!7:00




何を隠そう、私が目覚めたのはAM6:36でした。




後、24分後にAM7:00です。




時間を見た瞬間に

血の氣が引きました。




間に合わない・・・。
どう考えても間に合わない・・・。

いくら私が川崎に住んでいると言ったって、
間に合わない・・・。




ああ、これは自分でチケット取って、

後から追いかけねば・・・。




その時、ふと頭にあることがよぎりました。


今回の沖縄ツアーの案内役であり、
指南役でもある普天間直弘さんことF先生。



その前年、2011年の9月に開催された第一回沖縄マジカルツアーは、
台風で飛行機が飛ぶか飛ばないか、危ぶまれたツアーでした。


その時に、F先生は、

「17名だね。沖縄に着くの。」

と、前日に仰っていて、

実際、最初に那覇空港にたどり着いた人数は、

17名でした。



そのF先生から、前日にメールをいただいておりました。


「お楽しみ様です。

台風5号も消滅し計画通りツアー出来そうですね。」



あのF先生のこと、前日に何名到着できるか、
数字を頭に想い浮かべていたに違いありません。


計画通りツアー出来そうだということは、
私もみんなと一緒に同時に
那覇空港へ降り立つことができるということだ!


そう確信した私は、スーツケースに鍵を掛け、
僅かな希望に掛けてみることにしました。


幸いにして、前日寝る前に用意していたので、
コーディネートはバッチリ。


の補色のコーディネート。

そう、ド派手です。



しかしながら、

顔を洗う余裕すらなく、当然顔はドスッピン。

おまけに寝起きで、パンパンに腫れていました。


出掛けに鏡でチラリと見た私の顔は、

そう、あのヒーローに似ていました。





アンパンマン。






そういう訳で、ド派手なアンパンマンは、
土砂降りの雨の中、羽田空港を目指し、
自宅を後にしたのでした。



羽田発7:45の飛行機に乗る為、
慌てて自宅を飛び出したド派手なアンパンマン。


この飛行機に乗れるか乗れないかは、
タクシーをすぐに捕まえることができた上で、
運転手さんが全面協力してくれること、

それだけに掛かっていました。

一つ氣掛かりなことがありました。

タクシーの運転手さんは、男性が多い。

世の中の男性は、美しい女性に協力的なものです。


メイクバッチリの私が、困った調子で、

「運転手さん!お願いしますぅ~
ドキドキ!」

と瞳をウルウルさせながら、懇願したとしたら、
運転手さんも、発奮してくれることでしょう。



しかし、今の私はド派手な格好の、
スッピン顔の腫れたアンパンマン。。。

運転手さんのヤル氣をフル回転させる起爆力が、
到底あるとは思えません・・・。



不安と葛藤にさいなまれながら、
タクシー乗り場へ進んで行きました。


いつもJR川崎駅前には、タクシーはいっぱい並んでいます。

今回も、そのはずでしたが・・・




が!!




遠目で見る限り、いない。

一台もいない・・・。



雨の中、傘を差す余裕もなく、
重たいスーツケースを引きずりながら、
顔面蒼白のまま歩き続ける私。

アンパンマン パ~ンチ!

じゃなくて、ピ~ンチ!

時は、6:55を回っていました。

皆もう集合していることでしょう。

やはり乗れないのか?!




すると、どうでしょう。

そんなアンパンマンのピンチを救うが如く、
私がタクシー乗り場の看板の前に来ると、

待ち受けたかのように、
スーッと一台の黄色いタクシーが止まってくれました。


運転手さんは、さっと、
運転席から出てくると、
すっと、後ろのトランクに荷物を積んでくれ、
すぐさま走り出してくれました。


「羽田空港の国内線の第2ターミナルまでお願いします。」

「はい。わかりました。」

「あの、ここから羽田までどのくらいかかりますか?」

「う~ん、雨降ってるし、25分くらいか、もうちょっとかな・・・。」

「そうですよね。それくらいかかりますよね。
 あ~、もう間に合わないな。やっぱり・・・。」


「何時の飛行機なんですか?」

「・・・7:45です。」

「7:45?! ・・・・・。」

運転手さんもさすがに驚き、その後はひたすら無言でした。


とにかく、このツアーの主催者であり、(株)ぷれし~どの社長さんである、
高島亮さんへ、連絡しなければと思い、電話を掛け始めました。




「あ、亮さんですか?おはようございます。関です。」

「あ、みゆ紀さん?おはようございます。」

「亮さん、すみません。私、寝坊しまして、
 今タクシーで羽田向かっております。

 間に合わなかったら、
 自分でチケット取って追いかけますので、
 氣にせず、そのまま出発してください。」



「みゆ紀さん、今どこですか?」

「南六郷走ってます。」

「あ~、大丈夫です!間に合いますよ。」


この方の、言葉はどんな時でも優しい。

さすが、 「比べない、競わない、争わない」

企業理念を持つ会社を立ち上げた社長さんだけはあります。

どんな時も、声を荒げない。

大丈夫の一言で、だいぶ心が落ち着きました。

 


「みゆ紀さん、とにかく着いたら、出発口”ヘイ”に来て下さい。

”ヘイ”です。わかりますか?」



「亮さん、わかります!

甲”コウ”、乙”オツ”、丙”ヘイ”、丁”テイ”の

丙”ヘイ”ですね!」



「みゆ紀さん、違います。アルファベットのA”エイ”です。」

 


いえ、ド派手なアンパンマン、
心は少しも落ち着いておりませんでした。

相当にパニクっていたのか、
トンデモナイ聞き間違いをしていました。

世界中の、いや、日本のどこの空港を探したら、

出発口の掲示板に、甲、乙、丙、丁、

と振ってある空港があるのか。

契約書や法律書の類の中でしか見かけたことない、
甲乙丙丁が、なぜに、この緊急事態に出てくるのか・・・。
我ながらバカさ加減に半笑いで、

「わかりました。亮さん。

着いたら出発口A”エイ”に向かいます。」


さすが、天下の東京大学出の「神童」と呼ばれた男、高島亮。
こんなふざけた格好をしていても、この間抜けな会話にクスリととも動じず、心が「振動」するそぶりも見せず、終始冷静でおられました。



 

しかし、笑われた方が遥かに氣が楽なことは確かです。

そして、この会話を、運転手さんに聞かれていたかと思うと、
恥ずかしくてたまりませんでした。

 


やがて、車は羽田神社前を通りかかりました。
羽田神社。
羽田を守る神様ですから、羽田空港を司る神様でもあります。

 


「羽田の神様、何とか私を飛行機に乗せてください。


無事に私が飛行機に乗ることができたら、必ずお礼参りに参ります。」
 


私が「存在の耐えられない恥ずかしさ」に苛まれようとしていたその時、運転手さんか静かに口を開きました。
 


「お客さん、僕も昔やんちゃしててね。

 昔の僕だったら、きっと間に合っちゃうな。

 でもね~、あんまり無茶な運転しちゃうと、
 通報されちゃうんですよ。

 でもね、やっぱりお客さん大事だから、

 頑張っちゃうかな
ドキドキ 」


今まで無言で運転していた運転手さん、

この会話のどこに起爆剤があったのか、

運転手さんのヤル氣スイッチが突然入ったのです!


「僕がクビになっちゃったら、お客さん雇ってね♪」


運転手さんは、お茶目にそう言い放つと、
エンジンを大きくふかしました。

外は土砂降りの雨。
視界は極めて悪し。
道路は滑りやすい状況です。

バックミラー越しに見えるパンチパーマは、梅雨の湿氣でより一層クルクルッと巻き上がり、
ハンドルを握るゴツイ指は、ギュギュッと力強く握りしめています。

滑るように、スピードを上げ、
ある時は、疾風のように滑らかに追い越し、
ある時は、薫風のように優しく止まり、
緩急つけてドンドン進んでいきます。


「こ、この運転手さん、うまい。頭文字Dだ・・・。」


皆さんは、頭文字D(イニシャルディー)という
漫画/アニメをご存知でしょうか。
峠において自動車を高速で走行させることを目的とする
走り屋の若者たちを描いた作品です。

主人公は、豆腐屋の息子なのですが、
毎朝4時に車に豆腐を積んで配達に出かけます。

その際、父親から紙コップの水を渡されます。
それをダッシュボードに備え付け、
主人公は険しい峠に車を走らせるのです。

コップの水を一滴もこぼさない=豆腐を壊さない

主人公は毎朝一滴の水もこぼさず、見事にこなし、
走り屋界の頂点へと上り詰めていくのです。

そう、この運転手さんは
その神業を持つ運転手さんだったのです。

もし、このタクシーのダッシュボードに、
紙コップの水が備え付けられていたとしたら、
一滴もこぼれてないだろう、
そう思える走りでした。

「運転手さん、あなた・・・

 日本一の豆腐屋さんになれるよ・・・」


後ろの座席で、
安定した神業ドライビングテクニックに猛烈な感動を覚える私。

そんなどうでもいい思考をよぎらせるほどの
余裕がみなぎってきていました。

 

 


土砂降りで霞む視界の中に、次第に近づいてくる、空港入り口のロータリー。
 


なんとド派手なアンパンマンは、
AM7:10 羽田空港第2国際ターミナルに、
無事たどりつくことが出来たのです。

 


「運転手さん!ありがとうございます!

 私、運転手さんに出会えたことがラッキーでした!」

 


ド派手なアンパンマン、
不細工なりの目いっぱいの愛嬌で、
お礼を述べました。

 


「うん。僕もそう思う(笑)

 これ、たぶん僕じゃないと間に合わなかったと思うよ~。」

 


さっと、運転席から出てくると、
すっと、スーツケースを降ろしてくれ、


「大丈夫?忘れ物ないね?いってらっしゃ~い!」


と、笑顔で送り出してくださいました。

 

 


ありがとう!頭文字D。


さあ、目指すは、

出発口”丙(へい)” です!

いえ、 ”A(エイ)” でした!


AM7:20無事チェックイン。

搭乗開始10分前。

ド派手なアンパンマンは、
無事に沖縄行きの飛行機に乗ることができたのです。

 


沖縄到着後、ツアーの皆さんとの自己紹介。

その際に、F先生はこう仰いました。

 


「今回のテーマは、子供たちに誇れる


カッコいい大人になろう です。

皆さん、それを意識してツアーしましょう。」



軽く、衝撃。

初っ端よりテーマから外れておりました。

間に合ったとはいえ、寝坊したド派手なアンパンマンは、
子供たちに誇れるヒーローではございません。

ツアー客の中の一人の女性が
私にススっと近付いて来られました。

「私ね、なかなか人の名前って覚えられなくって。

こうやってメモしてるの。

あなたは、こうやって覚えたわ(笑)。」



ツアー客20名の名前をメモした一枚の紙。
私の名前の隣には、こう書いてありました。

みゆきさん → ねぼう

初めてお会いした方に、

一発で名前を覚えてもらえるこの奇跡。

関みゆ紀、名前のアナグラムは、奇跡見ゆ

ミラクル見させていただきました。


・・・この話には後日談があります。

楽しくこの旅を終えて帰ってきたあくる日、私は主人を伴い、羽田神社へお礼参りに行って参りました。

「それでさ、お前、タクシーのお釣りとか受け取らなかっただろうな。」

「あ、いや、受け取った。」

「信じらんね~。

 

そこは受け取らないところだろ。
 

お前、神様に感謝する前に、一番感謝しなくちゃいけない運転手さんにお礼すべきなんじゃないの?」
 

 


Oh! My God~~~!!

That's right!!

 


かっこいい大人になるって、ホントに難しい。


物事の本質をはき違えないのが大人です。


さあ、今回のマジカルミステリーツアーは、どんなミラクルとテーマが待ってるかな?

てなわけで、今回登場したF先生と高島亮さんと行くツアーの申し込みはこちらです。
(話が長いよって苦情は受け付けないぜ)

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