学童保育所の質的向上って何だろう | Seeds&Universe 子どもの創造性を育むタネを蒔こう!!必ず育つから・・・

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子どもたちに創造性の種とその種が育つ場を創ったり、子どもたちの創造性の源泉がどこにあるのかを科学実験教室や様々なワークショップなどで子どもたちと関わりながら探究しています。

学童保育所の質的向上って何だろう?


昨年、前職で『キッズクラブの質的充実に向けての調査』というものがあり、僕が主任を勤めていたキッズクラブがなぜか調査対象となり、おまけに市内300以上ある中の数カ所の聴き取り調査の対象にまで選ばれました(理由は不明)。


聴き取り調査の時に市の担当者に『キッズクラブの質的充実と言うけど、キッズクラブがどんな状態になれば質的に充実したことになるのか、そのゴールの姿が知りたい』と尋ねてみました。


その時の担当者の回答は『全ての子どもが安心安全で楽しく過ごせる』みたいなぼんやりしたものでした。


その時は『まだ方向性も理想像も手探り状態なんだなぁ』とそして、『そのための調査なんだな』と思いました。


その年の市が行った保護者アンケート、キッズで行ったアンケートでは、『キッズに行くことが楽しみ』という質問に対して『そう思う』『どちらかというとそう思う』で100%を取り、『楽しくない』と答えた家庭が0でした。

また、通院を要した事故やケガも2件と前年よりも少なかった。


アンケート結果(当然全ての家庭が回答した訳ではありませんが)からみれば、担当者が言った『安全で楽しく過ごせる場所』にはほぼなっていたのではないだろうか。


うーん、『誰にとっても安心安全で楽しい時間放課後の居場所』って、ゴールではなくはじめの一步だと思う。


ここから何を目指すのか、そのために何が必要で、それをどのように子どもたちや保護者に提案、提供していくかなんだよね。


最近、学童保育所が人手不足が原因で放課後児童支援員の資格認定の要件が緩和されてきている。

それでいいのか?という疑問もあるけど、もともと心理学系の学部卒業生、教員免許や保育士免許を持っている人(実務経験なしでも)は、学童保育所での実務経験がなくても放課後児童支援員資格認定研修に参加できていたので、緩和も何もないとも思います。


大切なのは資格の取得(授与)して終わりではなく、そこがスタートなんだという意識を持つことだと思う。


誰でもできそうで実は奥が深い仕事、終わりがないんだよね。

低賃金、人手不足、資金不足、スペース不足など色々言われています。

それでいて、質的向上が言われる。

なかなか厳しい仕事です。


でも、希望や未来がたくさんつまっている仕事でもあります。